前々から時々生徒さんたちに言われてたことなのですが…
先日、日本語上級レベレルの生徒さんにも同じことを言われ、改めて「日本人ってそうなんだ…」と思ったこと。
生徒さんたちが言うに…
日本人は小さい「っ」を小さく書かない!…場合が多い。
手書きの文章でのやりとりがめっきり減ってしまった今日この頃。
日本人の友達や知り合いのいる生徒さんでも、手書きの文章でやりとりをすることはほとんどなく、メールやスマホでのメッセージでやりとりをするため、問題ないと言えば問題ないのですが、あるとき、日本人の手書きの文章を読むと、小さい「っ」なのか、大きい「つ」なのか、区別がつかなくて困ったというんですね。
ほとんどが大きい「つ」に見えるようです。
上級の生徒さんは他の生徒さんたちと比べ、やはり語彙力がある(ボキャブラリーが多い)ため、「っ」でも「つ」でも、どちらの「つ」か言葉から判断できるようですが、中には知らない言葉ももちろんあるわけで、生徒さんにとって新しい語彙の場合は「っ」なのか「つ」なのかはとても重要なのです。
そうね…。
日本語が母語の人は「っ」だろうが、「つ」だろうが、言葉から判断できますよね。
でも、確かに日本語が母語でない学習者にとっては難しい!
あと、漢字ね。
漢字も雑に、サササッと日本人が書いたものは
「教科書で習った漢字と同じとは思えない!」
となるそうです。
文字と言うのは日本語だけでなく、その他の言語でも、誰にでも筆癖というものがあるもので、全く同じに書くことは相当難しいのですが…この生徒さんたちの意見、私も分からないでもありません。
私も、イタリア人がサササッと書いた筆記体は読めませんからね
それと同じかも?
「A」なのか?「O」なのか?とか、「M」なのか?「N」なのか?とか…解読に時間がかかります。人によっては筆記体が本当にミミズに見えます。
なので、授業中の板書は、特に初級クラスでは丁寧に書くようにしていますし、小さい「っ」と大きい「つ」も意識して書くようにしています。
でも、ある日、自分で書いた走り書きのメモを見ると…確かに小さい「っ」も、大きい「つ」の大きさになってたのには「生徒さんの言う通りやな~。」とちょっと笑えてきました。
ですので、日本語を母語とするみなさんにお願いです。
日本語を母語としない人に日本語の文章を手書きする時は小さい「っ」と大きい「つ」の違いを意識して書いてあげてください。
できれば漢字も丁寧に書いてあげてください。
イタリアで日本語を教える一日本語講師からのお願いでした。
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