美しい街Firenze ~ピッティ宮殿・知らなかった出口~ | 憧れの(?)Italia Firenze生活

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イタリアはフィレンツェに住みつき早十数年。
日本語を教えながら、イタリア人の夫と息子と暮らしています。
私の平凡なイタリア生活の実態を御紹介♪

ボーボリ庭園からピッティ宮殿内に戻り、

もう既にヘトヘトだった私汗


でも…


まだ閉館まで時間がある!



と、言うことで、宮殿内の他の美術館も根性で見に行きました。


まずはおなじみパラティーナ美術館


もうね…パラティーナ美術館の一部屋、一部屋見てたら時間がいくらあっても足りないし、

ここは何度も入って、見たことがあるので、

とりあえず、自分の好きな絵の前でだけ足を止めて鑑賞。

贅沢ね~。



フィリッポ・リッピ作 「聖母子」


ラファエロ作 「小椅子の聖母」


同じくラファエロ作の 「大公の聖母」は修復中でありませんでした。

残念。



この3点は私が大好きな絵です。


特にフィリッポ・リッピ…大好きなルネサンス期の画家です。

あの有名なボッティチェリのお師匠さんなんですよ。


どことなく画風が似ていますよね。


でも、私はボッティチェリよりもフィリッポ・リッピのほうが好きです。




他にも、重要な絵画の前で足を止めつつ…


どんどん先に進みました。



そして、パラティーナ美術館の上の階にある近代美術館へ。


近代美術館は今回、初めて入りました。


やっぱり、パラティーナ美術館のほうが作品の数々が豪華で、

見ごたえがありますが、

近代美術館もステキな絵画(1700~1800年代)がたくさんありましたよ。


また、絵画もさることながら、

ピッティ宮殿の一部屋、一部屋がそれはきれいな壁画や天井画で飾られていて…

本当にため息が出てきます。


もう美術館自体が芸術作品なんですね。




さて、そんな近代美術館の中を歩いていると…


ガラスの自動ドアがあって、

ドアの前に立ててある看板にはUSCITA(出口)と書いてある…

「宮殿の美しい階段を通って外に出られる」とも書いてありました。


こんな出口、知らないぞ???


と、興味が沸いたものの、近代美術館の部屋はまだ続いているわけで…汗

まだ、見ていない作品が見たいと思い、そこは素通りしました。


近代美術館の作品を見終えて、たどり着いたのは、

入口(兼出口)。


でも、途中で見つけた出口が気になってしょうがなかった私は…


その出口から出たいがために、

もう一度近代美術館をグルリと回りました!DASH!

ものすごく歩いた!



そして、たどり着いた出口。


ガラスの自動ドアが開いて、その出口から出ると…


宮殿内の美しい階段が階下まで続いていました。




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誰もいなかったので、

なんだか、宮殿を独り占めした気分アップ



豪華な宮殿の階段を、ゆっくり降りて行きました。



こんな場所があったなんて、知らなかった~。



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階段を下りて、たどり着いたのは、

宮殿の中庭。


これで、今回の私のピッティ宮殿の旅も終わりです。




今回、私がこれらのものを見るのに費やした時間。

4時間半。

2時に入館し、出たのは6時半でした。



私もこんなに時間がかかるとは、思っていませんでした。


パラティーナ美術館をじっくり見てたら…


ボーボリ庭園を隅々まで見てたら…


本当に1日あっても、全てを見てまわることはできないと思います。





久しぶりに観光客気分になって、

ピッティ宮殿を訪れてみました。


なんだか、初めてフィレンツェを訪れた時のことを思い出しました。


高校生のころからずっと、

この街に来て、

これらの芸術作品を、

自分の目で見るのが夢だったなと。




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人生計画がかなり変更されて、

私の夢の街フィレンツェは現実の街になったけれど汗



それでも、

この街の美しさ、

偉大な歴史は変わりません。


今でも大好きな街です。



「フィレンツェは天井のない美術館」

と言われるこの街。



これから先も、

良くも、悪くも、

イタリア人の、フィレンツェ人の手によって、

その美しさを残し続けるんでしょうね。