こんにちは。

 

今日は、少し昔の経験談をお話ししたいと思います。


今でこそ、保険や投資について自分なりに勉強してきましたが、かつては無知で、保険会社の「ドアノック商品」にまんまと引っかかっていたガーンのです。


その「ドアノック商品」こそ、学資保険にっこりでした。

 

目次

  • 13年前に契約しS生命の学資保険

  • 学資保険は営業マンの「ドアノック商品」だった

  • 「貯金」として勧められた終身保険

  • 混乱したつみたてNISAの運用

  • ドアノック商品から学んだこと

 


13年前に契約しS生命の学資保険

長女が生まれた約13年前、私はS生命の学資保険に加入しました


当時は保険や投資に関する知識が全くなく、「子どもの教育資金を貯めなきゃ」という漠然とした思いから、勧められるままに契約しました。

200万円を一括で預けたら、18年後に250万円になって返ってくる
この説明を聞いて、私は「50万円も増えるなんてラッキー!」と単純に喜びました。

利回りなんて考えもしませんでしたが、今計算してみると、その利回りは年利1.2%程度ガーン。(優良な全世界やS&P500のインデックス投資であれば、7%以上は見込めるのに…)

当時の銀行金利よりは良かったものの、今思えば18年間もお金を預けて、これだけしか増えないというのは、あまりにももったいない話です。

もちろん、当時はインフレも今ほど進んでいませんでしたし、「銀行に預けるよりはマシ」という感覚でした。

それは、「途中で解約しても元本割れしない」ということ。
「最悪損はしないだろう」という安心感も、契約の決め手でした。

しかし、これもインフレで将来のお金の価値が下がっていくことを考えると、実質的には「元本割れ」ショボーンに等しいということに、後になって気づくのです。
 


学資保険は営業マンの「ドアノック商品」だった

学資保険を契約して5年ほど経った頃、営業マンから連絡がありました。

担当が代わることになったので、一度ご挨拶に伺いたい
というのです。
私は、特に用事もないし、新しい保険に入るつもりもないので、正直「来なくてもいいですよ」と伝えました。

しかし、営業マンは「どうしても」「どうしても」ガーンと強く押してくるのです。

今思えば、この学資保険こそが、営業マンが家庭に入り込むための「ドアノック商品」だったのです。

「子どもの学資を真剣に考えている真面目な家庭」という見込み客リストに、私はまんまと入っていたわけです。


結局、家へやってくることになったのです。
 


「貯金」として勧められた終身保険

営業マンが熱心に勧めてきたのは、貯蓄型「終身保険グラサンでした。
終身保険は死亡保障がメインのはずですが、彼が強調したのは「貯蓄性」です。


「銀行よりも利率が良くて、数十年後には元本がこんなに増えますよ」と、
運用実績のグラフを見せながら説明されました。

さらに、自社の運用がいかに優れているかを力説します。


アクティブ運用が非常に優秀で、他社からもポートフォリオを見たいと言われるほどなんですよグラサンと、
保険という枠を超えて、まるで投資商品のように説明されたのです。

今なら、保険と投資を一緒くたに話している時点で「ん?」と気づけますが、
当時は知識がなかったので「へー、お金が増えるんだ。すごいな」と思ってしまいました。

ただ、幸いにも当時の私には、その保険に入れるほどの経済的な余裕がありませんでしたウインク

「すみません、最近つみたてNISAを始めたばかりで、今は保険に回せるお金がないんです」
と正直に話しました。

すると、営業マンは
「つみたてNISA、良いですね。きちんと勉強されてて偉いです」
と褒めちぎります。

しかし、その後に続いたのは、自社の保険商品が
つみたてNISAよりも優れた運用をしているグラサン
という、自社商品の宣伝でした。

 


混乱したつみたてNISAの運用

さらに、営業マンは私のつみたてNISAの運用状況についても質問してきました。

当時は「何のインデックス投資すればいいか決められない」という状態だったので、先進国株、S&P500、オールカントリー、新興国株、日本株など、楽天証券のポイント目当てで10種類以上の銘柄に笑い泣き分散して投資していました。

「いろいろやってます」と答えると、営業マンは
「やるなら値動きの激しいものの方がいいですよ」と、
新興国株のインデックスファンドを勧めてきました真顔

今思えば、新興国株は確かに成長の期待はありますが、その分リスクも高いので、初心者にはあまり勧められません。

しかし、当時の私はその言葉を鵜呑みにしてしまい、さらに混乱驚きを深めることになりました。
(そのせいで、私のつみたてNISAは銘柄がたくさんでごちゃごちゃしています。)
 


ドアノック商品から学んだこと

結局、私は紹介された終身保険には加入しませんでした。
しかし、この経験を通して、学資保険の本当の目的を知ることができたびっくりように思います。


それは、保険会社が顧客の家に入り込むための「きっかけ」だったということです。


学資保険は、保険会社にとって利益率が低い商品です。
なぜなら、ほとんどの契約者が満期まで支払い続け、元本に少し上乗せした金額を返さなければならないからです。
彼らが本当に売りたかったのは、終身保険や医療保険など、より利益率の高い商品だったのでしょう。


私は、この面談で、そのことに気づかされました。


そして、この学資保険に入っている限り「営業のストレス」と戦わなければならないことに嫌気がさしました。
結局、学資保険を解約し、その代わりに娘の教育資金はジュニアNISAで運用することにしました。


2022年と2023年に80万円ずつ、
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に合計160万円を投資に回しました。

もちろん、投資なので将来どうなるかは分かりません。
しかし、長期的な視点で見れば、1.2%の利回りの学資保険よりも、はるかに高いリターンが期待できると信じています。

学資保険は、商品自体が悪いわけではありません。

しかし、それを入り口として、必要のない保険商品を勧められるリスク無気力があることを、
私は身をもって知りました。