先のブログ記事に続いて9/23開催され有料ライブ配信を観覧した第49回 関西マーチングコンテスト 高校以上の部 後半の観覧記を書いていきます。
会場紹介、審査員がたなどの情報は前半観覧記に書いています。
●現地客席入れ替えの間のネット配信コンテンツ
現地客席入れ替え時間は50分あります。
この間に客席全てのアルコール消毒が行われるそうです。
大変ですよね。。。
その間、ライブ配信チャンネルでは「マーチングコンテストとは?」という吹奏楽連盟マーチングコンテストの歴史や規定課題項目を動画付きで説明するコンテンツが流されていました。
そこにはモデル団体として淀川工科高校と精華女子高校が登場していました。
過去の関西マーチングコンテストでの淀川工科、過去の九州マーチングコンテストでの精華女子の演技映像を切り出してマーチングコンテスト規定課題項目説明に使っていました。
このコンテンツ、たぶん関西吹奏楽連盟が制作したマーチング普及のためのDVDからの抜粋だと思います。
このコンテンツ動画もなかなか貴重でした☆
そのほかにも日本パルス販売の関西マーチングコンテストDVD/BD宣伝も流れていたのでこのライブ配信映像は日本パルスのセンター上方全景カメラの映像をネット配信していたということでしょう。
●プログラム
この観覧記に記事記載する団体部分のタイムテーブル、プログラム部分を貼り付けます。
●高校以上の部後半 観覧記
10.(大阪府)大阪学芸高等学校
毎年バレエ「白鳥の湖」をテーマに据えたマーチング作品を披露されています。
「白鳥の湖」という基本テーマは毎年変わらないですが楽章構成やコンテに変化をつけてきています。
とは言ってもこのご時世なので毎年新作マーチングというのも厳しいです。
昨秋のマーチングバンドフェスティバル2020(大阪城ホール)で披露したマーチングのリバイバルではないかなと思います。
大阪府マーチングコンテストからも楽曲・演技の構成には変化ないようでした。
「白鳥の湖」各楽章を組み込んだマーチングなのでサウンド、演技ともに荘厳さを感じるマーチングです。
テーマタイトルも「グラン・バレエ 2021」ですから荘厳さを演出することを念頭においた構成にされているのがわかります。
序盤の白鳥が翼を大きく広げた形を模したコンテが印象的で、また中盤あたりでみせた2つのおおきなスクエア隊列をゆっくりローテーションさせながら前に出てくる動き、見事でした。
隊列をローテーションさせながら審査員方向に前進してくる動き、すごく難しいと思いますがスクエアが崩れることなく45度ローテーションしていてキレイでした。
曲調にあわせて、そんなにハイスピードなフォーメーション展開は組み入れていないマーチングですがコンテ1つ1つを丁寧に、コンテから次のコンテに遷移するときも流れてつながるようにフォーメーション変化させる丁寧なマーチングでした。
「白鳥の湖」の演奏は優雅、壮大な印象をうけ、こういうとまたなんですが、演奏家審査員がたの印象が良かったんじゃないかな〜と思い「ここも金賞行くんじゃ」と感じたほどでした。
11.(大阪府)東海大学附属大阪仰星高等学校
2019年大会につづいて今季も全日本吹奏楽コンクールに出場決めている座奏有力団体です。
ライブ配信では残念ながら映像配信されない団体でした。
著作権許諾の関係でしょう。
ライブ配信画面には「出演団体都合によりライブ配信されません。」とのスーパーがでて動画・音声はマスキングされています。
大阪府マーチングコンテストでは現地観覧しました。
「レ・ミゼラブル」を演奏曲としたマーチングで、関西大会も同じ構成だったはずです。
大阪府大会でのマーチングでは関西代表いけるか?と言われると「どうかな」でしたが、この関西大会では前半の金賞団体 京都両洋、尼崎双星らをおさえての金賞代表でした。
全団体のライブ配信鑑賞終えたあと、「これは今回の関西代表は京都両洋、滝川第二、京都橘かな」と予想していましたが、関西吹連HPで結果見たとき「あれ?大阪仰星が代表?大阪仰星なんで予想にあげなかった? ・・・あ、ライブ配信していない団体だったからだ」でした。
きっと大阪府大会→関西大会の間にとても飛躍(とくにサウンドが)してこられたのでしょう。
全日本吹奏楽コンクール、全日本マーチングコンテストの同年出場おめでとうございます☆
今季全日本マーチングコンテストもライブ配信があるだろうと思われます。全日本マーチングコンテストまでには著作権許諾しライブ配信できるようにしてほしいです。
12.(大阪府)大阪学院大学
今大会唯一の大学バンドです。
吹奏楽連盟マーチングコンテストは中学校の部・高校以上の部というカテゴリー分けになるため大学バンドも高校バンドとともに高校以上の部にエントリーすることになります。
大阪府大会でも会場観覧しましたが、小編成バンドになります。それに大阪府大会よりさらに人数が少なくなっているように見受けられました。
関西吹連HPにアップされていた大会詳細タイムテーブ ルには各出場団体の人数も記載されていました。
そこには14人と書かれていましたが、大会当日映像では2人欠けて12人でした。
14人バンドから2人欠けるのは痛いですね。
この団体の今季マーチングタイトルは「A few elite」・・・日本語で“少数精鋭”です。
そのタイトルどおり12人全員がしっかりと鳴らしサウンドを作り上げていました。
たぶん大編成バンドメンバー1人の倍以上の1人あたり音量目指して鳴らしていたと思います。
そのぶん、1人あたりの負荷はとても大きくなり6分間きつかったと思います。
12人なのでほとんど1楽器1人です。
自分が鳴らさないとその楽器サウンドが無くなるわけだから1人1人責任重大です。
この人数でもマーチングコンテスト出場しつづけること、練習量は有力高校団体にはるか及ばないと思いますがそれでもそんな有力高校バンドに混ざってマーチングコンテストに出場していること、こういった「それでもわたしたちはマーチングを続けます。」といった団体の存在が大事だし、こういった団体のメンバーこそがホンモノの「マーチング好き」と呼べると思います。
この先もマーチングコンテストに出場し続けてください。
13.(京都府)京都府立桃山高等学校
京都府にある公立高校です。
関西マーチングコンテストでも公立、とくに府県立高校の出場は少ないです。
日本史に登場する安土桃山時代に縁のある京都府伏見区桃山に所在する上位進学校です。
後ほど登場する和歌山県立星林高校、奈良県立郡山高校もそうですが、マーチングコンテストに出場している府県立高校には上位進学校がいくつかあることも注目する点です。
桃山にちなんで濃いめピンクカラートップスのマーチングユニフォームです。
オープニングは映画「アイアンマン3」メインテーマ曲“Can You Dig It”の演奏にのって勇壮・スピーディーな規定周回、全隊列Uターン。
演奏もパレードフォーメーションもいいです☆
そのあと2曲目に「生命の奇跡」をマークタイム含んでしっとり聴かせる場面はよかったです。
「生命の奇跡」の荘厳な演奏にのせてのカンパニーフロントは胸の奥がジーンとなりました。
ここまで聴いて、「USJを念頭にした選曲かな?アイアンマンはUSJにアトラクションないけどCan You Dig Itはジェットコースターやスパイダーマン・ザ・ライドにスポット挿入されていたりするらしいしな」と思いました。
そのあとは再び雰囲気かわりスピード感溢れる「スパイダーマン」演奏でスピード感ある演技でした。
スパイダーマンはUSJの目玉アトラクションの1つです。
ラストは大きく「M」のコンテ描いてフィニッシュ。
サウンドもマーチングも個人的にはかなり良かったと感じたので金賞行けるか・・・と思ったのですが。
それでも今季、府県立高校でこれだけマーチング仕上げられたのは拍手です。
14.(京都府)京都橘高等学校
またまたこう言ってはなんですが、毎年関西代表競い合っている大阪府のライバル3校が不在となった今回大会。
2015年以来、6年ぶりの全日本マーチングコンテスト出場権獲得のチャンスが大きくなった今大会です。
フロアに京都橘メンバーが出てきてパッと目についたのは、2019年までと比べてスーザホンが全てブラス製に置き換わっていること、可搬型ドラムセット・可搬型コンサートバスドラム的な特殊マーチングパーカッションを持ち込まなかったことです。
先の京都府マーチングコンテストもライブ配信されたのでそれを見ていれば今季京都橘マーチングは予習できていたのでしょうがその日は兵庫県マーチングコンテストも開催されていてそちらを現地観覧したので今季京都橘マーチングはこの関西マーチングコンテストライブ配信が初見です。
オープニングファンファーレ・・・突き抜けるほどの金管サウンド!
サウンドがいままでの京都橘と比べてすごく良くなっている!
今大会出場高校以上団体のなかで唯一カラーガードがある編成ですがそのカラーガードもフラッグと楽器持ち替えでした。
オープニング〜規定周回〜全隊列Uターンまでをスーザ作曲「海を越える握手」という伝統マーチなのも良かったですし、このときの「海を越える握手」演奏が素晴らしかったです。
この時点で個人的には「新生京都橘だ」と感じました。
次にタンゴナンバー「エル・ディア・ケ・メ・キエラス(想いの届く日)」をサックスカルテットアンサンブルからの演奏でスタート。
このサックスカルテット演奏も素晴らしかった!
しっかり聴かせてくれました。
「エル・ディア・ケ・メ・キエラス」の哀愁漂うサウンドにのってマークタイム〜スローテンポのカンパニーフロントとこのセクションはしっかりと聴かせる部分となっていました。
さて、ここからいつものシング・シング・シングにつながっていくのかな・・・と思いながら見ていましたが、いままでのシング・シング・シングへの導入とは違う感じで移りました。
プログラムをよく見ると3曲目は「ザ・シング」となっています。
「シング・シング・シングじゃないってことかな」と思いながら見ていると従来の「シング・シング・シング」部分をかなりカットアレンジしたものでした。
あのダンスステップも含まれていますがダンシングを最小限に留めてサウンドの乱れを抑えていることがわかります。
ラストはいつものフィニッシュコンテに遷移・・・⬇を大きく左右に伸ばしたような形のコンテ・・・になり、直立不動・無言でフィニッシュ。
シング・シング・シング演奏演技途中のフォーメーション変化時の「キャー」の声、フィニッシュの「エイッ!」など発声が全く無くなったのも新しい京都橘を感じさせました。
2019年までと比べて全体的にサウンドが劇的に良くなっていました。
これが昨秋テレビ放送された「笑ってコラえて マーチングの旅2011再編集特別版」のなかで現顧問先生が言われていた、「あのダンスステップが京都橘のウリだけどあの激しいステップしながらの演奏ではどうしてもサウンドに無理が生じる」「シング・シング・シングだけと言われたくない」とコメントされていた1つの答えか!
京都橘マーチングの最大の魅力はたしかにあの激しいダンスステップしながらのシング・シング・シングですが吹奏楽連盟マーチングコンテストでの最大の評価ポイントはサウンドです。
新生京都橘はサウンド重視のマーチングコンテストで京都橘カラーを残しつつ、かつ勝ち抜くためにこの演奏演技を生み出されたのでしょう。
あのシング・シング・シングの演奏演技に魅了された一部の京都橘ファンからは今回の新生京都橘マーチングに否定的な意見が出ているようですがサウンド重視のマーチングコンテストで勝ち抜くために京都橘メンバーたち自身と現顧問先生が導き出した答えなのです。
2019年以後、関西圏内や遠方のライバルマーチング有力団体と交流・合同練習をかさねられていたことも耳にしていました。
それらもこの新生京都橘を目指すための行動だったのですね。
そのときの縁からか、今春から教職を離れフリーになられた某著名先生のスポット指導も今期何度か受けられていたようです。
「たら、れば」になりますが大阪府のライバル3校が出場していたとしても今季京都橘は関西代表シートを手にしていたかも・・・と思えるくらい素晴らしいマーチングでした。
今回の京都橘マーチングは純粋にイチマーチングファンとして「素晴らしい」と感じる出来栄えの作品でした☆
僕は京都橘の熱烈なファンというわけではありませんが6年ぶりの大阪城ホールの舞台での新生京都橘のマーチング、楽しみにしています。
14.(京都府)京都廣学館高等学校
前回2019年にマーチングコンテスト初参戦、その年に京都府大会突破し関西マーチングコンテストまで進出している新進団体です。
座奏コンサートではよく取り上げられるアメリカンクラシカルナンバー「鷲の舞うところ」で堂々とオープニング〜規定周回。
数少ない時計回り周回の団体でした。
バスドラムの重低音効かせた重厚なサウンドでした。
二曲目はスパーク作曲「Song for Ina」という曲を静止演奏でした。
この曲は本来はユーフォニアムソロナンバーです。
曲調は「千の風になって」に雰囲気が似ていて・・・作曲の契機も「千の風になって」と同じように故人を思い、でも悲しくはないからという感じです・・・、廣学館高校はユーフォニアム2人を核としたアンサンブルメンバーが隊列前に出てのユーフォニアム中心の柔らかなサウンドを奏でました。
ラストは「エル・クンバンチェロ」をどちらかというと上品に演奏しながら全隊列Uターン、マークタイムを組む込みその流れでフィニッシュ。
マーチング歴長い有力団体と比べると複雑・速いコンテ・フォーメーションやドリルショー的なパートもありませんがこれから成長していくだろう団体だと思います、どの団体だってビギナーだった時代はあったはずです。
15.(大阪府)常翔学園高等学校
こちらもマーチングコンテスト参戦してから比較的歴史が浅い団体です。
先の京都廣学館よりちょっとマーチング歴先輩になるはずです。
大阪府マーチングコンテストでは現地観覧した団体です。
アウトラインは大阪府大会から変えていない演奏演技に見受けられました。
往年のアメリカンナンバーを組み込んだマーチングです。
「ロマネスク」のオープニングファンファーレ、「ブラン・ニュー・デイ」による軽快な規定周回と終始軽快な雰囲気で古き良き時代のアメリカをイメージさせてくれます。
「ニューヨーク・ニューヨーク」演奏時にはNとYを重ねたニューヤンキースロゴマークのコンテを作り、大きなサークルコンテを回しながらから左右非対称ハートコンテに遷移したり、大きなスクエア隊列をきれいにローテーションしてみせたりと着実にマーチングスキルを身に着けていっているバンドです。
ラストは学園頭文字のJを大きくコンテで描いてフィニッシュ。
まだフレッシュさを感じますが数年後には有力団体となっていることでしょう。
16.(和歌山県)和歌山県立星林高等学校
今大会高校以上団体のなかで唯一の棄権団体でした。
星林高校メンバー・関係者皆さんは残念でならなかったと思います。。。
17.(奈良県)奈良県立郡山高等学校
出場はされましたがライブ配信されませんでした。
●結果
関西マーチングコンテストも今期各大会の例に漏れず会場での結果発表・表彰式はなく関西吹奏楽連盟HPての発表でした。
観覧記にも書きましたがライブ配信観覧したなかでは京都両洋、滝川第二、京都橘の代表を予想していましたがライブ配信されなかった東海大大阪仰星が代表キップ手にするとは(苦笑)
これで東海大大阪仰星は今期は全日本吹奏楽コンクール・全日本マーチングコンテスト 両全国大会出場です。
大阪仰星さん、全日本マーチングコンテストでもたぶんライブ配信あると思われるので著作権等許諾調整お願いしますよ☆
いろいろ偉そうに知ったふうなことを書き連ねましたがどうかご了承ください。
大会から10日以上過ぎてしまいましたが関西マーチングコンテスト高校以上の部前半・後半ライブ視聴観覧記でした。
中学校の部もライブ配信視聴しましたが中学校の部は出場団体が高校以上の部の倍近くあり、途中完全にパソコン前から離席して見ていない時間帯もあったので中学校の部の観覧記は書かないつもりです。
関西代表となられた団体皆さんの大阪城ホールでの好演を祈念しています。




