資産形成から3年半で2倍に!「入金力」と「放置の力」で築く8,500万円
世の中には凄腕の投資家がいますが、私はあくまで普通の感覚を持った、ただの会社員です。それでもコツコツと積み上げてきた結果、現在の世帯の総資産(リスク資産と現金の合計)は約8,500万円に達しました。振り返れば、2022年秋に初めて集計したときは今の半分以下。当時の自分からは想像もできなかった数字です。資産が大きく増えた今、何を感じているのか。その「リアルな心境」を綴ってみたいと思います。目次 「固定費の見直し」と「現状把握」から始まった 資産形成を加速させた「圧倒的な入金力」 「資産3,000万円」を超えて起きた変化 テクノロジーの進化と、拭えないインフレへの危機感 おわりに「固定費の見直し」と「現状把握」から始まっ私が初めて世帯資産を集計したのは、2022年10月のことでした。2018年からつみたてNISAと使って投資自体はしていましたが、当時は全体像を全く把握できていませんでした。集計のきっかけは、家計の大きな「断捨離」です。「ぼったくり保険」との決別2022年4月、昔から加入していた「利回りの低い個人年金」や「高額な生命保険」をすべて解約しました。手数料の高い、いわゆる「ぼったくり」に近い商品だと気づいたからです。解約によって、まとまった額の返戻金が一気に入ってきました。その結果、2022年10月時点の資産内訳は以下の通りでした。 リスク資産(投資信託): 約700万円 現金: 約3,500万円 合計: 約4,200万円当時は圧倒的に「現金」が多かったです。36歳の時でした。結婚からの12年間、贅沢を控えて夫婦でコツコツと貯めてきた結果です。産休・育休中も含め、私の給料のほぼ全額と夫の給料の余剰分をひたすら蓄えてきました。そのため、集計した時点では「思ったよりあるな」という喜びと、「まだまだ安心できる額ではない」という不安が入り混じった、複雑な気持ちでした。保険の返戻金が、そのまま銀行口座に眠っている状態からのスタートでした。資産形成を加速させた「圧倒的な入金力」2022年から2023年にかけては、利用できる制度をフル活用しました。つみたてNISA、iDeCo、夫の企業型DC、特定口座、そして今はなきジュニアNISA。これらを駆使し、年間400万〜500万円という気合の入った金額を投資に回しました。私の給与は丸ごと投資へ、生活費は夫の収入で。余れば、さらに投資信託へ。2024年に新NISAが始まってからは、さらにそのスピードを上げています。直近の入金推移 2022年: 約500万円(スポット購入含む) 2023年: 約400万円 2024年: 約500万円 2025年: 約600万円 2026年: 月50万円ペースで継続中最近は月50万円ほど投資していますが、すべてが新規の現金収入ではありません。以前から持っていた特定口座の資産を売却し、非課税のNISA口座へ「引っ越し」させているイメージです。「資産3,000万円」を超えて起きた変化投資を続けてきて、はっきりと感じた変化があります。それは、2024年6月頃、リスク資産が3,000万円を超えたあたりから、増えるスピードが劇的に加速したことです。いわゆる「複利の力」を感じ始めました。資産100万円なら1%の値上がりで1万円のプラスですが、5,000万円を超えれば1%動くだけで50万円、2%なら100万円が動きます。暴落も「わずか1ヶ月半」で飲み込む勢いつい2ヶ月ほど前、地政学リスクにより相場が冷え込んだ時期がありました。その際、リスク資産は4,600万〜4,800万円ほどまで下がりました。しかし株価が回復すると、現在では5,600万円まで跳ね上がっています。現在のポートフォリオ構成 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー): 約6割 S&P 500: 約2割 その他: NASDAQ100、先進国株式、日本株 レバナス(レバレッジNASDAQ100): 約50万円 暗号資産: 10万円以下この急回復の間、自分が入金したのは積立の100万円程度です。つまり、寝ている間に資産が数百万円単位で増減していました。かつては数千円の値動きに一喜一憂していましたが、今では100万円単位の変動でも感情がほとんど動かなくなりました。投資を始めて7年半、「リスクを受け入れる」という感覚が馴染んできたのだと思います。テクノロジーの進化と、拭えないインフレへの危機感最近の相場を牽引しているのは、間違いなくAIブームでしょう。私自身、日々の日常や仕事でAIを使っていますが、その進化には驚かされるばかりです。「これは世界を変える」という実感を日々持っているからこそ、半導体関連やNASDAQの急騰も、単なるバブルではなく「実体のある変化」として考えています。OpenAIやSpaceXの上場が噂されるなど、今後への期待感もあります。もちろん「上がりすぎ」という不安は常にありますが、何が起こるか予測できない以上、市場に居続けることこそが唯一の正解だと信じています。実生活で感じるインフレの恐怖一方で、実生活における「インフレ」には強い危機感を覚えます。身近な商品の内容量減少や、ガソリン代、食料品の値上げ。これらは、現金をただ持っているだけでは資産が目減りしていくことを意味します。私の母は、1億円近い現金を複数の銀行に預けています。利息が入ると喜んでいますが、インフレ率を考えれば実質的な価値は下がっていると言わざるを得ません。母の安心感を尊重しつつも、私は「現金を持ちすぎることのリスク」を強く意識しています。米PPI(生産者物価指数)が示す衝撃の結果2026年5月13日(現地時間)に発表された米4月分PPIの結果は、市場予想を大幅に上回る非常に強い数字でした。PPI(生産者物価指数)とは?企業がモノを作る際にかかった費用の指標です。これが上がると、いずれ私たちが店で買う商品の価格(CPI:消費者物価指数)も上がるため、「物価の先行き」を占う重要な指標となります。前日のCPIに続き、今回のPPIを受けて市場では「インフレが収まらない」「再び加速するのではないか」という懸念が強まっています。【2026年4月分 PPIの主なポイント】発表された数値は、以下の通り軒並み予想を大きく上回りました。※コアPPI:価格変動の激しい食品とエネルギーを除いた基礎的な指標。なぜ「インフレ再燃」と言われているのか? 2022年以来の伸び率: 前月比1.4%の上昇幅は、2022年3月以来の大きさです。 エネルギー価格の急騰: ガソリン価格が前月比15.6%上昇。地政学リスクが背景にあります。 サービス価格の上昇: モノだけでなくサービス部門も1.2%上昇。インフレが社会全体に浸透しています。 「利下げ」期待の後退: 物価高によりFRBの利下げが難しくなり、逆に「追加利上げ」の可能性さえ浮上しています。 市場への影響この発表を受け、米長期金利は4.5%付近まで上昇し、円安・ドル買いが進みました。株式市場では、主要指数が下落する一方で、エヌビディアなどのAI関連株が買われるといった複雑な動きを見せています。日銀は金利を上げる可能性が高いですが、このままでは円安に進みやすくなっていきそうです。おわりにこれからの相場がどう動くかは誰にも分かりません。アメリカの利下げが先延ばしになり、先行きは不透明です。しかし、私のスタンスは変わりません。「オルカン」と「S&P 500」という王道を軸に、攻めの「レバナス」を少し加える形を維持します。ポートフォリオを細かく調整する必要はないと考えています。上がれば嬉しいですし、下がれば「安く買えるチャンス」と捉えるだけ。「新NISAの枠を埋める」という目標に向かって、今後も機械的に積み上げていくのみです。1,000円の変動に震えていた頃を懐かしく思いつつ、今の落ち着いた感覚を大切にしていきたいと思います。