2017.09.24
ルドルフ・ブッフビンダー ピアノリサイタル
@豊田市コンサートホール
曲目
1. モーツァルト:「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲(きらきら星変奏曲) ハ長調 K265
2. ベートーヴェン:ピアノソナタ 第23番(熱情) ヘ短調 Op.57
休憩
3. シューベルト:ピアノソナタ 第21番 変ロ長調 D960
アンコール
4. グリュンフェルト: ウィーンの夜会~J. シュトラウス2世「こうもり」のワルツの主題による演奏会用パラフレーズ Op56
ブッフビンダーはベートーベンのピアノソナタ全集を聴いて大ファンになったので、ずっとライヴで聴きたいと思っていた。自分でベートーヴェンの曲を弾くときも、色々参考にする演奏はあるけど、まず参考にするのはブッフビンダーとバックハウスです。
今回の演奏会は、期待を上回る素晴らしいもので、個人的には特にモーツァルト、ベートーヴェン、グリュンフェルトが本当に素晴らしかった。
全体的にテンポはやや早め。ライヴによって色々変えているかもしれない。
熱情は、はじめて聴く感じの演奏だった。音楽に答えは一つではないということを改めて感じさせられた。緊張感が凄まじく、聴き終わったあと自分の手が若干震えていた。それぐらいのスリルだった。絶対に上手くまとめられるような安全な方法には行かず、破綻するぎりぎりのところを攻めている感じがした。どんな表現が可能なんだろうか、それを日々追求する姿勢が見えた感じがした。
アンコールのグリュンフェルトも、本編のシリアスさとは別のまさにパーティーのようで、派手で演奏効果抜群の曲なのに聴き疲れしない軽やかで素晴らしい演奏だった。
いままでブッフビンダーの録音はベートヴェンがほとんど、ブラームスが少しという感じだったので、今回はバッハのCDを購入&サインをGetした。ショパンも気になるので、そのうち買おうと思う。
この先もずっとブッフビンダーを聴き続けようと思いました。