カツァリス(ピアノ)
ベートーヴェンの交響曲は全曲リストによってピアノ演奏用に編曲されているが、カツァリスの盤はさらにカツァリスにより追編曲されている。
7番は雄大でリズミカルで疾走感溢れるかっこいい曲の魅力そのままに、ピアノならではのスッキリした響きが聴ける。
8番はオケで聴くよりこの編曲盤で聴いた方が衝撃的なのではないかと思うぐらい、ピアノが凄まじいことになっている。
7,8番とも、編曲する方、弾く方どちらも凄すぎて呆気にとられる。
オケ盤が気に入って、さらにピアノが好きで面白いものが聴きたい人はまず聴いてみてほしい。シチェルバコフ盤もおすすめで、こちらはリスト編曲の通り弾いてます。
2. ショパン: ワルツ集 第1〜14番、幻想曲、舟歌、子守唄
ルービンシュタイン(ピアノ)
昔の第一人者の盤。ワルツはカツァリスみたいな面白さは薄いもののかっちりしたリズムと豊かな情感のバランスがいい。幻想曲は勢いが素晴らしい(勢い余っているところすらある)。舟歌と子守唄も想いに浸り過ぎず、でも情感があっていい。この中では子守唄が一番いいと思う。