イタリアには薬局の他にErboristeria(エルボリステリア=薬草専門店)というカテゴリーがあって、薬草を調合して販売する人をErborista(エルボリスタ)と呼びます。
エルボリステリアでは、自然の成分を使用した薬品を扱っていて、薬だけでなく、石鹸とか、ハンドクリームとか、シャンプーとか、香水なども扱っています。
私の日本語の生徒さんの一人に、フィレンツェのあるエルボリステリア(どうやら日本で有名らしい)で働くエルボリスタがいるのですが、その生徒さんとの個人レッスンの時に、大変興味深いことを聞きましたのでご紹介したいと思います。
これまでにも何度も書いてきましたが、イタリアはコーヒー文化なので、お茶を飲む人というのは少なかったのですが、最近は健康ブームも手伝ってか、お茶を飲めるお店、お茶を売るお店というのもイタリアに増えてきました。それだけ、お茶の需要が増えてきたということでしょう。
最近では私が日本に帰るというと、「緑茶を買ってきてくれないかしら。」とか、「抹茶を買ってきてほしいんだ。」と頼まれるくらいです。
でも、イタリア人とお茶を飲んでいて気付いたのは、イタリア人はお茶を効能を期待して飲んでいるということ。
お茶を出したり、お茶をプレゼントすると、「このお茶の効能は何なの?」と聞かれるんですが、私としては…
え!?美味しいから買ってきただけですけど
ってなかんじ。
結局、イタリア人にお茶の効能を説明できないままってケースが多かったです。
それにしても、イタリア人てお茶に何かの効果を期待して飲んでる…
ということは、味はそんなに「おいしい!」と思ってるわけではないということでしょうか???
その辺はよくわかりませんが…
私たち日本人にとってはとても身近な緑茶。
緑茶を健康のために意識して飲む!という日本人はあまりいないのではないでしょうか?
ところが、このエルボリスタの生徒さんが言うには…
緑茶にはアンチエイジングの効果がある!
抹茶なんかはその成分の結晶であって、効果は更に高いと。
専門的なことまで説明してくれましたが…すみません、よく覚えてません。
ただ、どうやら細胞の酸化を防ぐ(?)効果があるようですね。
毎日緑茶を飲むのはお肌にかなりいいことなんだとか。
それから、梅干し。
梅干しも効果大だそうです。
イタリア人は朝ごはんに甘いものを食べるので、日本の伝統的な朝ごはんというのはかなり不評なんですが…。
例えば、前の晩、アルコールを取りすぎてしまった場合、
翌朝、梅干しやお漬物、お味噌汁といった朝ごはんは理想的なんだそうです。
飲みすぎた次の日、発酵食品を食べると血液中のなんたらが、どうとか、こうとか…
その生徒さん曰く
「私は日本に行ったことがないから、今の日本人がどういった食生活をしているか知らないけれど、あなたたち日本人の伝統的な食文化は本当に素晴らしいわ。理に適ってる。
食って本当に大切よ。いい食品を適量、適切に食べるって、薬を飲むのと同じ効果があるんだから。」
と。
そうなんですね
目から鱗
灯台もと暗し
でした。
日本人の食文化として根付いた食品には、美味しいからといった理由だけでなく、ちゃんと健康を考慮した理由があったのですね。
それが科学的に証明されるより前に、昔の日本人はきっと体でその効果を感じて知っていたんでしょうね。
今度日本に帰ったら、お茶、梅干しを多めに買おう…。
影響されすぎ???
そんでもって、日本で麹を買って、味噌づくりにチャレンジしたいと思っています!
健康第一!
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