4/12はこちらに行ってきました!


このコンサートの中では今期吹コン課題曲4曲を演奏してくれるので、吹コン課題曲練習がスタートしている末っ子はそれを是非とも聴きたかったのです。
私は先月の東京佼成ウインドオーケストラ課題曲コンサートにも行き、プロ楽団の今期課題曲を既に聴きましたが末っ子は今期課題曲のプロ演奏を生で聴くのは初めて。


航空中央音楽隊単独による航空中央音楽隊の伝統委嘱ナンバー“行進曲「ブルーインパルス」”で疾走感溢れ爽やかにオープニング。
続く「ドラゴンの年(1985年版)」はさすが航空自衛隊音楽隊トップバンドの圧巻の演奏。
各吹奏楽団体による「ドラゴンの年」の演奏はどうしてもコンクール用カットアレンジバージョンを耳にする機会が多いのですが今コンサートではフルスコアの演奏です☆
さすがと感じたのは2楽章にある弱奏部分を小さな音量ながら美しく演奏していたあたりはさすがプロ!
自衛隊各音楽隊は基本的に音大・音楽学部・ミュージックカレッジなどの音楽専攻出身者から成っていてそれらの人たちが挑むセレクションを突破し自衛隊音楽隊に採用された音楽専科です。(一般隊員が任務の傍ら楽器演奏しているのではありません)
それでも音楽隊員も入隊時やその後定期的に各自衛隊の隊員基礎訓練は受けます。
有事の際には楽器を置き後方での基地護衛任務、補給業務などを行なう要員に組み込まれるためです。
自衛隊音楽隊も自衛隊組織に準じて階層になっています。
陸上自衛隊なら中央>方面隊>師団にそれぞれ音楽隊があります。
航空自衛隊、海上自衛隊なら中央>方面基地です。
航空中央音楽隊はそんな自衛隊各音楽隊の中で陸上自衛隊中央音楽隊、海上自衛隊東京音楽隊に並ぶ自衛隊音楽隊の中でもトップ音楽隊になります。
今回の航空中央音楽隊を指揮するのは朽方3等空佐(他国軍隊での空軍少佐に相当)でした。
朽方副隊長も音大出身者で航空自衛隊音楽隊には最初はチューバ奏者として着任されたようです。
航空中央音楽隊の演奏に末っ子も大満足の拍手です。
この日のもう1人の指揮者大井剛史さんも航空中央音楽隊の演奏はとても楽しみにされていたとのことで自腹でチケットを購入され、航空中央音楽隊演奏2曲は客席から鑑賞されることを開演前ウェルカムトークでお話しされていました。
各自衛隊トップ音楽隊のうち、海上自衛隊東京音楽隊は数年前に聴く機会があり今回は航空自衛隊航空中央音楽隊も聴くことができました。
残るは陸上自衛隊中央音楽隊なのですが、陸自中央音楽隊コンサートも海自東京音楽隊、空自航空中央音楽隊と共になかなかチケット当選できない高人気なんです。(自衛隊音楽隊主催コンサートは基本的に観覧無料。ただし事前申込・抽選)
つづく課題曲4曲は航空中央音楽隊メンバーを軸に、関西フィル管打楽器奏者と淀工吹奏楽部員が入り交じった混成バンドでの演奏。
これを東京佼成ウインドオーケストラ常任指揮者(今期吹コン課題曲公式参考音源演奏の指揮者)の大井剛史さんがワンポイントコメント加えながらの指揮による演奏。
見どころ聞きどころたっぷりでした。
先月の東京佼成ウインドオーケストラ課題曲コンサートで大井剛史さんが説明されていた課題曲概要とかぶる内容でしたがそりゃそうですよね。
同じ大井剛史さんが同じ課題曲4曲について、会場と率いるバンドが違うだけですから説明コメントも似たものになりますよね☆
東京佼成ウインドオーケストラ課題曲コンサートは圧倒的に高校生観客が多かったのに対してこのコンサートでは年配の観客も多数。
おそらく、関西フィル&オーケストラファン、自衛隊音楽隊ファン、淀工&吹奏楽ファン、課題曲目当ての学生と観客層がバラけたのかなと思います。
そのため大井剛史さんからは「吹奏楽コンクール課題曲とは」という基本からご説明がありました。
課題曲1,2は比較的小編成ながら吹コンA部門に出場するバンド向けの楽曲。
その中で1は作曲者が合唱曲をメインに作曲している方の作品なので歌心あふれる課題曲で公募選考された作品。
なるほど、歌詞が当てやすそうなナンバーですね。
2は重厚なブリティッシュナンバーのテイストをふんだんに盛り込んだ委嘱作品。
よって関西フィルのブリティッシュクラシック演奏を聴きましょう〜という助言(笑)
課題曲3,4はフル編成のA編成でこそ真価を発揮する課題曲。
3は昨年に続き2年連続公募選考という快挙を成した新進気鋭若手作曲者 伊藤士恩さんによる作品で、今期課題曲4曲のうちのマーチ課題曲はこの曲になります。
4は委嘱作品で大御所作曲家 伊藤康英さんによる30年ぶりの吹コン課題曲。
30年前の前作「吹奏楽のためのソナタ」にリンクする仕掛けやクラシック名曲のフィナーレ旋律が複数潜ませてあったり(だから「〜のフィナーレ」)とアナリーゼ(楽曲分析)が好きな人にはたまらない一曲だそうです。
こちらも関西フィルのクラシック名曲演奏を聴いて知見を高めましょう〜という助言(笑)
末っ子は課題曲マニアなので4曲ともガン見でしたが、とくに末っ子吹奏楽部が選曲候補としている課題曲は自分の担当楽器をしっかり観察していました。
その課題曲の末っ子担当楽器は航空中央音楽隊隊員の方が担当していました。
末っ子曰く、観に行ってよかった参考になったとのことでした。
つづく第2部はオーケストラステージです。
今度は関西フィルハーモニー管弦楽団メンバーが主軸となり、航空中央音楽隊メンバー・淀工メンバーが管打楽器に入り構成されます。
吹奏楽でもよく取り上げられる、「祝典序曲 作品96」から始まります。
開演前の大井剛史さんウェルカムトークで吹奏楽と管弦楽オーケストラの違いをお話しされていました。
吹奏楽は息を吹き込んで音を出す管楽器で大半が構成されているため各楽器の息継ぎを考えなければならず合唱に近い曲作り。
対して弦楽器がサウンドの基礎を作る管弦楽オーケストラでは音が途切れることがない弦楽器の響きの上に管打楽器がソロ的に魅せる曲作りになるとのことでした。
管弦楽より吹奏楽のほうが華やかで煌びやかなサウンドという印象の人が多いと思うけど、息を使う吹奏楽のほうが柔らかく丸い音作りをし、管弦楽のほうが直線的でエッジの効いた曲作りになるとの大井剛史さん説明でした。
素人の思い込みはプロの方の意識とは大きく違っているんだな〜と実感。
吹奏楽でよく聴くナンバーの管弦楽原曲だとこうなるのか〜ととても新鮮でした。
ステージ上方のパイプオルガン前に登場するバンダ(曲途中に登場する金管ファンファーレ隊)は航空中央音楽隊と淀工で編成され、華やかさを一層引き立てました。
吹奏楽とはまた一味違った「祝典序曲」に拍手でした♪
続くのは吹奏楽でも定番の“交響詩「ローマの松」”。
この曲も吹奏楽各団体で演奏されるのは演奏時間の都合や吹奏楽コンクール向けのカットアレンジバージョンが多いですが今回は4楽章全てフルスコア演奏。
4楽章フルに演奏すると20分超えの大曲です。
そしてこの曲ではザ・シンフォニーホールのパイプオルガンが稼働!
ザ・シンフォニーホールには吹奏楽団体コンサート観覧で何度も足を運んでいますがここのパイプオルガンが奏でるのを見聞きするのは初めて!
フィナーレ楽章の「アッピア街道の松」はパイプオルガン、バンダとフル動員しての大迫力演奏☆
管弦楽によるフルスコアの「ローマの松」、スゴかった!
そして主演者全員がステージに出てきて両側花道にも並び、アンコールには吹奏楽コンサートアンコール定番の「宝島」。
弦楽器の人はどうするの?と思っていたらちゃんと弦楽器のパートもあり、弦楽器対応したアレンジバージョンでした♪
管弦楽バージョン「宝島」、めちゃくちゃよかったです! 大盛り上がりでの終演でした。




