1. リゲティ:ピアノ曲全集から
・練習曲 第1巻
・練習曲 第2巻
・インヴェンション
・2つのカプリッチョ
・3つのバガテル
・半音階的幻想曲
フレドリック・ウレーン(ピアノ)
ピアノの音はクリアだり、技術は最高だし、音楽は最高にかっこいいし、文句なしの傑作アルバムと思う。リゲティのピアノ曲を味わうならウレーン、エマール、ヴァシラキスがおすすめ。トーマス・ヘルという人もいいらしいので聴いてみたい。
リゲティは前にも書いたけど、現代音楽の難解さの中にも絶妙なキャッチーさがあっていい。それこそジャズやロックにも通づるような。
2. ブーレーズ:
・ル・マルトー・サン・メートル
エリザベス・ローレンス(メゾ・ソプラノ)、ピエール・ブーレーズ(指揮)、アンサンブル・アンテルコンタンポラン
・ ピアノのためのノタシオン
ピー=シェン・チェン(ピアノ)
・ 2台のピアノのためのストルクテュール第2集
ピー=シェン・チェン(ピアノ)、ベルンハルト・ワムバッハ(ピアノ)
1985年のライヴ盤。やはりライヴということもあるのか、熱気と躍動感がスタジオ盤とは微妙に違う感じがする。聴くたびに新しく発見がある。すごく不思議である。
ブーレーズはリゲティと同様、20世紀を代表する作曲家と思うが、キャッチーさではリゲティの方があると思う。しかし、難解な中に、独特の美しさ、まるで水晶がきらめく輝きのような美しさが素晴らしいのが個人的にブーレーズの好きなところである。エモーショナルな感動というよりも、美しい幾何学模様や、物質の結晶の美しさや、夜空に輝く星たちをみて感動したり、自然法則の美しさに感動するといった感覚と似ているかもしれない。