これは、もうとんでもなく素晴らしい映画!
映画が終わりエンドロールが流れている時に、静的な感動が全身を包み涙した。
まぁ、自分は3月半ばにアウシュビッツに行って日本人のガイドさんから詳細な情報を聴いていたので、少しは予備知識がある状態で鑑賞できたかなと思う。
最初、この映画は喜劇かと思った。普通にコメディチックで笑みがこぼれてしまうからだ。
しかし、これは全て一つのメッセージなんじゃないかな~と自分は考えた。
なぜなら、同じくアウシュビッツ強制収容所での実際の体験記であるあまりにも有名な『夜と霧』にこんな一行があるからだ。
「ユーモアもまた自己維持のための闘いにおける心の武器である」(フランクル,1956:131-132)。
私は映画を観た後に、この映画はこのメッセージを映画化したのかなと考えた。たとえ辛い状況においてもそれをゲームのように捉え、笑いを力にして乗り越えてしまおうという人間の生への積極的可能性を伝えているようだった。
永遠に残すべき映画ではないか。