2017.09.13 ダニール・トリフォノフ ピアノリサイタル@日本特殊陶業市民会館フォレストホール
曲目
1. モンポウ:ショパンの主題による変奏曲
2. シューマン:「謝肉祭」より"ショパン" Op.9-12
3. グリーグ:「気分」より"ショパンの思い出" Op.73-5
4. バーバー:夜想曲-ジョン・フィールドを讃えて Op.33
5. チャイコフスキー:18の商品より"少しショパン風に" Op.72-15
6. ラフマニノフ:ショパンの主題による変奏曲 Op.22
休憩
7. ショパン:ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35
アンコール
8. ショパン:幻想即興曲
9. スクリャービン:左手のための前奏曲
トリフォノフは前々から注目していたので聴けてよかった。まだCDは持っていないのでそのうち買おうと思う。リサイタル盤とリストにしようかな。
今回のリサイタルはショパンにちなんだ作品がテーマのよう。バーバー、ラフマニノフ、ショパンのソナタ第1楽章が特に良かった。
ショパンのソナタ第1楽章は中々面白い弾き方で、特に第1主題の弾き方が、まるで吹き荒れる冬の嵐の中に居て安定して立っていられなかったり、周りの音が聞きづらいような雰囲気を感じた。第4楽章でも多少こうゆう雰囲気は感じたがここでは他の人も近いことをやっているのでそんなに新鮮味はなかった。なんだか数年たてばもっとすごくなる感じする。それはショパンだけではなくすべての曲が。
今後どうゆう曲を取り上げ、どんな演奏をしていくのか楽しみ。作曲もするみたいなので聴いてみたい。今回こんなに色々な作曲家の曲をやるんだから、ちゃっかり自分の曲を入れても良い気はするんだが。もしかしたらショパンを意識した曲はまだ書いていないから自作が無いのかもしれない。
ピアノはファツィオリだった。リサイタルでファツィオリを聴くのは初めてで、これもいい体験になった。
全体的にスタインウェイよりまろやかな感じに聴こえたなあ。高音は勿論、低音の感じも違う。スタインウェイだと低音のフォルテが「ドン!」とか「ガン!」という感じなのが、ファツィオリだと「ボン!」という感じに聴こえた。我ながらわかりにくい表現やなぁ。。。
これからも注目していきたいピアニストに出会えてよかった。