フエゴが、ほうとうむすこにであった!!(下條アトムの声で読んでね)
それは、ワタクシめが小学校の頃でございます。
小学校にそれはそれは厳格で、クソまじめで、曲がったことは大嫌いという典型的ないい人型の体育教師がいたのでございます。仮にA先生といたしましょう。
保護者には受けのよい先生だったのですが、ワタクシはA先生の邪悪な一面を知っていました。
その頃のワタクシはどこにでもいる日和見主義的な小学生だったのですが、いち早くA先生はワタクシの体制の犬的な性格を見抜いて、クラスのなかでの怒られ役に抜擢されたのです。こいつなら、見せしめにしても噛み付くことはないべと見透かされていたのです。
怒られることは役割とはわかっていても、やはり、クラスのみんなの前で怒られるというのは嫌なものです。鬱々とした日々を送っていた時、その方にであったのです。
ある日近所の川に遊びにいったところ、豪快に投網をなさっている方がいます。
近寄って見ると、甚平の片肌脱いでいる背中には、龍が・・・・。
ワタクシに気づいたその方はニッコリ微笑んで、言いました。
「どこの小学校にいってるの?」
ホゲホゲ小学校(仮名)です。
「おー、Aってセンセイいるだろ?オレ、そいつの兄貴なんだ」
!
「あいつはオレと違って、まじめなんだよ、よろしくな!!」
!!
もうね~衝撃です。刺青の方と話したこと、しかもその方があのまじめくさったA先生のお兄さんなんて。
「勉強がんばれよ!」
ワタシはなにもいえずにその場を去ったのでございます。
後日、A先生の秘密を家族に話してみました。
すると、母親にこう言われたのでございます。
「ウソいうと地獄におちるよ、A先生のお兄さんがヤクザなわけないでしょ!!」
ますますA先生がきらいになり、お兄ちゃんのような無頼の人生にあこがれるようになったのでございます。(本当に無頼だったかどうかはわかりませんけどね)
そのとき以来クソまじめなひとのことが嫌いになり、家を早くでようと決心したのでございます。
ワタクシの運命はすでにそのころ、決していたのかもしれません。