1.プロローグ
人ははひとりで生きていくことはできない。
だが、2人では争いが生まれ、3人なら滅ぶ。
先日のことだ。
そうあの日。
まじかるぱんだが新体連に電撃デビューし、初出場にして優勝を掻っ攫ったあの日。
まだ鮮明に覚えている。
僕たちはまたしても出会ってしまった。
それは良いことかもしれないし、悪いことかもしれない。
おそらくは、僕たちは時計の針のように、神様の緻密な設計によって必ず重なってしまう運命なのかもしれない。
それもきっと完璧な形で。
それぞれがそれぞれの意思で動く伝説のチームINDEPENDENT。
そのメンバーがあの日集結した。
独立という意味をもつこのチームは、東卓、新体連はおろか、どこの市区町村にも登録していない、公式なものは何も無い上に、結果も残してない。
たいして強くもないから人の記憶にも残らないという冷たい十字架を何重にも背負っている。
そして、メンバーはそのチームに属していることを自称しない。
なぜなら自称した時点でINDEPENDENTでは無くなってしまうからだ。
或いはそれが恥ずべきことだからか。
それは分からない。
自らの意思で動くもの達であるがゆえ、その
メンバーの殆どは他チームに所属している。
たとえいつか敵同士としてコートに合間見えることになっても。
いや、そんなチームだからこそ同じコートで刃を交えるその日まで、日々他チームで鍛錬を積んでいるのかもしれない。
僕はそんなチームのリーダーである。
かつて、僕がまだ再開したてだったころ、おそらく全ての再開した卓人がそうだったように、絶望していた。
過去の実績も無く、再開して実力も無く、活躍しているチームにツテがあるわけでも無く、スカウトされることも無い。
僕らは元よりINDEPENDENTだった。
そんな僕たちはチームとなり団結していたが、いつしかINDEPENDENTの名の通り散っていた。
あの日までは。
-続く-