「節約」と聞くと、すごく厳しくて我慢
しないといけないというイメージがあります。
最近、私が好きな節約系YouTuber「がまぐち夫婦」さんに、ある大きな変化がありました。
資産が6000万円を超えたことを機に、これまで封印してきた「一部の贅沢」を解禁
し始めたというのです。
彼らの発信を4年以上見てきたファンの一人として、そして同じように節約と向き合ってきた一人として、今回の決断と「お金と幸福度」のバランス
について、考えてみたいと思います。
目次
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20代で築いた6000万円
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資産6000万超えを支えた「最強の投資戦略」
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「普通の生活」という名の贅沢を解禁
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私自身の節約生活と「中毒性」への恐怖
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節約のゴールは・・・
20代で築いた6000万円
「がまぐち夫婦」さんは、現在30歳前後。
私よりも10歳ほど年下の若い夫婦です。![]()
年収300万円台同士の共働き、世帯年収約600万円という、決して「高給取り」ではない状況から、驚異的なペースで資産を築きあげてきました。
築50年以上の家をリフォームして住居費を抑え、田舎暮らしで車2台を維持しながらも、徹底した節約生活を継続する。
自炊を副業と言ってしまうほど、すごい親しみがある方でした。
圧倒的な「入金力」の正体
今回の動画「【全資産公開】インデックス全力投資で6000万円達成!」によると、2025年末時点の世帯資産は合計で6,388万円に達している
そうです。
特筆すべきは、その資産を築いたスピード
です。
本業の収入だけでなく、副業であるYouTubeの収益が大きく貢献しており、元本のうち約1,800万円分は副業から捻出されています。
本業だけでは辿り着けない領域へ、自らの才能と努力で道を切り拓いた
その行動には、尊敬しかありません。
資産6000万超えを支えた「最強の投資戦略」
彼らがこれほどの短期間で資産を膨らませた背景には、徹底した投資スタイルがありました。
インデックス投資への一本化
以前は個別株なども手がけていたようですが、現在はほぼ全てをインデックスファンドに全力投資
しています。
ポートフォリオの内訳は、
S&P 500(53%)を軸に、全世界株式(23%)、そしてハイリスク・ハイリターンのレバナス(15%)
などで構成されています。
個別株の分析や売買のタイミングを考える時間を捨て、全てを市場に任せることで、浮いた時間を「節約」や「副業(YouTube)」に充てる。
特にYoutubeでの成功で、入金力が爆発的に向上しました。
感情を排して「市場に居続ける」
また、2021年以降の歴史的な株価上昇の波を、感情を無視して、機械的に積み立て続けることで最大限に恩恵をうけられた
ことも、成功の大きな要因として語られています。
「お金に働いてもらう」仕組みを20代のうちに完璧に作り上げた
ことは、まさに一握りの人しか成功しない、素晴らしい結果です。
「普通の生活」という名の贅沢を解禁
そんな彼らが、サイドFIRE(セミリタイア)の目標額である7,000万円を目前にし、これからは「今しかできない体験」のために意識的にお金を使うと宣言しました。
解禁された贅沢の内容は、以下のようなものです。
- 朝ごはんを食べるようになった:奥さんは妊娠を機に食べ始めたそうですが、がまぐちさん(旦那さん)は節約のため、ずっと食べていなかったようです。
息子さんに指摘され、食べるようになったみたいです。
- 週に1回の外食:3歳の息子さんが保育園での友達との会話で「マックに行ったことがない」という話になったことがきっかけ。社会勉強も兼ねての解禁です。
- 夕食後のデザート:今まではお子さんだけが食べていたフルーツなどのデザートを、大人も一緒に楽しむように。
- 月1回の家族旅行:子供が小さいうちに、県外への旅行などを通じて思い出作りに投資する。
世間一般から見れば、旅行以外は「ごく普通の日常
」かもしれません。
私も【昼ご飯を抜く】【外食は基本しない】【私だけお菓子を食べない】と近い生活をしているので、心がざわつきました。![]()
「我慢は苦じゃない」という言葉の裏側にあるもの
かつての動画で、彼らは「節約生活は全く苦ではない」「今の生活が幸せだ」とニュアンスがありました。その言葉に嘘はなかったでしょう。
しかし、資産が貯まり、心に余裕ができた今、彼らが「普通の生活」へと舵を切ったのを見て、私はこう感じました。
「やっぱり、本当はやりたかったことが、心のどこかにあったんだな」と。
節約にのめり込んでいる時は、自分の価値観を肯定し、納得させるために「羨ましくない」と思い込もう
とする側面がどうしてもあります。
しかし、お金の余裕は、そういう感情が露出してしまうものです。
若いうちに極限まで節約し、資産を築いてからやりたいことを始める。
これは経済合理性の観点では非常に正しい戦略です。
しかし、二度と戻らない時間に、「やりたかったこと」を我慢してきた事実は、やはりどこかに寂しさを残すのかもしれません。
がまぐち夫婦さんは、まだ若いし、お子さんも小さいので、やりたいことをやれる余裕はありますが、私は30代のほとんどを節約と投資に費やしてしまった
気がしてなりません…。
私自身の節約生活と「中毒性」への恐怖
資産形成が終了に近づいた今、「本当にこれでよかったのか?このままでいいのか?」
と、心のどこかで納得しきれていない自分に気づくことがあります。
記憶に残る「あの味」の引力
私があまりチェーン店などの外食に行かないのには、理由があります。
それは、外食の味への「中毒性」への恐怖
です。
大学生の頃、友達や彼氏と食べたラーメンや牛丼、マック
の味は今でも覚えています。
当時の私は今の1.5倍から2倍は食べていました。あの「濃い味」の美味しさを知っているからこそ、一度解禁してしまえば、またすぐに食べたくなってしまう
。そのループが怖いです。
インフレがもたらした「抑止力」
最近のインフレ
が私の欲望を止めています。
私の記憶の中では、すき家の牛丼は290円、マックのハンバーガーは65円や70円(高校生の頃)だった時代で止まっています。
今の価格を見ると、どうしても「かつての2倍近いお金を払ってまで食べるべきか?」というブレーキがかかってしまいます。
このインフレによる「高さ」が、結果として中毒性のある食事から私を遠ざける「抑止力」になっているのは、皮肉な話かもしれません。![]()
「経験」にはお金を惜しまないという選択
そんな私ですが、最近になって「これだけにはお金を使おう」と決めたことがあります。
それが「家族との旅行や体験」
です。
がまぐち夫婦さんが「子供を旅行に連れて行きたい」と言われたのは、強く共感します。
私の場合、下の娘が小学校に入ったタイミングに、資産が区切りの5000万円を超えたので、意識的に歴史的な場所への旅行を始めました。
- 広島や長崎の原爆資料館
- 大阪城、小田原城、岡崎城、浜松城などの名城巡り
これらは、2泊3日などで行けば数十万円単位のお金が飛んでいきます。
かつての私なら、絶対に行かなかった
と思います。
しかし、資産形成に一定の目処がついた今だからこそ、出せるお金だと思っています。
リアルな空気に触れる価値
YouTubeで何でも見られる時代ですが、その場所の空気を感じ、展示や建物を自分の目で見る体験は、画面越しでは味わえない思い出資産になります。
娘たちは歴史、特に戦国時代の姫たち
が大好きです。
大河ドラマの影響もあり、お城に行くと熱心に説明書きを読んでいます。
原爆資料館では、まだ理解しきれていないが「戦争は怖いことなんだ」と、何かを感じ取ってくれました。
子供が親と一緒に旅行へ行ってくれる時期は、驚くほど短い
です。
また、親への恩返し
もあり、3世代で旅行へいきます。
がまぐち夫婦さんのように、子供が小さいうちに「家族の思い出」を作っておくことは、親にとってもかけがえのない財産になるはずです。
節約のゴールは・・・
がまぐち夫婦さんの「贅沢解禁」の投稿には、私にも共通することもあり、考えさせられました。
節約は手段であり、目的ではありません。
彼らは価値を感じないもの(見栄のための服や車など)には引き続きお金を使わず、メリハリのある支出を徹底するようです。
私自身、本業のみの資産形成で、爆発的なスピードはありませんでしたが、コツコツと積み上げてきた結果、ようやく「本当にやりたかったこと」に少しずつ手を伸ばせるよう
になってきました。
食事に関しては、まだ「中毒性」への警戒心があり、本能のままに行動することはできません。
しかし、
「お金があるからこそ、あえて選ばない」という選択と、「お金があるからこそ、貴重な体験に投資する」
という選択。
この両方を絶妙なバランスで満たすことが、今の私にとっての正解なのだと感じています。