冴えない卓人が送る声に出して読みたいスンドゥブ
  • 25Nov
    • 意識高い卓人がヤサカのラドンシリーズにハマった話。の画像

      意識高い卓人がヤサカのラドンシリーズにハマった話。

      私はその言葉に見覚えがあった。“ラドン”ラジウム温泉ともよばれる微量の放射線を放出している温泉鉱物である。かつて、私がまだ健康オタクとして駆け出しだったころ、それはよく目にしていた。それから美容、栄養と知識を身に着けていくうちにいつのまにか頭の奥のすみにしまい込んでいた。健康オタクに健康なやつは居ない。いつからか、私はそう思うようになっていたからだ。健康かもしれないし、健康じゃないかもしれない。いずれにしてもそれを追い求める限り、そこに必ず不足が生まれ、満ち足りる日は永遠に来ない。人はそれを可能性や伸び代と言い換え、足元にある絶望の淵を見てみぬふりをする。それが時代を作り、そしてまた新たな時代に塗り替えられる。私はそのラドンという言葉にかつてのそんな日々を思い出したのだった。夜。スマホのLINE電話が鳴った。ダーヤマという男からだった。ダーヤマというのは本名ではなく、Twitterのニックネームだ。本名は山田というらしいが、それが本当なのか私は確認していないし、今後確認することもないだろう。たとえ偽名だとしても私にとっては大した問題ではないからだ。山田であろうと、トーマスであろうと、ジョニーであろうと、名前とはそういうものだ。これが恋人であるなら話は別だが。ジョニーは言った。「今、卓激屋で買い物をしている。あといくらかで送料が無料になるから君に電話をかけたんだ。君も何か欲しいものがあったら送料が掛からないし一緒に買えばいいだろうと思って。どうかな。」幾分か緊張しているような気配だった。彼は律儀で義理堅い男だ。他人を利用して自分の送料を無料にする行為について幾分か後ろめたさがあったのかもしれない。だが確かに彼の言う通り決して悪い話では無かった。彼の送料が無料になるのはいいことだし、僕も自分の買い物が出来て尚且つ送料がかからないのは良いに越したことはない。一つ難点を挙げるとすれば、商品が届くのは彼の自宅であって、僕はすぐに受け取れないということくらいだ。ただそもそも自発的ではない買い物であるわけで、それは僕にとっては大した問題では無かった。私は欲しいと思ったら今すぐにでも自分のものにしたいタイプなので買い物は実店舗がほとんどで、ネットで買うものといったら日用品であるシャンプーやサプリメント、カンホアの塩くらいだ。これらはネット以外ではなかなか見かけないし、Amazonなら数日で届く。卓球用品をネットで買ったのは今までの人生では数えるほどしかない。私は喜んで快諾し、彼に伝えた。「ありがとうございます。卓球用品の相場で送料はなかなか大きいですからね。私も何か買いましょう。」特段欲しいものなどなかったが、ヤサカファンである私はヤサカのグッズを買おうと思った。こまごましたグッズは実店舗ではあまり置いていないからだ。そして通話状態のまま卓激屋のHPを開きヤサカのページを開いた。"ラドン"「ダーヤマさん。ヤサカのラドンシリーズにします。ネックレス、ブレス、そしてリストバンド。ブレスとリストバンドは3つずつで。」スポーツ用品における温泉鉱物というワードを聞くと、おそらくAXFを思い浮かべるのではないだろうか。ファイテンやコラントッテと同じように価格帯は1万円前後が多いなか、ヤサカのラドンネックレスは定価700円+税だ。腕にはめるラドンブレスは定価600円+税。文字通り桁違いに安価である。もしこれでバランスや体幹の実験をして、同じような結果が出てそしてそれを公表したら、私は組織から狙われるかもしれない。だが私にはそれをする義務がある。何故なら私はヤサカファンであるからだ。タマス信者でもあるが、それについては今回は無視する。数日度、トーマスから届いたとの連絡を受けた僕は、すぐにジョニーの自宅付近に向かい、そして受け渡しをした。ダーヤマさんはその場で飲み物を奢ってくれ、プレゼントだといいSTIGAのボールケースを追加で買ってくれていた。この人はいつもこうだ。常に私の上をいく。その人の知らないところで善意が働くというのは与える側の人間である。与える人間というのは決して多くはない。世の中には2種類の人間がいる。奪う人間と与える人間。奪う人間は皆貧しいわけではなく、与える人間もまた皆が裕福であるわけでもない。物質的な貧富がもたらす面も当然あるが、本質的には心のありようが全てだと思っている。私自身、社会的には底辺を這う身分ではあるが、人格的には後者でありたいし前者の卑屈さには疲弊した記憶しかない。私は余分に買っておいたラドンブレスをささやかながらお返しとして小山田さんにプレゼントした。私たちはその場でネックレスとブレスを装着し、体幹の実験をした。私はファイテンを着けていたし、ダーヤマさんはAXFを身に着けていた。これらを着けたり外したりいくつかの実験をした結果。その場で確認できる限りほぼ同等の効果が得られたのは驚きだった。かといってデザインやブランドというのも選ぶ理由として大きな要因であるだけに、全ての人間にオヌヌメはしない。しかし、私の燃え盛るYASAKA魂に更なる燃料を注がれたのは言うまでもない。あれから試合も練習も忘れずに着けているラドンブレスとラドンネックレス、そしてラドンリストバンド。私の勝利を支えてくれている要因であることに疑いはない。もしも、今これを読んでいるあなたがYASAKAの社員であるなら、2点お伝えしたい。1.額の汗用にヘッドバンドも商品化して欲しい。(紐じゃないやつ)2.好きな卓球メーカーはYASAKAです。

  • 17Nov
    • 夜明けのチャーハン

      完璧なチャーハンなどといったものは存在しない。完璧な餃子が存在しないように。生前、父が漏らした言葉を思い出した。仕事から帰り、リビングのテーブルに肩肘をついていた父は手に持った缶ビールを見ていたが、その視線はもっと遠くの何かを見つめているようだった。毎日チャーハンを食べるという生き方、“毎日チャーハン”を始めて1週間が過ぎた。なぜこれを始めたのか特に理由などは無かったが、いざ始めるとチャーハンの奥深さに驚嘆した。店によってこんなにも味が違うのかと驚かされるのだ。米と卵、そしてわずかな具材のみで形作られるというのに、まるで別の料理かと疑うほどにその個性とおいしさを全面に押し出すその鋭い槍は、僕のチャーハンに対する稚拙な考えを串刺しにした。もっとも、これはほんの序の口に過ぎない。僕がまだ学生で実家にいた頃、父はチャーハン会という組織に居た。チャーハンが美味しい店の情報を収集共有し、そしてそれをメンバーで確かめるというのだ。「今夜はチャーハン会ゆえ夕飯はいらん。帰りも遅くなる。」朝、会社に出かける前に母にそう告げる父の姿があった。母はその組織についてどれだけ知っているか僕には見当もつかなかったが、ご武運を祈りますとだけ言い会社に向かう父を見送るのだった。僕には理解できなかった。チャーハンは土曜のお昼に母も好んで作っていた。僕はそのチャーハンが好きだったし、母のチャーハンはパラパラというよりはしっとり系で、外食産業にありがちなラード感とガッツリ感はまるでなく、優しい味付けで無限に食べれるそれは家族で過ごす休日の安心感そのものだった。それの一体何が不満なのか。口数も少なく絵にかいたような厳しい父だったが。戸外のチャーハンに身を滅ぼしていたようにも見えていた。母は母で一度ハマったものに延々と没頭し続けるという一面があった。ナタデココ、茎わかめ、ネギトロ、ごぼうサラダ、カスピ海ヨーグルト、ココナッツオイル、ベーグルと上げたらきりが無い。冷蔵庫を開けたらそれがところ狭しと居座っているのだ。そして、いつしか別のものに切り替わり、またハマってはまた次へと繰り返すのだった。血は争えない。この男と女から生まれた3人の兄も、僕が知るだけでもこれに似た症状は多くあった。最後に生を受けた僕もこうして遺伝子に抗えない日々を送っている。「まるで合わせ技だな。」姿なき者が言う。「熱しやすく冷めやすい面も、底の無い沼に飛び込む一面も今のお前を形づくるには十分過ぎる。」姿なき者は僕をよく知っているし、僕は聞き流す以外の選択肢を持ち合わせていない。「そしてそれを言い訳にする一面も忘れるな。」その通りだと思っている。完璧な卓球用具も、完璧な生活スタイルも、完璧なチャーハンもおそらくありはしないのだろう。誰もが認めていた完璧な父と、そして完璧という概念が存在しないチャーハン。相反するふたつの物体はどう決着をつけたのだろうか。あの日、父の目には何が映っていたのか。そしてその時見せた僅かな笑みはなんだったのだろうか。“笑うことと泣くことは似ている”これは僕が三十数年生きてみて学んだことの一つだ。今思えばこの毎日チャーハンという行為に至っては父に対しての一種の反抗なのかもしれない。地方や海外に出張していた父は最低でも3年は家を空けていた。その期間には僕の反抗期も含まれていて、僕にはどうすることも出来なかった。パラパラに炒めたにも関わらず安易にとろみを加えられた、あんかけチャーハンのように。あれから多くのことを経験した僕は、東京でひとりぱらぱらとした生活を送っている。「ぱらぱら、ぱらぱら。」姿なきものは、時折鳴き声のようにつぶやくことがある。会社で仕事をしている時も、電車で移動しているときも、家で本を読んでいる時も。ぱらぱら。僕はそれについて考える。沢山のお米が集まって、そしてそれぞれが独立している状態。たった一粒ではぱらぱらすることも、ましてやしっとりすることも出来ない。独立しなくてはいけないのに、ひとりではチャーハンとして成り立たないというパラドックス。それについて、はっきり考えて見極めようとすればするほど、ビー玉でいっぱいになったバケツをひっくり返してしまったような、諦めに近い感情を抱く。そしてそれをひとごとのように眺める自分がいる。あるいは、東京の満員電車もぱらぱらチャーハンなのだろうか。鉄の上で絶え間なく移動するぼくらは、チャーハンの一粒一粒なのかもしれない他人という絶対的な被膜に覆われた僕らはそこでは常に独立を保持している。だとすると、チャーハンはある種のメタファーなのだろうか。この世界がまるでチャーハンであるかのような。戦争、飢え、天災、汚職、人種差別、政治とカネ。多くの虚構に支配され、資本主義社会というゲージの中で生まれてしまった僕たちは、そのゲージの中で、さらなるゲージを作ってはかりそめの自由を追い求め、そして死んでいく。父がいたチャーハン会は、こうした真理に近づくため、あるいはこうした社会に反抗するための組織だったのだろうか。だとすると、完璧なチャーハンが存在しないということも納得がいく。たとえいくら美味しかったとしても、この世界が完璧などとは程遠い存在であるからだ。この平行線は未来永劫続くだろう。誰かの勝利が誰かの敗北であるように、どこかの黄昏がどこかの夜明けであるように。過去の成り行きに過ぎない現在に特別な意味は無い。チャーハンから学ぶことは大きい。僕は今日もチャーハンを食べた。チャーハンを食べるという行為が、ごく限られた人間にだけ与えられた特権であると、その一粒一粒を噛みしめながら。

  • 19Oct
    • 日々の所感

       平日の夜や土日、空いた時間に練習や試合を入れる日々が戻りつつある。コロナで失ったもの、得たものはそれぞれ数あれど、生活にハリが戻ってきたのは事実である。東京選手権が中止になり推薦を貰っていた自分としては結構なショックであったが、全日本選手権は一般のみ開催されることとなり、その東京予選では自分にとって歴史的一勝を果たすことが出来た。二回戦ではYouTubeで散々観てきた緒方遼太郎氏と対戦することもできた。この日で完全燃焼して卓球から遠ざかると思っていたが、現実はそうはならなかった。完全フレックスとテレワークという環境を駆使して練習する日々が続いている。明確な目標があるわけではないが、卓球を辞めて何か別のことを始める勇気もない。惰性に甘えている。試合の要綱が流れれば、とりあえずエントリーをしてその日の為に腕を磨くというのは、一見能動的に見えてある意味思考停止とも思える。やりたい事とやるべき事が必ずしも一致するとは限らない日々の生活のなかで、何かに打ち込んでいる自分に安心しているのだろう。“いつかは全国“とは思ってはいるが、これは目標というより言い訳に近い。それを盾にして本来戦うべき相手から逃げていると言われれば、否定は出来ない。“いつまでに”という期限も無ければそのための手段や改善も日々の惰性に任せている。過去を振り返ると、現状のぬるま湯でさえ心地良く感じてしまうのだ。このままでは何も変わらないと知りつつも。そうした中で、今年はほんの少し自分を変えることが出来た。時々立ち止まってしまうこともあるが、他人を巻き込むことで動かざるえない状況をつくると渋々動く自分がいる。与えられた環境の中で、どれだけベストを尽くせるか。2021年を快く迎えることが出来るように、残り少ない2020年を完全燃焼させるのだ。へけっ!

  • 20Sep
    • 君はひとりじゃない。の画像

      君はひとりじゃない。

      “全ての卓人は2種類に別けることが出来る。パンケーキを食す者と、そうでない者。”(ムスタファ・ジャム・エルドアン AD:2012~)パンケーキなどといったもの食べるということは、本来容易なことではある。だが、稀に卓人の中にはそうでない者もいるのだ。これを見て欲しい。一体何に見えるだろうか。何を隠そうこれは「パンケーキ」である。驚きを隠せない読者の方もいるだろうが、これが真実である。映画「マトリックス」でいう、「現実世界」である。いつからか我々卓人は、全ての事柄において「卓球」という概念を通し、そして置き換え、自らの都合の良い世界を作り出し、そしてそこに生きている。もう一度言う。これは「パンケーキ」だ。おそらくのところ、ラバー、補助剤、ファインジップに見えたのではないだろうか。中にはそうした世界にいることに気づき、もどかしい思いをしていた者もいるのではないだろうか。或いは、気づかないフリをしてぬるま湯に浸かっている感覚でいる者も。人間とは哀れな生き物で、この目に映る世界というものの大半を理解せず認識すらしていない。そうでないと、辛く険しい人生に疲弊してしまうからだ。これは脳の防衛本能でもあり、それに抗うことはできない。我々卓人もそれは例外ではない。だが安心して欲しい。君は一人じゃない。我々は仲間だ。私はこれを食べてみた。もちろん不安ではった。あきらかに厚さは4mmを超えているし、補助剤もムラがひどい。なによりファインジップは表面が乾いてダマになってしまうのではないかという焦燥感に襲われていた。生クリームじゃあるまいし先に出しておくなんて考えられない。こいつ素人か。この感情は怒りにも似ていた。落ち着けワイ、これはパンケーキというやつだ。映えるやつで、こういうのをサラっと注文して綺麗に食べるのが今時のモテる男子なんだ。お前なら出来る。昔お母さんとふたりで一緒に作ったあの日を思い出せ。汚れを知らない純粋無垢だった小3のあの日を。母親は料理が得意で、家族が誰もいない時はよくふたりでドーナツやパンケーキを作ったのだ。今思えばあの時のパンケーキは厚さ4mmどころか4cmはあり、ハチミツもドバドバ浸していた。それが違反とも知らずに。そんな事を想い出しながら、私はフォークとナイフでそれをカットし、口に含んだ。ハサミじゃないのか、という感情は家を出る際に玄関に置いてきた。美味しい・・・。そしてこのファインジップも全くダマになっていない。どちらかというとフリーチャックⅡに近い。いや違う、フリーチャックⅡでもないんだ。しっとりと口の中でほどけ、溶けていくこの物体は、まさしくパンケーキのそれであった。これが世界か。懐かしいにおいがした。いつからか、遠い昔に忘れ去られていた感覚だった。“私は生きている”卓人である前に、ひとりの人間として。そして尊敬の念を抱いた。ラバー職人に抱いていたように、パンケーキ職人に。またいつか、この世界を忘れてしまいそうになった時に食べようと思う。ありがとう。いーい薬です。(棒読み)

  • 20Aug
    • あの日抜いた鼻毛の名前を僕たちはまだ知らない。

      鼻毛を抜くということ。まず、このページを開いて頂いたことに感謝の意を伝えたい。そして、ここから読み終えるまでの時間をあなたの人生から空虚なものとして奪う事を心からお詫びしたい。今回のテーマは、「鼻毛」である。卓球ネタではない。すくなくとも卓球にせよ鼻毛にせよ、優劣をつけるのは些か烏滸がましいとさえ思うのだ。卓球は人間が作ったスポーツだが、鼻毛は人間ではなく、神から賜ったものであるからだ。さて、あなたの体にももれなく生えていることだろう。あのイケメン俳優、アイドル歌手、女子アナだってそうだ。鼻毛は生えている。私たちの人生からは切っても切り離せない。抜いてもまた生えてくる。宿主に死が訪れるその日まで、私たちは運命共同体なのである。ちょうど、この記事のペンを執る数時間前に、筆者である私は抜いたのだ。鼻毛を。そして涙を飲んでごみ箱に葬送した。私とて、望んだことではなかったからだ。いつからか、あなたは邪魔者扱い、或いは無下に扱ってはいないだろうか。鼻毛を。もしもあなたの愛する恋人、妻、夫に鼻毛が生えているとしたら、あなたはそれでも愛せるだろうか。答えはYESだろう。さっきも言った通り、誰しも鼻毛は生えていて、自分にも相手にも鼻毛は生えている。しかしそれは、決して平等ではない。本数も長さもメラニン色素の濃度も、決して等しいとは限らないのだ。濃いやつもいれば薄いやつもいる。長いやつもいれば短いやつもいる。みんな違ってみんないい。私と小鳥と鼻毛と。部屋とYシャツと鼻毛。だが、ここで一番の問題は長さである。鼻毛はその宿主の鼻のきわから出てはいけないという鉄の掟が存在する。確かに出たいだろう。鼻くそにまみれたこの暗く狭い世界から飛び立ちたい、羽ばたきたいという気持ちを抑えることのできない、熱き鼻毛たちは確かに存在する。―美しくその命を散らす彼らの覚悟を称え、以後華毛と書かせて頂く。―だがそれは聡明ではないのだ。宿主に鼻毛処理のタイミングを知らせるようなものだ。先ほどごみ箱に送られた、あの熱き男達のように。だからこそ、我々は彼ら華毛達の意思を継ぎ、強く太く、そして長く生きていく義務がある。多くの散った華を踏み超えて。宿主である我々が、自ら華として咲かせねばならない。言い方を変えよう。その覚悟が無い者に、華毛を抜く資格など無いのだ。

  • 08May
    • 試合中に余裕ぶる選手に対する考察と偏見と解釈について。

       体育の授業の時、息をあげて一生懸命にやるのはなんとなくかっこ悪く、"気だるそうに余力を残しつつ結果を出す"というのがなんとなくのお決まりになっていたあの頃。無知で残酷で、ある意味生物的で、若草色といってもいい。少女漫画に出てくる魅力的な男性キャラは、大抵のことをスマートになんでもこなしてしまう。それを知ってか知らずか、僕らはそれぞれが、それぞれ思うスマートな自分を演出していた。少なくとも当時の僕には何の意味も、一切の成果も無かったことは言うまでもないが。あれから数十年の時を経た今の僕は、それがかっこ悪いと思っている。むしろ一生懸命さや、不器用さ、それに向き合う考え方など、自分の中身を出した方が後々より良い人間関係が築けると考えるようになった。―僕自身、きらびやかな人よりも、人間臭い人の方が好きというバイアスが掛かっているのもあるが。―それが大人になるということの内の一つでもあるし、見え透いた虚栄心はその狙いとは裏腹に自分の価値を下げてしまうケースの方が多い。だからといって、自分のダメなところばかりさらけ出しても、同じことが起きてしまうので、僕は時々人間の中身と見え方について悩むことがある。見えているものの真実と解釈が同一とは限らない。卓球の大会に出てみると、若草色の景色やセリフが時々見え隠れして、懐かしい気持ちになることがある。開会式が終わり、試合が始まった途端、急に気だるそうな、いかにもやる気のなさそうな冷めたプレーを目にするのだ。朝の練習ではワンミス交代を申し出てまで台を確保し、意気揚々と三球目ドライブや引き合いをしていた彼らが。おそらくは、チームのグループラインに「シングル出ます!」といった内容のコメントを残して、前日はどのユニフォームを持っていくか頭を悩ませ、日曜日の朝にも関わらず普段より早起きしてきたであろうというのに。プレーの合間に、関係の無い隣の試合をチラ見したり、奇跡のファインプレーで得点しても“別にオレにとっては今の全然普通だし感”を全面に押し出している。―これに関しては今回の議題に限ったことではないがーもちろん、トーナメントを勝ち進む上で、体力の温存は必須事項である。僕自身、試合の途中で体力が尽き、満足にプレー出来ずに敗北に喫したこともあるし、特に身体に不安を抱えていたり、サーティ以上の選手は体調管理や省エネ卓球という意識は当然あることと思う。ある程度のリラックスも必要だ。しかし、中には明らかに余力を残した態度のまま、敗北まで突き進む選手もいる。ここで勘違いしてほしくないのは、これは特定の人物を挙げているわけではないということである。僕の中で「誰」といった人物がいるわけでもない。だが、時々いるのだ。確実に。いや、「いる」というより、「発生」という言葉の方が近いのかもしれない。おそらくは、統計学的に数百人規模の大会が行われた場合、何回かに一回数人こうした事象が発生するのかもしれない。働きアリの2割はサボり、その2割を実験対象から排除した場合、サボっていなかった別の2割のアリがサボり始める。というように、その数人が居なかった場合、別の数人がその事象を起こす、といった具合に。彼は今日、何のために休日を返上し、何を原動力に早起きをしてきたのか。相手選手が格上で、成す術も無く戦意を喪失しているそれとは違う。圧倒的な余裕を残しての敗北。からの敗者審判。審判の際はさらにふてぶてしさまで演出しているケースもある。“今日の俺は本気出してないだけ。本当は勝てた。”ということなのだろうか。―“テナジーなら勝てた。”に近いが今回はこれについては無視する―“お前、運が良いな。今日は年に一度の本気出さないデーなんだ。神に感謝しろよ。”“いっけねー!ワールドツアーだと4セット先取だからこれから取り返そうと思ってたのにー!クッソー!オープン戦あるあるだわー!”“新しい時代に賭けてきた。(どんっ!)”“敗北こそ勝利である。(哲学)”“勝利とは、敗北から最も遠い結果だよ。”といった具合なのだろうか。ここであるベテラン選手から聞いた話を紹介しよう。「過去に実績のある選手ほど、プライドが高く、本気を出して負けた時のダメージが大きい。」全てはメンタルだ。こうしたメンタルをコントロールするというのは、競技者として永遠のテーマであろう。今回の議題とは少しそれてしまうが、僕自身過去に一度酷い態度で試合をしてしまったことをここに懺悔したい。―なぜそうなってしまったのかはここでは控える。―セット間のインターバルでどうにか心を落ち着かせ、どうにか、どうにか後半持ち直すことはできたが。試合後に相手選手には謝罪をしたが、今でも後悔しているし、今後の試合においてもあのようなことはあってはならないと深く反省している。この件は、思い出したくない、記憶からも削除したいほどであるが、人生の教訓として生かさなければならない出来事でもある。話を戻そう。この「明らかな余力を残した態度のまま、敗北まで突き進む選手」について。ただここで一番重要なのは、これまで述べた内容は全て僕一人の勝手な主観と解釈でしかなく、本人にそんなつもりは一切無い可能性もあるということだ。さらに、同じ事象でも観察する人物が異なった場合、僕とは異なる解釈をするケースも考えられる。見えているものの真実と解釈が同一とは限らない。そんなの当たり前だろう、とあなたは胸を張って言えるだろうか。ついつい見たまま、感じたまま決めつけてしまうことは無いだろうか。僕は世の中の99.9%は勘違いと願望だと思っている。「錯覚」といってもいい。「一生ズッ友」だとか「私は彼を信じている」だとか「あいつはとんでもないペテン師だ」だとか。そんな事は誰にも分からない。あなたが勝手にそう解釈しているだけで。自分以外の何かをどう捉えるかによって、自分を正当化したり、自己嫌悪したり、夢をみたり、そして絶望したりする。正しいか間違っているかなんて、自分以外の何かについて、100%正しい解釈などといったものは果たして存在するのだろうか。同じ青い空を見ても、僕の見ている空の色とあなたの見ている空の色が完全に同じだと、断言できるだろうか。だから僕らは自分の考えや解釈を他人と共有し、その最小公倍数によって境界線を導きだし、それぞれが自立し、尊重しあい、自己のアイディンティとコミュニティを永続的に更新し続けていくのではないのではなかろうか。親兄弟との他愛のない会話であったり、友人と夢を語る時間であったり、上司との飲み会であったり、恋人との朝のまどろみであったり、卓球の試合で敗北を喫したり、といった具合に。それが友情になったり、愛情になったり、時に喧嘩に発展したり。そして時々、明らかな余力を残したまま。僕らが知りうる情報などたかが知れていて、それを無意識に、自分の知る数少ない限られた言葉で思考し、大きいとも小さいともいえないキャンパスに都合よく描き、それを世界だと錯覚している。それが僕の世界で、あなたの世界でもある。そして、この絵画を誰かと共有する時に1番重要なのは、"この作者は一体誰なのか"だ。間違ってもここに、他人の名前を書くべきではない。せっかく描いた絵画なのだから、見えるところに胸を張ってサインをしておこう。誰のでもない自分の名前を。

  • 24Apr
    • 総重量に対する自論。の画像

      総重量に対する自論。

      ‪ 私の家には、ラケットの重さを計るモノがありません。以前はありましたが、訳あって無くなりました。それで、自宅で総重量を計る機会が無くなり、こう思うようになりました。"総重量を計る意味はあるのか。"皆さんは何を基準に用具を選択してるでしょうか?おそらく、それぞれがそれぞれの基準に沿って、それまでの経緯や新たな情報等を駆使し、その時考え得る最善の選択をしているかと思います。それがメインであれ、サブであれ、テストであれ。私の今のメインはラケット:キョウヒョウ龍5(旧ver)94gF:ディグ09C アツB:ディグ80 アツです。ラケットやラバーの個体差に関しては、購入する際に店舗で計り、自分の中でのハズレを引かないようにはしてます。ラケット選びは特に。両面アツの理由は、その前のメインだった張継科SZLCとは打球感や重心位置がかなり異なるため、まずは龍5の感覚に早く慣れたいという思いからでした。なので、よりラケットの打球感が伝わりやすいアツアツにしました。その後、総重量を知らずに打ち込み、ラケットの感覚を掴んでいった結果、体感重量は184g前後と感じるようになりました。だんだんと慣れる内に物足りなさを感じ、もっと重くしたい、飛ばしたいと感じていました。なので、次はフォアを09Cのトクアツか、オメガ7チャイナ影MAXを考えています。‪では、この状態で現状の総重量は一体何gなのか。機会があり、実際に計ってみました。結果は、194gこの数字は私にとって衝撃的でした。私は194gでも全然軽く、むしろ軽過ぎると感じていたからです。体感重量の当てにならなさが証明されました。(当たり前ですが、仮に185gと打ち比べたらズッシリと重く感じるとは思います。)この総重量をもし最初から知っていた場合、"アツアツで194gなんて振り切れないし、トクアツにしたら尚更無理"おそらくこう判断し、今の考えには至らなかったと思います。総重量による先入観を排除し、自分のプレーの感覚を第一に優先した結果です。YouTubeでは時々、総重量について話題になってますが、私は今回の経験を経て全く気にしないことにしました。総重量という情報は自分の行動を変える材料にはならないと。実際のプレーの中で、軽過ぎる、重過ぎる、飛び過ぎる、飛ばな過ぎるとなった場合に、初めて計ればいいと。こうした内容は、外に出したところで体験しない限りは理解されにくいのと、同じ事をして僕と同じ結論に至るかどうかも分からない、且つ、“感じ方は人それぞれ"というジョーカーが存在する限りこれに対するディスカッションも不毛なので、発信は控えていましたが、いち卓球ブロガーとしてこうした自論系もありかなと。そんなわけで、一日でも早いコロナの終息と、生活に支障が出ている方の改善と回復を心よりお祈りします。

  • 01Apr
    • 現在の使用用具(2020年4月1日21:25時点)の画像

      現在の使用用具(2020年4月1日21:25時点)

      いやー、マジあれだな。コロナの影響よ。東京選手権含め、自分が出るはずだった大会がほぼほぼ中止、もしくは延期となりました。ちゃんとしたブログ記事(になるのか?)は一体いつぶりだろうという訳ですが、昨年10月以降から練習頻度を増やし、ガチ練しまくって、用具も変えてました。主にラケットです。あ、今回の記事は意識高くありません。普通です。むしろ低いです。意識高い系記事を期待してた方(3人くらいはいそう)、誠に申し訳ありません気が向いたらまた書きます。そうそう、ラケットの変更のやつ。ノビリスPBO-C ↓張継科SZLC ↓クリッパーCC ↓キョウヒョウ龍5 (現在)1月に張継科SZLCに変え、ラバーは両面テナジー05がハマってました。この組み合わせメッチャ好きでした。ー LIKEかLOVEでいったら、LIKEです。LOVEはそうそう無い。ーただ、いかんせん僕が使うと全部綺麗な同じ球質を量産してしまい、格上相手だと返ってくるどころかカウンターされやすい。そして、『クリッパーCCの時の方が良い球来てたで。』という仲間からの声もあり、クリッパーCCに戻しました。が、ここでグリップの違和感現象が起こりました。スティガの太いグリップが好きだったはずなのに、打ってる最中に掌が圧迫されて角度が合わへんってなりまくる。んで、張継科SZLCに戻す。やっぱり圧迫されてなんかメッチャ疲れる。打ってる最中に角度がおかしくなる。あれぇ??わしグリップ太い派だったのになんでや??んで、家でどうしようかと考えてたところ、ふとしまってあったキョウヒョウ龍5を握ってみた。ほっせぇ。なんだこの頼りなさ。こんな細くて頼りないくせに94gもあって超先端重心とかなんでなねんと。ちなみにこれを使ってた3、4年前はグリップテープ巻いて使用してました。うーん、まぁとりあえず適当にラバー貼って試してみるかと、打ってみた結果。ええやん。これ、ええやん。張継科SZLCと比較すると、当然ながら台上がええ。コントロールしてる感がめっちゃある。んで肝心のほっせぇグリップはむしろええやん。と、おそらく購入してから4年越しにこのグリップの良さが分かりました。そんなわけで、このラケットをベースにラバーを選びました。あっしの場合インナー、あるいは木材系だとF:硬め(テナジー05、05ハード、ディグ05)B:柔め(テナジー80、05FX、ディグ80)なのですが、せっかく09Cが発売されちゃったのでF:09C アツB:ディグ80 アツにしました。両面アツにした理由は、重さ対策とキョウヒョウ龍5の感覚に慣れるため。なので、そのうちフォアはトクアツにするかもです。グリップエンドには、先端重心を緩和するためパワーテープ1枚貼っときました。そして、わいのお気に入りポイントのサイドテープ。ヤサカの12mm布地。か、カッコイイ!!!YASAKAカッコイイ!!!!!以上。てめぇの用具なんて興味ねーよっていうツッコミは無しの方向で。泣きます。

  • 10Jan
    • 意識高いインデペンデンターが再会した話④

      意識高いインデペンデンターが再会した話①https://ameblo.jp/firemoon01/entry-12482125499.html意識高いインデペンデンターが再会した話②https://ameblo.jp/firemoon01/entry-12512978476.html意識高いインデペンデンターが再開した話③https://ameblo.jp/firemoon01/entry-12549809428.html上の続き4.真っ赤な嘘"光まみれでもう見えなくなった目を閉じたらこぼれていくこれは何?"有村竜太郎のとある詩である。それはごく自然に思考のテーブルに言語化されていた。有村氏と僕の心情が重なるとは到底思えないが、ギラギラとアマノショー・ジャガージャックから卑劣な精神攻撃を受けた僕にとって、少なくともこの一部の詩だけは重なる部分があった。脚がひどく疲れていた。力の入らないその脚でフラフラと会場を彷徨った。行く当てがあるわけでもなく、足のもつれるまま前に進んでいただけだったと思う。よく覚えてはいない。ただ、この二人を決して許さないと心に誓ったことだけは今でも覚えている。ふと顔を見上げるとカットが目に入った。見覚えのある軌道だった。間違いない。焼肉だ。焼肉のハラダさんだ。焼肉のハラダさんといえば、僕に焼肉を奢ってくれる人格者であり成功者であり、そしてカットマンでもある。彼がINDEPENDENTに電撃移籍した年、八王子オープンのペアマッチで二人で優勝したことがある。A,B,Cクラスとあったが、どのクラスかは覚えていない。たぶんAだったと思う。(本当はC)ぼくらはいつでも2人でひとつだったし、地元じゃ負け知らずだった。ひどく情けない話ではあるが、ある時僕は例の奴らに追われてもうダメかもしれないと思ったとき、助けを求めて彼に電話したことがある。結果的に二人を裂くように電話は切れてしまったけど。ハラダさんの試合が終わった。ハラダさんがこちらに気付いて言った。「見ていたんだね。今の試合。」笑顔ではあったが、目は笑っていなかった。この人はいつもこうだ。僕は答えた。「ええ。拝見させて頂きました。最期までご立派でした。」「まさか君にそんなことを言われる日が来るとはね。」僕に背を向け、足元のバッグにラケットしまいそのまましゃがみこんだ。僕はハラダさんと練習したり大会に明け暮れていた日々を思い出した。ーかつてはインデペ練が毎週執り行われて、他チームを呼んだりしたこともあった。ーおそらく、ハラダさんもそうだったのだと思う。背中で大きなため息をついていた。下を向きながらハラダさんは言った。「故郷(ふるさと)を捨て去り、でかい夢を追いかけ、笑って生きてきた。」誰に言うわけでもないような言葉だった。続けて言った。「これからも変わることない未来を、ふたりで追いかけられると夢みー」「ハラダさん・・・!」僕は最後まで聞く勇気が無かった。完璧なチームなどと言ったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。いつか、誰かが言っていた言葉が脳裏をよぎった。ハラダさんはしゃがみこんだまま、床には綺麗な水玉がひとつ、またひとつと光を反射させていた。「ハラダさん。もう・・・終わったことです。」一体何が終わってたのか自分でも分からなかったが、自然と口にしていた。「冷静になれよ、ってか。あの時もそうだったな。」少し笑みがこぼれているような言い方だった。僕はかける言葉が見つからなかった。INDEPENDENTではない背中のゼッケンが、重石のように、或いは仮面のようにも見えた。立ち上がって続けた。「今思えばそう思ってるのは俺だけだったんだよな。俺たちの本来の姿がなんなのかも知らずにさ。」変わらず僕に背を向けたまま、高く眩しい天井に視線を移していた。嘘を言っていると思った。たぶんこの人が一番最初に気づいてしまったんだと思う。INDEPENDENTはチームではなく、僕らに共通しているメタファーだと。僕らの青春がアミーゴだった時代は、コップの底に辿り着くまでのほんの一瞬だった。辿り着いたら、あとは溶けて消えていくのを待つだけの角砂糖のように。「代表の僕がこんなだから、こんなまとまりの無いチームになってしまったんです。あと、さっきアマノ君にも言われたんですが、本当は気づいてました。この口臭。ほら、今この瞬間も。」明白且つ圧倒的事実が、そこにはあった。「俺はさ、君のその口臭嫌いじゃなかったよ。もちろん体臭もね。それにダブルスの時のサーブミスとか、レシーブミスとか、あとその変な髪型もね。」こちらに振り返ってハラダさんは言った。その表情は笑顔に似ていた。この人は大人だった。ただ、僕は口臭以外のことまで言及した覚えは無かった。少なくともハラダさんの前では。ある意味で全てを悟った瞬間でもあった。ハラダさんは、ハラダさんなりに最後まで僕のことを傷つけたくなかったんだと思う。ただその優しさが、どうしてかな、とてもつらかった。月五で焼肉を奢ってもらう約束をして、僕はハラダさんのコートを後にした。行き先は新体連の自チームであるまじかるぱんだ。といっても、チームメイトはリーダー以外全員初対面だし、焼肉を奢ってもらったことも当然無い。それでも僕は、彼らの為にも決して振り返るわけにはいかなかった。ギラギラもジャガージャックも焼肉もそこには存在しない。僕の居場所は一体何処にあるのだろうか。僕らインデペンデンターは、海を漂う海月のように、泳ぎが少し苦手なのかもしれない。脚を一歩また一歩と進める度に、糸がほどけていく音がした。続くこの物語はフィクションであり、実在する人物、団体とは関係ありません。

  • 08Jan
    • 意識高い卓人がラケットのレビューを書いたら 〜JOOLA ノビリスPBO-C 編 〜

      かつて、僕は木材ユーザーで、おそらくすべての木材ユーザーがそうであるように、絶望していた。当時の僕は重量と弾みの比例曲線に嫌気がさしていた。木材ラケットはそれが顕著だった。”妻の尻と木材ラケットは重い方がいい。”ギリシャの卓人アンドレア・ヘラクレス(AD 1805~)彼の言葉が今も変わらず語り継がれているのは理由がある。木材ラケットは木の詰まり具合がすべてを決めると言っても過言ではない。同じモデルでも重量が異なれば、それはもう別のラケットである。単板なら重量の他に、さらに木目の要素も加わる。この世に全く同じ木が存在しないように、全く同じラケットは存在しない。僕はクリッパーCCを使っていた。カーボンパウダーが含まれているが、それについては無視する。クリッパーCCの良さは打球感と飛び出し角度、そしてブロックで押されない安心感とパワーロスの少なさ、そしてスティガ特有の太いグリップである。これらの魅力に取りつかれつつも、更なるスピードを欲していた僕は、特殊素材という悪魔の契りに魅力を感じていた。今のクリッパーは89g、これより飛ばすにはもっと重い個体だが、素材ラケットなら重量はそのままに飛ばすことが出来る。これまでも、インナーフォースレイヤーZLC、ティモボルALC、ビスカリアと特殊素材は試してはきた。誰もが認め、歴史に名を刻む王道ラケット達である。だがどれも満足のいくものではなかった。ある点では優れていても別の点で不満を感じ、初めてクリッパーCCと出会った時のような完璧なものがそこにはなかった。あるいは、僕らは共に過ごした時間が長過ぎたのかもしれない。繋がる数だけ、クリッパーCCはその渇きを潤し、僕らは罪を重ねた。いつか終わる日が来ると分かっていながら。ノビリスとの出会いは、ある知人が使っていて、たまたまラケットを交換して打ってみたのが最初だった。アウター素材は苦手意識があったが、これは違った。何よりこれは木材3枚+PBO-C素材2枚という構成で、ヒノキの上板が1.2mmもある。おかげでアウター感はそこまでなく、少し硬いかな?くらいだった。アウターALCほどの硬さは無く、僕にとってはコントロールの効く打球感だった。飛び出し角度も低過ぎない。やや直線的ではあるが、これも許容範囲。そして一番の特徴は弾みだ。今まで使ってきたラケットのなかでダントツの飛距離とパワーだった。軽い力でも走り抜ける弾道がそこにはあった。それから数ヶ月後、僕は僕だけのノビリスを手に入れた。87gの個体で、軽くなった分スイングスピードが増した。87gでも89gのクリッパーCCより断然飛ぶ。そして硬すぎない。想定外の不満は全くなかった。強いて言えば打球感だろうか。中芯が桐で厚いため、ややスカ感はある。板厚が7.1mmと厚めなわけだが、予め考慮していたしクリッパーCCが7mmだったので特に違和感はなかった。手に入れて1ヶ月後くらいに出場した墨田区リーグ戦2部のシングルでは元明治の方以外には全勝することが出来た。ちなみに墨田区は12部あり、2部のリーグには30代で無双している高木和選手もいる。その後の杉並3シングル団体でも個人としては年代別2段の選手以外には全勝した。もちろんラケットの力だけでなく、単純に練習時間が倍増したのも大きな要因ではあるけど。繋がる度に手に馴染み、僕の手汗で乾きを潤すノビリスが、つくづく愛おしかった。ただ、このラケットがいくら優れているからと言って、アウターの薄ラケに挑戦したい気持ちが無くなった訳ではなかった。その後の川崎リーグ団体戦と、千代田区団体戦で戦犯となった事もあり、蛹色の感情はついにその殻を破り行動に移した。国卓のプロフェッショナルセールに抗えるほど、僕は強い人間では無かった。今、僕の隣には無防備に寝息を立てている張継科superzlcがいる。ノビリスに貼っていたディグは両面とも剥がした。当然だが、ノビリスは何も悪くなかった。悪いのはいつも僕の方で。限られた時間の中で誰も傷付けずに生きる方法を僕は知らなかった。いつかきっと、天罰が下るのかもしれない。最後の審判のその日まで、僕は罪を重ねる他無いのだろうか。意識高い卓人がラケットのレビューを書いたら~JOOLAノビリスPBO-C編 ~終わり

  • 28Nov
    • 意識高いインデペンデンターが再会した話③

      意識高いインデペンデンターが再会した話①https://ameblo.jp/firemoon01/entry-12482125499.html意識高いインデペンデンターが再会した話②https://ameblo.jp/firemoon01/entry-12512978476.html上の続き3.超えてゆくものIt's show time.たぶん彼はそう口にしたんだと思う。突然のネイティブで何を言ってるのか分からなかったけど、今ならわかる。あの時の僕は、ただその場で立っているだけで精一杯だった。アマノくんは同年代の男性といた。ーおそらく彼のチームメイトだと思うー「ご無沙汰してます。こうしてあなたを間近に見ると、かつてあなたを師と仰いでいた日々を思い出します。当時の僕は若く、そしてただただ無知だった。」無機質で感情を読み取れない言い方だった。「僕を怨んでいるかい?」「どちらとも捉えて頂いて結構です。ただ、ひとつだけあなたに伺いたい事があります。」「ひとつだけなら。」「先ほどキムさんがここに居て、あちらのチームにはだーはらさんが居ました。そしてあなたと僕がここにいる。今日この大会にかつてのインデペンデンターが集結しています。それぞれが全員敵役というかたちで。この事実をあなたはどう受け止めていますか?」彼の目は、宿題やったけど持ってくるのを忘れた生徒を見つめる教師のようだった。たしかに僕は宿題をやったけど持ってくるのを忘れたことはある。それも数えきれないくらい。ただ実際のところ、その殆どはそもそもやってもいない。僕は宿題というものが大の苦手で、そういった物を受け付けない体質だった。今でこそアレルゲンの一つとして宿題があげられる時代になったが、当時はただの甘えとしか見られなかったし、自分でもどうしたらいいのか分からなかった。小中の連絡帳なんて殆ど白紙で、学校が一体何のためにあるのか僕は何一つ理解していなかったし、宿題がその後の人生にどう影響するかなんて考えた事もなかった。ただし、高校の時のレポートは違った。提出期限を過ぎたらその場で赤点という烙印が目に見えていたからだ。40枚以上にも及ぶレポートは徹夜は当たり前で、卓球の試合会場でも待ち時間に書いていた。深夜にレポート用紙が尽きた時は死を覚悟したこともある。僕の高校はヤンキーが多かった。どんなに悪事を働くヤンキーでさえも、レポートだけは徹夜で完成させ、職員室で学年とクラス、氏名を名乗り、教師に提出していた。そういう意味では彼らは真面目で真っ直ぐだった。僕よりすこし、頭が悪いだけで。ただ、本当に宿題をちゃんと終わらせて、本当に家に忘れたことがある。あの日、僕は小4だった。奥富のフラワーラインは名も知らぬ鮮やかな花が咲いていて、田んぼの稲は頭を垂れていた。悔しかった。先生にいくら訴えたところで、宿題やったけど持ってくるの忘れたという言葉になんの意味も持たないことを既に知っていたからだ。いや、そうしてしまったのは自分自身なのだと、人はこんなにも弱く淋しい生き物なのかと、いっそのことガンジーを助走付けて殴りたい、そんな気分だった。校庭では万国旗が退屈そうになびいていた。僕は万国旗が好きじゃない。そんな僕が一昨年の学会で発表した論文「部屋と宿題と私」が文科省の目に留まり、24年から公立中学の読書感想分のお題として夏休みの宿題となるのはいささか皮肉な話ではある。彼の発言から少し時間が経ったかもしれない。「再会して嬉しいという気持ちと、こういう形でしか集まれない運命を呪っている。だがこれだけは伝えておきたい。今までチームの運営に関しては多くの可能性とプランを考えてきた。誰にも負けないくらいにね。ただ実行するのを忘れただけだ。それ以上でもそれ以下でもない。」「あなたがどうしようもない人間である事は知っています。電車が遅れたとか言いつつ実は寝坊してたり、全然更新してない癖にブロガーは忙しいとか、負け越した時だけこの大会レベル高いだの台が弾まないだの滑るだのラケットはやっぱりクリッパーCCじゃなきゃダメだの、口を開けば文句ばかりです。それに・・・・。」「それに、なんだい?」「それに・・・あなたはその際の口臭にも気づいてない。だからこのチームは・・・崩壊した。違いますか?」最後の方はあまり聞き取れなかったが、おそらくこう言ったんだと思う。うるさいくらいの心音とドロドロと溶けていく景色の中で、彼の目は力強く真っ直ぐで、そして涙がこぼれていた。美しい涙だった。いつからだろう。他人の若さを羨ましく思うようになったのは。最後に拳を握りしめて涙した日を思い出そうとしたけど、真っ暗な画面には何も映らなかった。「君の言う通りだと思う。気づいてはいたよ、この口臭。加えて体臭もね。でも自分でもどうして良いか分からなかった。いつからか僕の周りはマスク姿だらけになっていたけど、風邪が流行っているのかと思いこむようにしていた。僕はずっと見て見ぬふりをしていたんだと思う。いや、この場合は嗅いで嗅がぬふりだね。真実から目を背けていたことに違いはない。今ならユダの気持ちも幾分か理解できる。彼は辛い決断を迫られた。今の僕のように。」この時何故ユダが現れたのかは分からない。僕にとって大きな意味を持つ人物でもないし、今回のケースと何か重なる部分があるとは思えない。ただ、その場の雰囲気でそれっぽくおしゃれに言い返したかったんだと思う。今思えば、何の意味も無いのだけれど。「もはやあなたには何か言うことも思うこともありません。今までの僕とは違います。そこから眺めていればいいでしょう。これからの僕の姿を。」彼はまっすぐ前を見ていた。その視界に僕が映っていないのは明白だった。自分の行く未来を見据えているようにも見えた。かろうじて両足で立っている僕の右肩と彼の右肩がすれ違う刹那、彼は言った。「It's show time.」続くこの物語はフィクションであり、実在する人物、団体とは関係ありません。

  • 14Sep
    • 意識高いインデペンデンターが再会した話②

      意識高いインデペンデンターが再会した話①https://ameblo.jp/firemoon01/entry-12482125499.html続き2.キムという男昼休憩からコートに戻る途中、壁にもたれていた男に声を掛けられた。「こんにちは。今日の調子は如何ですか?」透き通るような声でもなく、しゃがれた声でもない、明らかにキムとわかる声だった。なぜならその瞬間に顔を見てキムだと認識したからだ。その男はどこからどう見てもキムで、誰がなんと言おうとキムだった。つま先から頭のてっぺんまで。おはようからおやすみまで。キム以上でもキム以下でも無い。INDEPENDENTERのひとり、キムがそこに立っていた。たとえ本人が否定したとしても、世界中を敵に回したとしても、僕はこの事実を曲げることは出来ない。自分の不器用なところが時々こうして顔を出す。少し間を置いて僕は答えた。「どうだろう。決して良くはないが悪くもない。ただコートに立つ以上負ける訳にはいかないからね。そういうのは考えないようにしている。インパラが狩りをされる時はきっとそんなくだらない事は考えないだろうからね。まぁ今日の僕はまじかるぱんだなのだけれど。君はさしずめライオンと言ったところかな。」キムはおもむろにラケットケースを開き、僕の目をまっすぐ見てきた。「思った通りの答えでした。僕は今日優勝するために来ました。たとえ貴方と交えても負ける気はしません。そう、全てを兼ね備えた完璧なラケット。このアコースティックカーボンインナーならね。」アコースティックカーボンインナーといえば、アコースティックのカーボンのインナーのそれである。何度か打ったことがあるが確かにあれは良い。彼がそこまで自信を得るのも頷ける。まさに完璧なラケットだ。「やれやれ。アコースティックカーボンインナーか。前に打たせてもらったことがあるね。確かに良いラケットではあると思うよ。スイートスポットが広いし打球感も心地よい。回転の掛けやすさ、飛距離、弾き具合、どれも悪く無い。ていうか欲しい。それコクタクでいくらだった?けどね、完璧なラケットなどといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」僕は自分のラケットケースを開きつつキムに答えた。「なるほど。そこまで認めておきながら欠けている点があると。貴方が言うとまるで負け惜しみのようで滑稽に映りますね。」「負け惜しみか。確かにそうかもしれない。君のアコースティックカーボンインナーは確かに名作であり良個体である事は間違いない。ただそれと同時に、それはクリッパーCCではない。その時点で君の敗北は確定しているんだ。僕のクリッパーCCはグリップの握りやすさ、打球感、飛距離、スピード、弾き具合、パワーロスの無さ、全てが満たされている。つまり完璧にね。」「どうやら貴方とは会話ができないらしい。いつかコートに立った時、ゆっくりお話を聞きましょう。」キムは手に持って居たラケットをケースにしまい、背を向けて立ち去った。左手の薬指がギラギラと光っていた後ろにショータイム・アマノが居たことに気付いたのはそれからすぐのことだった。-続く-

  • 17Jun
    • 意識高いインデペンデンターが再会した話①

      1.プロローグ人ははひとりで生きていくことはできない。だが、2人では争いが生まれ、3人なら滅ぶ。先日のことだ。そうあの日。まじかるぱんだが新体連に電撃デビューし、初出場にして優勝を掻っ攫ったあの日。まだ鮮明に覚えている。僕たちはまたしても出会ってしまった。それは良いことかもしれないし、悪いことかもしれない。おそらくは、僕たちは時計の針のように、神様の緻密な設計によって必ず重なってしまう運命なのかもしれない。それもきっと完璧な形で。それぞれがそれぞれの意思で動く伝説のチームINDEPENDENT。そのメンバーがあの日集結した。独立という意味をもつこのチームは、東卓、新体連はおろか、どこの市区町村にも登録していない、公式なものは何も無い上に、結果も残してない。たいして強くもないから人の記憶にも残らないという冷たい十字架を何重にも背負っている。そして、メンバーはそのチームに属していることを自称しない。なぜなら自称した時点でINDEPENDENTでは無くなってしまうからだ。或いはそれが恥ずべきことだからか。それは分からない。自らの意思で動くもの達であるがゆえ、そのメンバーの殆どは他チームに所属している。たとえいつか敵同士としてコートに合間見えることになっても。いや、そんなチームだからこそ同じコートで刃を交えるその日まで、日々他チームで鍛錬を積んでいるのかもしれない。僕はそんなチームのリーダーである。かつて、僕がまだ再開したてだったころ、おそらく全ての再開した卓人がそうだったように、絶望していた。過去の実績も無く、再開して実力も無く、活躍しているチームにツテがあるわけでも無く、スカウトされることも無い。僕らは元よりINDEPENDENTだった。そんな僕たちはチームとなり団結していたが、いつしかINDEPENDENTの名の通り散っていた。あの日までは。-続く-

  • 09May
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      豊島区新人戦で準優勝した話 ver.2019

      あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。このブログの更新を楽しみに心震わせている多くのファンに、長らく待たせてしまったことをまずはお詫びしたい。季節の変わり目は曖昧で気付いたらすぐ見失ってしまうらしい。あれから色々あり、第一にインナーZLCから本妻であるクリッパーCCに戻した。インナーZLCとは元々遊びだったので愛妻家である僕が見切りをつけるのは当然のことで、終わらない白夜などこの星にはどこにも存在しない。そうは言いつつも隣で若いビスカリアが寝息を立てているのは紛れもない事実で、それはまた別に機会に記す。本妻に戻してからいくつか大会に出た。ブログは止めていたが卓球は継続し、保土ヶ谷ダブルス、ミックス、町田団体、豊島リーグ、新体連東京予選など、大会も出場していた。だが、残念なことに仕事の関係で練習量が減ったのと昨年同様胃がボロボロでプレーの質と体力がうんこになった。多くの大会に出たが、良い成績といえば昨年末の保土ヶ谷ミックスで優勝したことくらいだろう。豊島区では前回都民大会予選があったのだが、一般も年代別も予選落ちという誠にちんちんな結果に終わっている。そして先日、本題である豊島区新人戦に挑んだのである。昨年のこの大会も胃がボロボロ且つ決勝で足がつり、チームメイトにすこられて準優勝。僕にとってとても苦い想い出となった。って、なんか澄ましてるけどシングルで準優勝なんて初めてで、実際超嬉しいから。闘志を燃やしつつ静かに集中してる感出して台に着くけど、内心はちょwワイ決勝まで来たったwww相手トヨさんやんwwwつらwwwってのが、んーそうだな、10割くらいかな。僕にとってはそれくらい準優勝でも普通に嬉しい。入賞しても悔しがってる風がなんかカッコイイからそんな雰囲気出してるやついると思うけど、ほんとは俺みたいに全然嬉しいやつもたくさんいるから安心してくれ。それでも悔しい風やるけど。そりゃ試合中はアドレナリン全開で勝つことしか考えてないし、負けた瞬間は公開処刑みたいなもんだから辛いけど、時間経ったら全然大丈夫。冷静に負けを認めて課題を把握してこれからどうするかしか考えてない。優勝しか全国いけないとかならわかるけど。んなわけで、昨年は覚醒して無理やり決勝までねじ込んだイメージだった。しかし今年は最初から絶対優勝!!と、かなり意気込んでたので、ウィダーインゼリーのパチモンや、塩分チャージ、BCAAなど持参し、疲労と足のつり対策はしていたが結果は今回も準優勝。予選後のトーナメントは2回戦からという人生初の第1シードだったが、決勝に散った。思えば自分が第1シードなんて考えた事無く、かつての再開した頃の自分は、1.2回戦落ち、予選落ちが当たり前で、入賞なんて一生出来ないだろうというマインドであった。ちなみに再開して初めて出場した大会は豊島オープンで第1シードにすこられて帰宅した記憶がある。だからこそ、新人戦という全国経験者やめっちゃ強い人が居ない??このフィールドで結果を出すしかないという気持ちもあった。今回の仲間との対戦は、予選後の2回戦でおーのさん、準決勝でかっちゃそと当たり、僕個人としては非常に良い試合が出来た。2人とも知り合ってから一緒に練習したり団体組んで大会に出たり、会うたびに互いの成長を感じあう同志なので、真剣勝負のやりとりは本当に楽しい。どっかの国が友好などと抜かし大会中に合同チームになったのは全くもって理解出来ない。マジうんこ。決戦の相手は若き裏裏の卓人。第2シードのだーはら先生が彼との戦闘で散った姿を見ていたので、「この若いニーチャンつえーぞ感」はおそらく会場にいた多くの卓人が認識していたと思う。カット打ちや変化球への対応が完璧で、カット打ちが苦手な僕は手品か何かを見せられている気分だった。自分が決戦まで行けたとしても、このニーチャンつえーからやりたくねぇなーって思ってた。準決勝で小早川プロが彼と当たり2-0で勝っていたので、こりゃBRAVEで1-2フィニッシュいけるか!!と期待してたのだが、そこからまくり倒しあべし。つ、つえー。僕は準決のかっちゃそ戦でなんとか勝ったものの、そこで体力を使い果たし、決勝は全然動けずドカドカ打たれるわカウンターは刺されるわでもう完全にあべし。準決、決戦共にBRAVE2人は彼にやられました。社長ごめんなさい。ちなみに、この大会は進行が非常にスムーズで、待ち時間が短い。それはそれで良いのだが、今回は自分のポジション上お昼の時間がほぼ取れず、アミノ酸やゼリーを飲むくらいが限界で、固形物はおにぎりを一つ無理やり飲み込むくらいしかできなかった。ちなみにダブルスは予選1位通過して結果3位だった。昨年のパートナーでもある小早川プロが今回も組んでくれて、前回果たせなかった入賞を勝ち取った。なんにせよ、無駄に体力を消費するプレースタイルが不健康且つ持久力の無いこの肉体にはだいぶ厳しい。そろそろ本気でおじさん卓球に切り替える時期なのかもしれない。ジムで鍛えても身体壊して寝込んだらすぐに落ちるし、最近は食べること自体が胃の負担になっている気がして鍛えて食べてというサイクルが出来る気がしない。それこそうちの自転車ももうボロボロで、サドルは破れてるしサドルカバーも破れてるし、タイヤもそろそろ破れそうな雰囲気である。そういうわけで誰かロードバイクくれ。-完-☆Specialthanks☆・小早川プロ:BRAVER兼ダブルスパートナー(写真右)・つっつーコーチ→BRAVER・前たん→BRAVE豊島支店店長・おーのさん→年末最後の練習相手はいつもこの人・だーはら先生→胃が治ったら焼肉・かっちゃそ→筋肉の鎧をまとった見た目怖いけど優しいチーマー・ハタさん→KTTCのボス・ブルーマウンテン師匠→いつもスカウトしてくれるけどこの日は優勝者にすぐ声掛けてた・阿部くん→優勝おめでとう(´・ω・`)・豊島区卓球連盟さま→毎度神進行

  • 25Dec
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      意識高い高校生がラケットを買った話-キネティックオフ編-

      かつて、僕は高校生で、おそらくすべての高校生がそうだったように、厨二だった。二年生の土曜日の練習後、いつもの卓球用品店でアンドロ社のキネティックオフというラケットに出逢った。仲良しの夫婦でやっている小さな店だ。ーお店の名前は、確かフジタだったと思う。ラバーはもちろん、当時はフェアチャックのリッター缶も買っていた。ハケ付きの缶にペットボトルのファンタのラベルを移植するのが当時のお洒落だった。というのも、部員の殆どがそれを使っていたので、ファンタのラベルでそれぞれ見分けていたからお洒落だけが理由では無かったのだけど。このお店は当時は川越にあって、僕が卒業した後に移転したらしい。川越は、僕が居なくなったことでただ乾いた空気と無機質なビルが並ぶだけの街になってしまったから、それを咎める資格が僕にないことを重々承知している。アンドロといえば、今でこそ日本の卓人なら誰もが知るメーカーではあるが、当時はまだ殆ど進出していなく、またインターネットも普及してなかったため、存在すら知らなかった。そもそも、卓球の選手や道具についての情報は雑誌やカタログ以外持ち合わせていなかった。見たことも聞いたことも無いメーカーのカタログを漠然と眺めているなか、あるページをめくった瞬間、身体に稲妻が走った。「勝てる…。」唇の感触で自分が発した事を知った。おそらく店主にも周りの部員達にも聴こえなかったと思う。まるで、誰かか僕の身体を通じて僕に話かけているようだった。「親父、このラケットを見せて欲しい。アンドロのキネティックなんちゃらというやつだ。無いならもうこの店には二度と来ない。」いささか興奮を隠して伝えたのには理由があって、僕は自分が厨二な事を他人に悟られたくなかった。自分の人生をなるべくスマートに生きたいと特に思っていた時期だった。箱から出して店主は言った。「勝てるかもしれないし、勝てないかもしれない。ただ、勝つのも負けるのもこのラケットではなく君だ。そしてそれは君が決めることで、ラケットが決めることじゃ無い。ただ、ラケットを変えることで君はきっと変わる。そう、このキネティックオフならね。」店主は昔の人間で、つまらないことは言わない。常に自分と向き合わせるように若人に諭す。その昔全日本で活躍したらしく、当時の白黒写真が店の壁に飾ってあったが、特に興味をそそられることはなかった。今となっては後悔している事の一つではあるけど。「これがキネティックオフ、キネティックシステム。」グリップの中に球状の空洞が複数あり、その中にカーボンの球がいくつも入っていて、インパクト時にそのカーボンの球が動いて絶大なパワーをボールに伝えるという機構だ。ドイツは我々の思考の遥か先を進み、誰もが成し得なかった神の数式に辿り着いていたのである。全てのグリップは、やがてこうなる。日本人としての焦りを感じざるを得なかった。J.Mセイブという名前が記載されていたが、聞いたこと無かったし、そんなことはどうでもよかった。「確かに貴方の言う通りだと思う。僕は実力の無い弱い人間だ。そして強い人間が用具だけで勝てているとも思えない。ただ人生の選択肢はその時は他愛のないものだけれども、点と点がいつか必ず線で繋がるときがくる。だから今日僕はこれを買う。現金払いでね。ついでにいつものフェアチャックのリッター缶もサービスでつけて欲しい。」当時の購入価格は6000円くらいだったかと思う。こんな神ラケがこの価格。部員の誰にも相談せず決断したのは言うまでもない。勝てる。このラケットを使えば強烈なドライブを放ちあいつに勝てる。レギュラーの座を得るのはもちろん、埼玉栄、川越東を倒し、西部地区予選を突破する。そして県大会で狭山ヶ丘を倒し活躍し全国へ行く。一躍有名となった僕は、全校生徒の前で表彰され、クラスのマドンナから告白され、引退するまでは付き合えないと焦らし、素敵な学園生活を送る。そう思わざるを得なかった。その日が永遠に来ることはないと分かっていながら。そして、僕は高校生三年生になりおそらく誰もがそうなるように、引退したのである。最後まで補欠のまま。成果を挙げるとすれば、川越の個人戦で二位になったことくらいだ。今はもう手元に無いキネティックオフ。もし、僕がこのラケットの記憶を全て失い、もう一度初めて出逢ったとしたら、30を過ぎた今でも僕は即決で買うと思う。なぜなら僕は、今でも厨二だからだ。この物語はフィクションであり、実在する人物、団体とは関係ありません。

  • 09Nov
    • テナジー05の2.1mmと1.9mmの違いの話。

      表題の件について少し語ろうと思う。わたし。年齢: 31歳(独身...)マイブーム:マイクポップコーン(九州醤油味)ラケット:インナーフォースレイヤーZLCフォア:テナジー05 2.1mm(特厚)バック:テナジー80 2.1mm(特厚)戦型:裏裏ドンパチ系ラケット交換の時、おじさま、おばさまたちに、わー、お金持ちっ!って言われることがたまにあるが決してお金持ちではない。ここ以外でケチケチ生活を送っているのだよ。うんこ。さて本題、この組み合わせに対する不満は当然ない。あるのは使いこなせない僕の腕である。これは間違いないし、おそらくテナテナ使いの人はここから自分がどうすれば良いか、どう変われば良いかという点のみ考え、用具でどうこうという思考はわりかし薄いと思う。僕の場合、勝てる試合と負ける試合を考えた時に、やはり先手を取れるか否かで大きく結果が別れる。格上選手は皆台上でも攻撃できるし、相手に先手を取らせない台上さばきを手にしている。いくら上回転のラリーが得意だとしても、全ての得失点は台上から始めるわけで、そこで失点してたら当然負けるわけである。無理して先手を取ろうとして自滅するパターンもよくある。というわけで、俺も上手い人の台上さばきがほすー!!となるのだが、いかんせんテナジーの台上さばきはスプリングスポンジと強烈なグリップ力でやたらシビアに感じてしまうのだ。テナジーのボヨヨーン感が苦手。パチンッていうフリック、ピタッて止めるやつ、まじむじー。特にフォア前。台上に関してはドイツ系中堅モデルのシートのやや鈍感なやつが僕にはちょうど良いのである。が、実際それだと台上以外の面で不満が出てしまう。結局、用具にしてもなんにしても、何を一番優先するかである。24時間365日✖️死ぬまでの日数この限られた時間を一体何に使うべきなのか、それこそが自分の人生の価値を決める大きな要因であろう。まぁそれは知らんけど、引き合いに全振りすればアウターぶっ飛びにドイツ系50度とかになるだろうし、ストップに全振りすれば5枚に中国貼るとかになるんかな。知らんけど。というわけで、フォアのテナジー05はそのままに、2.1mmから1.9mmという厚さを変更するという結論に至った。【打つ前の予想】・安心のテナジー感(オート感)・飛距離が抑えられ、台上でも収まる。・腐ってもテナジー。くらいしか予想出来なかった。というより、テナジーに限らず今まで特厚しか使ってこなかったので厚との違いの検証は初めてで分からなかった。【結果】・安心のテナジー感(オート感)⇨結構減った。2.1mmを10だとすると6くらい。・飛距離が抑えられ、台上でも収まる。⇨かなり飛ばない。ストップの止まり具合は最高だが、それ以外でも当然飛ばないので、フォアドライブの威力は抜群に落ちた。打球感もスプリングスポンジよりも木の感触の方が強い。相手は取りやすいと連呼。ストップの飛距離10⇨3ドライブの威力10⇨6・腐ってもテナジー⇨いや、全然ちゃう。誰もがイメージするテナジー05とはだいぶ違う。スポンジ厚でここまで変わるのかと。無敵のテナジー感とは程遠い。スプリングスポンジ偉大。ダブルとシングルくらい違う。トイレットペーパーの話。他。・バック80の威力が半減し飛距離もスピードも落ちた。これはどのラバーでもフォア面が薄く軽くなればこうなるので仕方ない。・粘着テンションラバーっぽさがある。あくまで『ぽさ』であるが、引っかかりの良さと飛距離の出なさが粘着テンションぽさを思わせる。結論。やめましたよ。1.9mmに8,000円後半の価値があるのか僕は疑問に思った。これなら、半額で買える他社の方がよろしいのではないか。あるいはロゼナか。という感じになりました。そして2.1mmを買い直しました。これで練習します。以上。個人の感想です。効果、効能を保証するものではありません。

  • 05Sep
    • サーブ練習の話 〜タテギリ純横への挑戦PART2〜

      昨年末くらいから、純横系サーブの練習を始め、どうせなら最初からタテギリでやってみようということでちょくちょく練習してるのですが、その続きです。5月に撮った動画はこちら。長い。4:00くらいからまともです。2ヶ月後7月に撮ったやつ。短い。動きにぎこちなさが減った気がする。ラケットをクリッパーCCからインナーレイヤーZLCにしてより切りやすくなった気がします。板厚が7mmから5.7mmなったのが理由かと思います。他の種類のサーブでも短く出しやすくなりました。クリッパーCCが出しにくいというわけじゃなくて、僕の技術の問題です。僕の知り合いのクリッパーCC使いはサーブゴリがかりしてますし、クラブ選手権本戦にも出てます。ある程度このサーブが安定してきたので、先日初めて大会で使用したのですが、全然ダメでした。というのも、やっぱり試合だと緊張して切る感覚がなくなり練習通りのサーブが出来ず、単純にネットに刺さったりただの棒球だったりでうんこでした。あと、レシーブでチキータされない限り台上で止まりやすく、3球目が打ちにくい。巻き込み系はわりかし伸びやすいので3球目に繋ぎやすいのですが、純横系はまだ全然慣れず、うまくいきません。もちろん僕の技術の問題です。タテギリマスターへの道は長い。

  • 04Sep
    • 新型ヘキサー試打動画の話。(ヘキサーグリップ、ヘキサーパワーグリップ)

      先日、卓キチちゃんねるの卓キチ先生と卓人ちゃんねるのクロ先生と共に、アンドロの新兵器ヘキサーグリップ (黒)ヘキサーパワーグリップ(赤)を試打しました。WRMからの提供です。ありがとうございます。初めてレビュー動画を撮影しましたが、めっちゃ緊張しました。顔出しで普通にYouTubeやってる人すごい。そんなことより、なんだかんだで卓人ちゃんねるのクロ先生とは初対面だったのですが、まぁイケメンですわ。一応同じチームに所属はしていてツイッターでも勝手に絡んでたましたが、いざお会いしたら絵に描いたイケメン好青年。ちゃんねるの成長とともに女性ファンがもっと増えること間違いなし。もし僕が女だったら、ライバルが少ない今のうちにモノにします。冗談です。試打動画は3部構成です。1部:ドライブ2部:チキータ、ストップ、フリック3部:カウンター、総評ではどぞ。1部(ドライブ編)卓人ちゃんねるファンの皆さんすみません。打ってるのほぼ僕です。2部(チキータ、ストップ、フリック)以下同文。3部(カウンター、総評)音声が聞き取りづらくてすみません。【グリップの感想】コントロールが良い。シートの質感が、強過ぎず弱過ぎず絶妙。うーん、ちょっと弱いかな?くらい、まろやか。(伝わってくれ)なので、オラオラギュンギュン系では無く、上に飛ばずにスマートに台に収まる。そして掴む感が強い。ドライブ、ストップ、チキータ、フリック、なんでも出来る万能型。特に小技。オシャレな小技出来ます。普段05、05FX、80あたりをウロウロしてる自分としては、台上技術がワンランク上がった気になりました。(台上技術をちゃんと確立しないままテナジー使ってたんだな俺って感じ)チキータが上に上がり過ぎる人(わし)、フリックがビビって振れない人(わい)には一度味わって欲しい。強打に関しては、当てた方がパチンと良い音してスピードが乗りました。ミート系の感触が非常にGOOD。ほんと何でも屋。イメージとしてはミズノのGFT系。【パワーグリップの感想】47.5度の割に打球感が柔らかい。グリップ同様オラオラギュンギュン系ではなく、ややまろやか系。(頼む、伝わってくれ)そして掴む感ある。台上技術も他社の47.5度ハイエンドモデルよりコントロールしやすい。チキータもフリックも威力は申し分ない。中陣の引き合いや1発の威力は05や他社のドイツ系ハイエンドには劣るが、初中級レベルでは打ち負ける事による失点は11点の内おそらく数点であると考えると非常に実用的。イメージとしてはやっぱりGFT系。定価4500円、店頭価格3,700円前後?というコスパを考えると全然アリだと思いました。普段テナジーを使っている自分が言うのもアレですが、試合でテナジーのパワーを本当に必要としているのか時々考えます。それはまた別の記事で。2つとも特徴的な点はあまりなく、飛距離もスピードも同硬度の中ではまぁまぁ。それがこのラバーのいいところ。何でもソツなくこなせる優等生なので、硬いのじゃなきゃ嫌だって人以外は候補にあげても良いんじゃないでしょうか。

  • 11Jul
    • 稲城市オープン団体戦ABC-XYZで優勝した話。の画像

      稲城市オープン団体戦ABC-XYZで優勝した話。

      この大会に出た。メンバーは卓キチちゃんねるの卓キチ先生とBRAVEのチームメイト恭平くん。【各戦型】卓キチ:シェーク裏裏恭平くん:ペンドラいんでぺ:シェーク裏裏ちなみに僕はクリッパーCCからインナーフォースレイヤーZLCに変えた。ついでにフォアも05にした。ラケット:インナーZLCF:テナジー05B:テナジー05FXという組み合わせで初の大会であった。用具に関しては当ブログ大人気の時間の無駄コーナーより、意識高い卓人がラケットを買った話part1から続いて書こうかと考えている。乞うご期待。予選は第1ブロック4組でのリーグ戦で、第1シードと当たるもののチームは3-0で勝利。そのまま予選は全勝し、無事に1位抜けした。第1ブロックの1番に勝ったことで、これ優勝出来るんじゃね疑惑がこの辺りで発生。ところがなんと、、、決勝トーナメント初戦にて、絶対エースとして絶大な戦力を誇る卓キチ先生が1番Sで2段と当たり1-3にて敗北した。目黒区覇者であり、我々のチームの看板であり、心の支えであり、絶大エースとして絶大な戦力を誇るあの伝説の卓キチ大先生ファイナルフラッシュ改が2段相手に1-3にて敗北したのである。2段の選手はペン表で、ブロックの堅さとコースのわかりづらさ、ドナックルのスマッシュというかなりのやりづらさを全開にし、誰がどう見てもここの会場で1番強いであろう雰囲気を存分に醸し出していた。絶対エース卓キチ大先生ファイナル以下略が隣で倒れていくなか、2番Sを任されていた僕はなんとか3-0で勝利。その後、3番Wにて、卓キチ以下略と恭平くんペアのダブルが無事に勝利し、4番Sで卓キチ以下略を破った2段の選手と僕が当たることとなった。ここで僕が勝てば団体として3-1で勝てる場面であった。目黒区覇者である卓キチ先生を倒した2段のペン表選手と僕との対戦結果は3-2で僕の勝ち。やった!2段に勝った!みんな!2段に勝ったよおれ!!ん、ちょっと待てよ、、、絶対エース?大先生??ファイナルフラッシュ改???これ本当は俺の方がエースでファイナルフラッシュ改なんじゃね疑惑がこの辺りで発生。そんな疑惑を抱えたままチームは勝利し、暑いなか熱中症にも気をつけながら待ち時間を過ごしていた。会場は空調こそ無いものの、アリーナの出入り口にでっかい扇風機を置いてくれて、そこで充分に涼むことがでけた。試合中も選手の子供であろうちびっ子達がアリーナの隅で遊んでいて、アットホームなローカル感に癒され、ピリピリした雰囲気は一切無かった。天気の良い日曜日のまさにそれである。そんなこんなで幾多もの死闘を制し、我々は決勝まで勝ち進んだ。決勝の1番Sは恭平くん。紹介が遅れたが、何を隠そう卓球界における人型最終ペンドラ兵器とは彼の事である。僕とは旭区ペアマッチや、逗子団体など、数々の死線を潜り抜け、またダブルスでもサウスポーの利点を活かし、台から出たサーブは彼にとってはライオンを前にしたインパラの赤子に過ぎず、またラリーでも碁盤を掛ける飛車の如く鮮やかに舞い、またその端整なルックスから女性ファンのハートを欲しいままにしてきた。その彼の1番S戦は0-3にて敗北。え、、人型、、最終、、、、なんだっけ、、、、。2番Sの僕はなんとか3-0で勝利。3番Wの卓キチと恭平くんが3-0で勝利し、4番Sは人型最終ペンドラ兵器を倒した相手と僕との対戦であった。なんとか3-1で勝ち、団体として3-1で決勝戦を終え、稲城市オープン団体戦は優勝という形で幕を閉じた。僕個人の成績といえば、結果的に絶対エース卓キチ大先生ファイナルフラッシュ改に勝利した2段の選手に3-2で勝ち、人型最終ペンドラ兵器恭平くんに勝利した相手選手に勝利し、最初に感じたあれ、これ本当は俺がエースでなんじゃね疑惑は確信へと変わり、人型最終シェードラ兵器いんでぺ大先生ファイナルフラッシュ改は僕のことだったという結論に至りました。めでたしめでたし。ってのは流石にふざけ過ぎたが、3人制の大会でこのメンバーと一緒に戦えることが出来、さらに優勝という成果を出し非常に良き1日であった。当たり前のようにつらつらと書いてきたが、卓球を再開して4年以上経ち、一般のオープン戦で優勝するという長年の夢がようやく叶った。再開当初は全然勝てずうんこな思いをしてきたし、中高大まで選手として続けてきた人たちがそのまま社会人でも継続している中で、そういうもともとの自力が高い人達に追いつくなんて実際無理だと思っていた時期もあったが、色々と考え、行動し、沢山の仲間に出会い支えられ、ここ最近成果を出すことが出来て普段練習してもらってる卓キチ大先生と人型最終ペンドラ兵器さんには本当に感謝している。ちなみに今回の大会は府中リーグの日程と重なり、強豪選手達はみんなそっちに出ていたらしい。知らんがな。まぁ優勝は優勝だし、練習の成果を発揮出来て楽しく過ごせた。ありがとう。親愛なる仲間達。賞品はクオカード6,000円分でした。大事な取り分に関しては、唯一の負け無し全勝だった僕はここは平等にしようと声をかけ、1人2,000円分ずつ頂きました。試合の動画は一部卓キチちゃんねるにて公開予定です。⭐️SpecialThanks⭐️・卓キチちゃんねるの卓キチとその助っ人チャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCb-slPqk-FYuoIUJbRBABRwツイッター貼り付け方わからんので、『卓キチちゃんねる』で検索!・恭平くん・対戦相手の方々・稲城市卓球連盟の方々さようなら、また逢う日まで。

  • 04Jul
    • 意識高い卓人がラケットを買った話 part1

      完璧なラケットなどといったものは存在しない。完璧な卓人が存在しないようにね。中学生らしき客にそう伝える店員の言葉に、僕はなるほどと思った。クリッパーCCの板厚問題と軽量化のために色々と考えてインナーフォースレイヤーZLCかな、と見込んで国際卓球高田馬場店に足を運んで来た。ちなみに国際卓球は普段の生活で使う日用品から生鮮食品、医薬品やサプリメントといったものは一切無く、卓球用品専門店である。カー用品も無ければアウトドア用品もない。確かに国際卓球という名前だけある。店内には流行りの音楽が流れ、流行りのラケット、流行りのラバー、流行りのユニフォームや小物が沢山並んでいる。古びたレコードやパーカーの万年筆は置いてありそうにない。店員の男はその言葉に続き、僕の目をみて言った。「ここは国際卓球だ。卓球用品ならなんでも揃う。良い道具は沢山あるが、それをどう扱うのかはお前次第だ。さぁ何が欲しいのか言ってみろ。」ー続くーこの物語はフィクションであり、実在する人物、団体とはちょっとしか関係ありません。