インド旅のつづきです。
船から下りたら、また小一時間、車で聖地まで向かう。
それもまた田園風景を抜けて。
たまーに、こんなクルマとすれ違って、わあわあ楽しんでみるんだけど、
それは彼らの日常だから、だんだん見慣れてきちゃうもの。
帰りはこないして帰りたいって、希望だけ言ったら却下(笑)
うーん・・・。どうにかして、屋根に登りたいゾ?
聖地について、いろんなことを思って、
ここにこれたことに感謝して、そして夕陽を見た・・・。
あまりに美しい夕陽で、シャッター切るのも忘れて、
みんながわあわあ言ってる車内で、
ひとり窓越しの夕陽を見て、
泣いた。
あまりに美しすぎて、
こんな美しい夕陽を見たことがなくて、
今ここに居れることのしあわせと、
インドという私の人生の中の亜空間の中で
キラキラ輝く光を想う心の、それこそが聖なる地であると、そう感じて。
ひたすらに写真も撮らずに、泣いた。
あんまり泣いてるもんだから、
周りのインド人が心配して、
CANA、どうしたんだ?おなかでも痛いのか???
なんて心配してくれるのがまた滑稽で、
笑ったら、涙がやんだ。
感動してたんだよ。
って言ったら、
そうかそうか!!
こんなもんはいつでも見れる!!わはははは!!!!
って笑われちゃったから、また笑い返した。
でも、私は知ってる。
あたりまえのものは、あたりまえに存在しないことを。
事故をして、
あたりまえに動かしていた手足がそうではなかったことを知っているから。
ココロに元気がなくて、
美しいと思えるココロがそうではなくなってしまうことも知っているから。
今、この瞬間に感じることは、
今、この瞬間だけでしか感じれないことを知っているから。
肌の色もコトバも通じない人間同士が笑いあえる環境の中で、
こういう機会を与えられるのは奇跡だと言うことを知っているから。
この日の太陽の輝きは
この日にしか感じえないことだった。
私の目は、あのとき、太陽から目が離せなかった。
きっと何かを伝えるために、太陽は私に輝いた。
そう思えて、聖地にむかった長い長い道中が、やけに愛おしくなった。