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【EU】European Union~欧州議会議員選挙
2019年12月12日、イギリスで、下院議員の総選挙(定数650議席)が行われた。日本でいうところの「衆議院議員総選挙」にあたる選挙である。
その結果は、以下の通り。
Conservative(保守党)…365
Labour(労働党)…203
Scottish National Party(スコットランド国民党)…48
Liberal Democrat(自由民主党)…11
Democratic Unionist Party(民主統一党)…8
Sinn Fein(シン・フェイン)…7
Plaid Cymru(プライド・カムリ)…4
Social Democratic and Labour Party(社会民主労働党)…2
Green Party(緑の党)…1
Alliance(北アイルランド同盟党)…1
・The Guardian(2019.12.13)
UK election results live: Boris Johnson returned as PM after Tory majority confirmed
そういうわけで、EU離脱強硬派のボリス・ジョンソン首相が率いる保守党(与党第一党)が、予想を大幅に超える365議席を獲得した。
その一方で、労働党(野党第一党)は、金融街ロンドンでは多くの議席を獲得したものの、全体では大きく議席を減らした。
5月の欧州議会議員選挙で躍進したブレグジット党は、保守党との競合を避け、事実上の共闘となったが獲得議席は無し。やはり国政ではN国党みたいなワンイシュー政党ではキツイわなw しかしながら、この約1年の間でEU離脱を強烈にアシストした事は大きい。
「EU離脱」を総選挙の大義としてきたわけだが、選挙結果により、「EU離脱」を望むイギリス国民の民意が改めて証明された。
・JETRO(2019.12.13)
これですんなりと、EU離脱ができればいいのだが、果たしてどうなるのだろうか?!
●EU離脱派は、金融街ロンドンとマスコミの抵抗に勝てるか?!
全体の割合で見れば、EU離脱派の保守党は圧倒的な差をつけた「完全勝利」と言ってもいい。しかし、気になるのは首都ロンドンにおける選挙結果だ。金融街(シティ)の支配下にあるロンドンには、金融企業に洗脳された"ブリティッシュぱよちん"がまだまだ多いと見る。
これは、まるでアメリカのニューヨークを見ているようだ。金融街(ウォール街)の支配下にあるニューヨークでは、ほとんどの票が民主党に集められる。民主党候補の議員の大半は金融街からの献金を手にし、これまた金融街に懐柔されたマスコミの援護砲撃があるからだ。そういった背景もあり、ニューヨークで共和党が勝利する事は不可能とされている。(IT産業の西海岸も同様)
という事は、イギリスにおいても、金融街や、BBCをはじめとするマスコミが最後の最後の最後まで抵抗してくる事は容易に想像できるわけだ。
ジョンソン首相を叩きまくり、EU離脱を「悪」「極右」と表現して非難し続けるだろう。
2016年6月23日に、「イギリスのEU離脱是非を問う国民投票」が行われてから約3年半。今年だけで3度も延期されたブレグジット。
予定日は「2020年1月31日」である。メイ首相時代に果たせなかったEU離脱は実現するか??!