レビューと感想 | 堅忍不抜を目指したい

堅忍不抜を目指したい

口だけではなく行動を!

「本を売るならBOOK OFF♪」というCMを聴いたことがある人が多いだろう。だが、私的には、BOOK OFFは本を買う場所である。大体売ってもたかだか50円くらいにしかならないのだ。でも、買うときは100円ほどで買うことができる。

一度失敗したことがある。慶應大学文学部の赤本に代ゼミの西谷先生のサインを書いてもらったのを普通にBOOK OFFで売ってしまった・・・しかも、50円だった・・・オークションで出せば、それなりの値段で売れたかも知れない。

それはさておき、昨日いきなり、「そうだ!小説を読もう!」と思いついた。だが、私はアフリカやら国連やらの評論を読まなくてはならないし、英語も勉強しなくてはならない。でも、なぜか急に思いついて、今日、BOOK OFFに行き、

『逃げる中高年、欲望のない若者たち』by村上龍
『流星ワゴン』by重松清
『時をかける少女』by筒井康隆

の3冊を買ってしまった。特に、村上龍さんのエッセイと重松清さんの小説が欲しかった。

早速、村上さんのエッセイは読み終わった。

単純に言うと、この国の未来は暗くて、若者はすでに死んでいる的な内容であった・・・

個人的に驚いたのは、サイゼリヤのすごさだ!日本中いたる所にイタリアンレストランはあるが、サイゼリヤほど質が高くて安く本場のイタリアンは無いそうだ!特に生ハムは最高峰らしい。今度行くときは頼もう!だが、若者はこれに気付いていないと!確かにそうだ!

それはいいとして、いくつかズシっときたのは、23歳はもう若くないという主張と、若者は死人のようという主張であった。

村上氏は23歳の時に小説『限りなく透明に近いブルー』を書き上げた。この事実をよく23歳の編集者たちに話すらしい。これは自慢ではなく、お前は人生を有利に生きたくないのかと言いたいらしい。今の若い奴らは、若いねぇ、若いっていいねぇとちやほやされて、喜んでいるが、氏はそんな言葉を言われた時は、ばかやろう!ふざけるな!と思っていたらしい。若いとは、人生の残りの時間が他の人よりもあるだけで、あとはいいことが全くないと考えていたらしい。金も地位もないからキレイな女はおじさん達に奪われるしね!そんなこんなで、私的には、さっさと人生行動しろよという風なメッセージだと思った。

もうひとつ、若もんは死人のようという主張は、若者は好奇心やエネルギーが無さすぎるということだ!車、女、海外旅行これらに興味が無い奴が多すぎるのだ!でも、なんでも身近にある時代だから、身近で事足りるのも分からなくもない。だが、欲しいものが外にあるという考えのほうが明らかに人生の幅が広がる。なんでもメンドクサイと切り捨ててしまうのはもったいないと。確かに私自身なんか最近は保守的になってしまっている。目の前のことしか考えてないのだ!もうちょっと昔なら、全大陸に彼女を作っていろんな外国人とセックスしまくりたいなどというバカげたことを本気で考えていたのに・・・なんか、こういう冒険心が薄くなってきてしまったのだ。私も今や死人になっているであろう。

総じて、若者は行動からにじみでてくるような欲望が足りないと氏は主張する。
たしかにこれは痛感する人が多いだろう!私自身殻に閉じこもった自分を認識した。

だが、私はまだ21である。まだ可能性は残されている。冒険心や野望、欲望というものをむき出しにして生きていきたいと思わせてくれた内容であった。