ある夏の朝、ゴミを出そうと外に出ると、カナブンがひっくり返ってジタバタと脚を動かしているのに出会いました。指を差し出すとしがみついてきたので、とりあえず安全そうなところに移動させて、ゴミ出しを済ませました。昼ごろ、買い物に行こうと外に出ると、同じカナブンが、またひっくり返っていました。同じように上下を戻してやり、僕は近所のスーパーに向かいました。買い物を終えて帰ると、同じ奴がまたしてもひっくり返っていました。今度は動いていませんでした。遠くで蝉が鳴いていました。