はますます遠くなる一方である。


先日、実家にかえると、リビングに見知らぬ人がたたずんでいた。


誰かのお客だろうと思って、いらっしゃいとかなんとかいってやり過ごそうとすると、私の名前をよばわった。


「久しぶりだねぇ」


やべ。全くわからない。


こういう場合、どちら様ですか?というのは失礼である。


「どうもどうも、お元気ですか?」と言ってみる。


「最近さ~メタボっつうの?息切れとかしちゃうんだよね~」


「ダイエットには杜仲茶がいいみたいですよ」いささか鮮度がおちるアイテムだったと言いながら思ったがなんとか私自身から話をそらそうと試みる。


「杜仲茶ね~つか、なんでさっきから敬語なの?」


万事休す。


率直であることはときとして、人の気分を害することがある。


しかし、古来より率直な気風がよしとされてきたのにはそれなりの理由があるようです。