こちらの時計は、いつもはやく進む時計です。

十中八九はやいです。

 

あくまで私の勝手な解釈ですので、あてにはなりません事をまず前置きして

この時計は薄さを謳ってるせいで、新品から数年ならいざ知らず

長い数十年の間に、どうしてもその薄さが仇となって、テンプのヒゲゼンマイが

引っ付くのではないかと言うのが私の推測です。

 

どこかで引っ付くので短くなりはやく進む。だから、この時計が遅いという経験は

今まで一度もありません。

 

以前もはやかったので、同じ調整をしました。調整と言ってもテンプを

ベンジンで洗うだけです。これで今回も

恐ろしくはやく進む時計から、少しはやく進む時計に調整できました。

 

お次はいつもの風防交換です。

これは今までいろいろな方法を試しました。

最新はぎりぎり大きい風防で、裏蓋閉め機で最後は押し込むパターンでしたが、

最近この裏蓋閉め機に頼りすぎて、逆に時計が動かなくなるというケースが発生しました。

 

これでは元も子もないので、上記風防交換からまたまた変更です。

 

ぎりぎり大きい風防選択は同じですが、最後は手の力で思い切り閉める

ことにしました。

 

元々この時代の風防は吸盤でも簡単に取り外せる程度ですので

それ程強く圧着されてはいません。

かと言って、簡単にはまるようではそれはやはり弱すぎる。

 

そこで、最後に機械を使ってとどめを刺していたのですが、

今度は最後ではなく、わずかに大きい風防をルーターという弱い機械で

磨いて少し小さくしてやってから、手でパチッと押し込むという手法に

変更しました。

もちろんこれも簡単にパチッとはまる程度ではなく

渾身の力でやっとはまるというレベルを指します。

 

もうエポキシや瞬間接着剤等も使用していません。

風防は微動だにしませんし、万が一また交換する事があっても

接着剤跡等がなく、後の人も交換がスムーズに行えます。