先日、イタリアでは国民投票がありました。
国民投票で問われたのは、国会議員の数の縮小と、国と州とで分担している交通・運輸などの権利の国の専権化(中央集権化)、県を廃止し州の下には直接都市や市町村を置くという2層構造化などが柱だったようです。(私が理解する限り)
これは、今となっては前首相のレンツィ首相が推し進めてきた改革。
で、今回の国民投票はレンツィ氏の改革の是非を問うかというよりは、レンツィ氏の信任投票のような形になってしまったようです。
というのも、レンツィ氏にまだ追い風が吹いていた時、「この国民投票で改革賛成の票が得られなければ辞任する!」と言っちゃたとかなんとか…。
そりゃ、改革に賛成の人でも、レンツィ氏を支持したくない人は反対票を入れるよね?
結局、国民投票でレンツィ氏が掲げた改革案は賛成票過半数を得られず…辞任となったのでした。
今回の国民投票で初めて知ったイタリアのことがあります。
~その1~
イタリアの国会議員数は950人!
ちなみに日本の国会議員数は717人らしいです。
イタリアの人口は日本の人口の半分ですから…多くないかい!?
あ、でも、世界的に見ると、人口の割に日本の国会議員数というのは少なめだそうです。
~その2~
イタリアの上下院は同等の権限を持つ!
えぇ!それじゃ、どうやって法律決めるの!?
日本の場合は衆議院の優越がありますよね。イタリアはそれがないってことは…いつまでたっても堂々巡りなのでは???
私はイタリア永住権を持ってはいますが、国籍は日本のままなので、ここイタリアで投票権がありません。
だから少し無関心…というのもあるのですが、今になって知ったこの事実…。
いやー、国によってシステムって本当に違うんですね~。
当たり前のことだけど、しみじみ実感。
ま、日本のシステムがイタリアのよりいいとは限らないので、イタリア人からしたら大きなお世話だと思いますが、私はちょびっとビックリしたのでした。
ただの独り言。
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