第49回 兵庫県マーチングコンテスト 観覧記 | fire-windのブログ

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たぶん、そんなにブログアップしないです(苦笑)

12日観覧した兵庫県マーチングコンテストの観覧記です。


どの出場団体の関係者でもありませんし、特定の団体をディスるつもりもありませんが書きたい内容が多くある団体や個人的に推している団体の記事は字数多くなる点はご了承ください。


イチマーチングファンとしての感想とその団体のちょっとした雑記情報などを観覧備忘録兼ねて記していきます。


ちなみにロング記事ですので、時間のあるときに読んでください(苦笑)



●会場




神戸市須磨区にある神戸総合運動公園内のグリーンアリーナ神戸です。

近年は兵庫県マーチングコンテストはここで開催されています。

神戸総合運動公園はかつてユニバーシアード神戸を開催するために整備された施設が集積している場所です。

グリーンアリーナ神戸は客席とロビーを区切るドアが無く、ロビー〜客席がオープンに繋がっている構造です。

客席に着かなくてもロビーからフロアまで見通せる場所もあります。(そのような場所には「立見禁止」と掲示されています)

そのため演奏演技中の客席入退場者が他の大会に比べて多いように感じるところが少し残念です。

客席入退場は演奏演技していないタイミングで済ませるようにして欲しいものです。
演奏演技途中で客席入場してきた人はだいたいが自身の指定席をすぐ見つけることができず客席通路を右往左往していて先に着席観覧している側からするととても迷惑です。

例年なら正面スタンド席のみ指定席、サイド・バックスタンド席は自由席ですが今回は全席指定席で1席飛ばしです。


●出場団体ウォーミングアップ
グリーンアリーナ神戸すぐ横の水辺野外ステージ(の客席部分)で出場各団体はプログラム順タイムテーブルに従って本番前ウォーミングアップを行います。

全日本マーチングコンテストは大阪城お堀沿いで各団体おのおの早いものがちに場所決めてウォーミングアップ音出ししていきますが兵庫県マーチングコンテストではこの場所で3〜4団体がタイムテーブルに沿ってウォーミングアップし次の団体と入れ替わっていきます。

広大な公園の中にあるアリーナで大会開催されるため近隣に住宅がなく、このような屋外音出しウォーミングアップできるのも兵庫県マーチングコンテストならではです。



●プログラムパンフレット




今回はチケット価格がかつての2倍になったこと、コロナ対策のため、プログラムパンフレットが無料配布でした。

今年は他の吹奏楽・マーチングの大会でもプログラムパンフレットは無料配布としているところが多かったですが簡易パンフレットのところが多かったです。

でも兵庫県マーチングコンテストのプログラムパンフレットは例年有料販売しているものと変わらないクオリティーのものでちょっと嬉しかったです☆

兵庫県マーチングコンテストプログラムパンフレット表紙には出場団体の前回当大会出場時写真が掲載されるのが慣例ですが今回パンフレットには前々回出場時写真や前回関西マーチングコンテスト出場時写真が使われていた団体もあったようで意図的なのか写真誤植なのかはよくわかりません。
初出場団体はだいたい前回県吹コン出場時写真が使われます。

兵庫県マーチングコンテスト最盛期だった2010年代半ばころまではこの2倍以上の数の出場団体写真が表紙掲載されていたものです。。。

プログラムページ後ろのページには出場各団体の写真掲載プロフィール・自己紹介がありますがそこには全部員の氏名記載されているので写真紹介は控えておきます。

兵庫県マーチングコンテストは割高なチケットである分、チケット1枚で出場全団体を観覧することができます。


●各団体感想・雑記情報

[中学校の部]・・・兵庫県マーチングコンテストではコンテスト部門とかフリー部門とか特に表記されていないのがパレードコンテスト部門で全日本マーチングコンテストにつづくカテゴリーです。

1.高砂市立荒井中学校
かつて高砂市からは複数中学校がマーチングに取り組んでおりそのほとんどが全日本マーチングコンテスト、マーチングバンド全国大会に出場していたほどのマーチング王国“高砂市”だった時代があります。
そんな高砂市立中学校のなかで今やマーチングに取り組んでいるのは荒井中のみです。

兵庫県マーチングコンテストでも各団体の本番直前鬨の声なし、客席からの声援なし、客席から贈れるのは拍手のみ。

だから出場団体が入場扉からフロアに飛び出してきたときの拍手始めるタイミングがなかなか難しいのですが、ここは先の大阪府マーチングコンテスト観覧経験を活かして出場団体がフロア登場するとためらわず大きく拍手贈るようにしました。

一曲目は吹奏楽コンクール課題曲Ⅳでした。
コンサートマーチとはいえマーチ曲なので行進にはぴったりです。吹奏楽コンクールで演奏した曲をマーチングコンテストにも持ってくることで練習時間の短縮化を図ったものと思います。
課題曲Ⅳの和マーチ的テンポの行進で規定周回。
オープニングのファンファーレ演奏では仕上がり不足が否めませんでしたが課題曲Ⅳでの規定周回に入るとやはり演奏習熟度を発揮し堂々とした「エール・マーチ」での行進でした。
二曲目に「レ・ミゼラブル」の1節で締めました。

2.尼崎市立大庄中学校
尼崎市の中学校もかつては複数校がマーチングコンテスト出場していましたが今回は大庄中のみになってしまいました。
ファンファーレに始まり、吹奏楽コンクール課題曲Ⅰでの規定周回でした。
ここもマーチング練習時間効率化のため吹奏楽コンクール演奏曲をマーチングコンテストに持ってきたのでしょう。
大庄中もオープニングファンファーレは仕上がり不足を感じましたがやはり演奏習熟している「トイズ・パレード」への演奏に移り規定周回に入ると安定した演奏でした。
締めはノリよく「バードランド」でフィニッシュでした。

3.神戸市立玉津中学校
かつて全国常連だった団体です。
マーチングコンテスト3出休の年にはマーチングバンド大会で全国に行くほどのツワモノでした。
この中学校のマーチング歴史は古く、指導者が入れ替わっても大会での成績に山谷があってもマーチング活動をやめることなく続けてきている尊敬するバンドです。
全国常連時代から指導者が変わり大阪城ホールから遠ざかっていましたが最近は関西大会で全国キップ争いに加わるまでに復調しています。日陰の時代もマーチングを諦めず続ける・・・こういったところが玉津中なんだろうなと感じています。
今回もオープニング聞いただけで「あ、これは、関西大会上位争いに加わるな」と感じる出来でした。
近年の玉津中マーチングフォーマットは「エル・クンバンチェロ」でフィニッシュです。
男子メンバーの野太い「エ〜〜〜ルルル クンバン チェロ〜!」の掛け声から情熱的なラテンリズムが刻まれ隊列斜めクロスフォーメーションを加えながら「ヤッ!」のコールと右腕・右人差し指を前方に突き出すポーズでフィニッシュ。
文句無しの金賞代表と感じました☆
マーチングユニフォームはマリンブルートップス・白ボトムスとずっと変わらないけど2010年代前半全国常連だった頃の玉津中から指導体制もマーチングフォーマットも一新し今は今の玉津中マーチングを作り上げられているんだな〜と思いました。

4.神戸市立垂水中学校
校内体育大会向けなどでマーチングには取り組まれていたようですがマーチングコンテストへの参戦は2018年からと比較的マーチング後発団体です。座奏での演奏技術を強みとしてマーチング急伸してきているバンドです。
2018年大会初参戦時から県大会突破し関西大会にコマを進めています。
今年も兵庫県吹奏楽コンクール地区大会→県大会と演奏してきている座奏手練れのバンドです。
ここも兵庫県吹奏楽コンクールで演奏した自由曲「大いなる約束の大地〜チンギス・ハーン」をマーチングに持ってきました。
この曲1曲でのマーチングは演奏レベルも曲調もなかなかに難しいと思いますがそこはさすがの演奏技術でカバーです。
今回も関西大会進出にふさわしい演奏演技だと感じました。とくにサウンドは吹連マーチングコンセプト「コンサートバンドが歩いたら」をしっかりおさえていた演奏でした。

5.神戸市立多聞東中学校
2017年、2018年と全日本マーチングコンテスト出場実績を持つ有力団体です。
多聞東中の顧問先生はこの春に異動交代されています。
この春まで顧問だった先生は多聞東中にくる前は実はプログラム3番に登場した玉津中の顧問先生でした。
やはり有力指導者が赴任してくると一気に急伸し2,3年後には関西マーチングコンテストで金賞代表争いに加わるまでになりました。
これを書くと気分害される関係者の方がいらっしゃるかもしれませんが・・・現在の多聞東中マーチングコンテスト演奏演技フォーマットはかつて玉津中マーチングのフォーマットでした。
指導者先生の異動に紐付いてマーチングフォーマットも多聞東中に移ったのです。
この春にそのフォーマットを持ってこられた顧問先生は多聞東中転出されましたが、今回はマーチングフォーマットを置き土産として行かれたようです。
玉津中、多聞東中と指導に就いた中学校を次々に全国に導いた有力指導者が去られたあとですが、現顧問先生が指揮台に立たれ指揮者ありのマーチングをされていたことから現顧問先生もマーチングに対して積極的に取り組まれている方なのだろうとお見受けしました。
顧問先生が交代されても全国経験バンドの肩書きどおり素晴らしい演奏演技でした。
かつての玉津中・いまの多聞東中の「プロセッショナル」の厳かで凛とした演奏での規定周回はとても好きな場面です。
伝統フォーマットのなかに4曲目「さくら」の演奏組み込んでいたのが多聞東マーチング2021年バージョンでした。(5曲構成フォーマットの4曲目を年ごとに変えています)
プログラムここまで観覧した中学校のなかでは演奏・演技ともに1番と感じました。
文句なく金賞代表です。

6.姫路市立飾磨東中学校
ここも2016年、2018年、2019年と全日本マーチングコンテスト出場実績をもつ有力団体です。
プログラム5番 多聞東中が2014年から有力指導者迎えて有力マーチングバンドの仲間入りを果たしたのと同年に飾磨東中はマーチングコンテスト初参戦しその年いきなり関西金賞まで駆け上がりマーチングコンテスト参戦初年から関西代表争いに躍り出てきたシンデレラストーリー的な団体です。

多聞東中と飾磨東中はほぼ同時期に関西代表競う有力バンドになりそしてマーチングユニフォームも配色切り替えこそ違いますが赤/黒カラー基調が似ておりまさに同期ライバルといった感じで僕は見ています。

多聞東中〜飾磨東中の全国経験バンドが連続する今回プログラムは今大会の楽しみな部分の一つでした。

飾磨東中の校区内にある姫路市立高浜小学校にはマーチングバンドクラブがありさいたまスーパーアリーナで開かれるマーチングバンド全国大会の常連、今季はついに全日本マーチングコンテスト前日に大阪城ホールでおこなわれる全日本小学校バンドフェスティバルにも出場決めています。

飾磨東中学校吹奏楽部に入部してくる新入部員の多くは高浜小学校マーチングバンドでさいたまスーパーアリーナの舞台まで経験しているツワモノ・・・という小中一貫マーチング育成体制が出来上がっている地域ということになります。

飾磨東中の今季マーチングは2019年全日本マーチングコンテスト金賞獲得したフォーマットのリバイバルバージョンでした。

M協ゆずりのとてもスピーディーにコンテ・フォーメーション変化させる速いマーチングを披露してくれました。
 
しかし一方サウンド全体的に荒削りな部分やパレードフォーメーション時の隊列ラインの甘さなどが見受けられました。

やはりこのご時世、2年前全国金賞獲得した年ほどの練習量は確保できていないのでしょう。

とくにサウンドが目標レベルに達していないのは指導者・メンバーも百も承知の上での本番だったでしょう。

「マスク・オブ・ゾロ」の演奏に移った後半、スローな演奏出だしから少しずつテンポアップしていきゾロが疾走しながらサーベルで敵を斬り倒していくシーンを彷彿させるかのようにスピーディーなフォーメーション展開、その流れのままカッコよくフィニッシュ!

視覚的評価も点数に加えたマーチングショーとしてみれば高得点になるはずですが吹連マーチングコンテストでの最大の評価ポイントはなんといってもサウンド。

今回マーチング演奏演技はこのバンドが2019年全国金賞受賞さた作品なわけなのでこのバンドにとってオーバースペック過ぎて手に余るわけではないはずです。

県大会なら金賞代表のレベルですが次の天王山 関西大会となるとサウンドを飛躍させないと大阪城ホールキップは厳しいと感じました。
指導者先生はこれも百もご承知のことでしょう。

でもそこはなんといっても前回2019年大会全国金賞バンドです、10日後の関西大会にはきっとレベルアップし4回目の大阪城ホールキップ獲得目指してくるでしょう。

7.西宮市立浜甲子園中学校
兵庫県のマーチング有力中学校の雄 西宮市立上甲子園中学校がその名のとおり甲子園の北方に位置するならばこの浜甲子園中学校は甲子園の南側(浜側)に位置する中学校です。
マーチングコンテストには2019年から参戦している今回出場中学校のなかでマーチングコンテスト参戦回数としては最若バンドになります。
2019年大会初出場時はメンバー60名ほどいたのが今回はその半分の人数に減っていました。
今回出場中学校団体の多くは2019年大会よりメンバー数が減っているところが大半です。。。
ここも垂水中学校と同じように校内体育大会向けなどでマーチングには取り組まれていたようです。
テーマタイトル「SLの旅」を表現するためDMは鉄道乗務員か駅員を模した制帽・白シャツ・黒ズボンという視覚的に楽しませてくれるいでたちでした。
「線路は続くよどこまでも〜♪」のメドレーにのって愉快な気分での規定周回。
ジャーニー感たっぷりの「銀河鉄道999」、ちょっと哀愁漂う「銀河鉄道の夜に」の一節・・・と鉄道繋がりの楽曲演奏でした。
クライマックスは静かに「まもなく駅に到着しま〜す」といった感じで隊列がゆっくり前に進み全体停止、列車が目的駅到着した雰囲気を演出、DMが静かに三方に敬礼し「本日のご乗車まことにありがとうございました」といった感じで一礼しての静かなフィニッシュ。
この日の中学校ベストパフォーマンス賞でした☆

8.芦屋市立潮見中学校
ここもマーチング歴史は長い団体です。
ダークネイビーを基調としたスパルタンなマーチングユニフォームが締まります。

オープニングはサウンドが少し乱れましたがその後規定周回では安定した演奏を奏でました。

しかし終盤カンパニーフロントでは疲れも出てきたのか少しサウンドが荒れていました。

30名に満たない小編成バンドのため1年生メンバーも含めた一人一人がしっかり鳴らさなくてはならずそのため奏者一人あたりの負荷は大きくなります。

また今季は例年ほどのランスルー回数もこなせていないはずなので6分間通し演奏演技は堪えるはずです。

しかしこの厳しい世間状況のなか部員数が決して十分じゃなく、座奏とマーチングの両立練習が難しいなかでもマーチングを諦めず取り組まれている点は素晴らしいです。

9.西宮市立上甲子園中学校
今大会出場団体 中学校・高校通してこの団体がマーチング最古参です。
その歴史は早稲田摂陵高校ウィンドバンドの始祖である阪急商業学園 阪急少年音楽隊/ウィンドバンドのジュニアバンドのような関係から始まっているのだろうと想像します。
阪急商業学園はいまはなき阪急西宮スタジアムを拠点としていました、上甲子園中学校は阪急西宮スタジアムのすぐ近隣に所在しています。

阪急商業学園と繋がりがあったことから上甲子園中学校マーチングは早稲田摂陵高校ウィンドバンドマーチングと同じく「カレッジスタイル」を身上とするマーチングです。
 
ハイステップ、スーザホンスピン、改造したバスドラムによるドラムスピンなどのカレッジスタイルパフォーマンスは早稲田摂陵高校ウィンドバンド、上甲子園中学校の双方に見られます。

またマーチング衣装も赤を基調とした軍楽隊服スタイル(衣装正装では軍楽隊制帽風の帽子もあり)も似ていますが上甲子園中学校マーチング衣装はトップス前面に白切り替え部分があります。

全国各地のカレッジスタイルマーチングを受け継ぐ中学校バンドは実はとてもよく似たマーチング衣装なのです。

これはおそらくは阪急少年音楽隊からシニアバンド・ジュニアバンドとわかれさらにそれぞれOBOGが指導者となり全国各地に散らばり各地でカレッジスタイルマーチングを普及していった名残りなのだろうなと考えています。

上甲子園中学校マーチングはここ10年ほどは不変のフォーマットです。

これも気分害される関係者の方がいらっしゃるかもしれませんが、淀川工科高校や箕面自由学園高校と並ぶくらい不変のフォーマットでマーチングコンテストに出場してきています。

しかしこのフォーマットを確立された顧問先生はすでに上甲子園中学校から異動転出されており、ここも指導者が代わってもマーチングフォーマットは受け継がれているバンドです。

基本フォーマットは不変ですがその年年のメンバー構成によりソロ演奏担当する楽器やクライマックスのパフォーマンス(ドラムスピン・スーザホンスピンをする人数やDMによるバク転などのアクロバティック有無)で変化をつけています。

そんな今季上甲子園中学校マーチング、オープニングからその圧倒的レベルを見せつけました。

バンド人数も今大会出場中学校のなかで唯一のマーコン定員いっぱい81名による大編成。

フロアに81名が配置についた時点で圧倒されます。

オープニングのエルヴィス・プレスリー「Can't Help Falling In Love」をマーチングアレンジした演奏の場面からダイナミックにフォーメーション変化させます。

そしてここで81名によるハイステップカンパニーフロントが入り、ファーストプッシュです。

何度観てもこの場面から圧倒され中学生バンドながらトリハダたつほどです。

「Can't Help Falling In Love」の次に木村拓哉主演ドラマ“GOOD LUCK!”のテーマ曲「Departure」の演奏スタートと同時にパレードフォーメーションに移行し、この曲で規定周回していきます。

規定周回3コーナ〜4コーナにかけての曲調とパレードの場面、個人的にとても好きです☆

3コーナのところは直角にターンするのではなく3コーナー角を斜めに切り落とすようなライン取りで正面に向かってきます。(もちろん規定失格にならないライン取りで)

このライン取りも審査員席から見て隊列を大きく広がりながら迫ってくるように見せる視覚的効果があるんだろうなと思っています。

もうこのあたりで誰もが「これは、文句なく金賞代表だ」と感じるはずです。

規定周回が終わるとNHK連続テレビ小説“あすか”(主演は故竹内結子さん)のテーマ曲「風笛」のソロ演奏シーンにうつります。

「風笛」ソロはオーボエが定番で上甲子園中学校もオーボエソロであることが多いですがその年年の部員編成やメンバー習熟度によりクラリネットやフルート、サックスでのソロの年もあります。

・・・ここまで書いておいて今回はどの楽器が「風笛」ソロだったか失念しています!(苦笑)

「風笛」のしっとりとした演奏終えるとスネアドラムのラテンビートから「Spanish Fever」演奏に移りします。

速いテンポのラテンリズムにのり速いマークタイム、その後ハイステップ刻みながら隊形変化させていきます。

1コーナ側に木管メンバーを集め、中央エリアに金管メンバーが渦を巻くようなフォーメーション。

3コーナ側にパーカッションを集めるという配置になります。

中央の渦巻きフォーメーションの金管メンバーが渦巻きを解き2コーナー〜4コーナーにかけて斜めラインを描くように配置。

「Spanish Fever」のビートリズムに合わせて各奏者が機械的なスイングアクションを入れます。

そしてこのあとバスドラムスピン、スーザホンスピンのパフォーマンスを披露し、「エイッ!」のフィニッシュコール&ポーズで締めます。

例年ならスーザホンスピンは2人やることが多いのですが今回はスーザホンスピン1人でした。

毎年ほぼ変わらない演奏演技とわかっていてもやっぱりカッコいいです☆

この日の中学校団体のなかで最大の拍手。

どうみたって中学校の部最優秀・金賞代表だろうということは確定です。

この日のマーチングを関西マーチングコンテストで完全再現しても関西金賞代表を手にするだろうと思える出来でした。
それでも上甲子園中は関西大会ではさらにブーストアップしてくるでしょう☆

上甲子園中学校は今季吹奏楽コンクールで県大会まで進み金賞獲得しています。

この上甲子園中学校吹奏楽部ですらかつてに比べて部員数が減ってきているようです。

かつては部員数100名前後だったのが今季は81名だそうです。(プログラムパンフレットの各団体紹介ページより)

マーチングコンテスト定員ちょうどの部員数です・・・ということは1年生部員も全員がマーチングメンバーに加わって、かつ吹コン県大会までは上級生メンバーは吹コン・マーチング並行練習だったはずなのにこのクオリティーなのですから驚きです。

マーチングコンテスト練習も昨年度はたぶんやらなかったはずですからマーチングコンテストを経験しているのは現3年生メンバーのみのはずです。

その現3年生メンバーも2年前に全員がマーチングメンバーとして大会出場できていなかったはずです。(2年前は現在より部員数多かったはずなので当時の1年生メンバーのなかにはマーチングメンバーになれなかった部員もいたはず)

上甲子園中学校のこのマーチングフォーマット、10年間変えない理由もわかる気がします、「勝てるフォーマット」ですからね。

このフォーマット、隊形がダイナミックに変化していきますが隊形変化の合間合間は実は静止演奏しサウンド安定させている時間がけっこうあります。

また終盤の「Spanish Fever」演奏時は1コーナー側に集めている木管セクションは動かずに静止演奏しています。

こういったあたりもこのフォーマットが完成形の所以だな〜と思っています。

またこのフォーマットは定員いっぱい81名編成バンドでなければ強みを発揮しないだろうなとも思います。

ダイナミックにフォーメーション変化させる場面とあまり動かずにサウンドを奏でる場面のメリハリを持たせている、一つの場面の中でも積極的に動くセクションと動かずに安定した演奏をするセクションに分かれている・・・よく計算されています。

何はさておきやっぱり上甲子園中学校はお見事でした☆


[中学校B組]・・・B組=他府県大会のオープン部門やフリー部門、フェスティバル部門に相当するカテゴリーです。
1.神戸市立長田中学校
マーチングコンテスト初参加の中学校です。
プログラムパンフレット表紙の各団体写真でもここだけが吹コン集合記念写真です。
この厳しい情勢のなかマーチングに取り組もうという中学校があるんだ・・・と思いました。
でもプログラムをよーく見ると、「なるほど、そういうことか」でした。
玉津中→多聞東中と指導しそれらを全国バンドに育ててこられた先生がこの春から着任されているのはこの長田中学校でした。
今回は指揮は先任の主顧問先生が振られましたが、多聞東中から赴任してこられた先生は副顧問的立ち位置でマーチング指導を開始されているのでしょう。

ピット楽器を後方に配置し、そこには和大太鼓1基(和太鼓集団の真ん中に据えられるような巨大なやつ)、和中太鼓2基、和小太鼓2基が目をひきました。

マーチング初心バンドのため動きは少なく静止立奏時間が長かったですがそういった場面では5基の和太鼓(とくにイチバンデカいやつ)の演奏パフォーマンスに観客視線がいくように演出計算されていました。

大迫力だった和太鼓演奏パフォーマンスとラストの巨大な金色フラッグ5本によるパフォーマンスは観客にしっかりと印象づけた名刺になりました☆

今回はニューカマーとして挨拶がわりの大会参加ですが、赴任先を次々と大阪城ホールに進めた先生が着任されたのだから来年にはコンテスト部門にエントリーして関西大会視野に入れて出てくるんだろうなと予想します。


[高等学校以上の部]
1.尼崎市立尼崎高等学校
先の吹奏楽コンクールでは関西金賞獲得し、マーチングでも歴史ある団体です。
市立公立高校ですが類型特色選抜コースがあり部活動に力を入れている高校です。
この春のセンバツ甲子園でのブラスバンド応援演奏音源が準備できない高校のために尼崎高校吹奏楽部が公式音源を演奏録音しました。
また指導されている先生(総監督的立場)が沖縄県出身という縁から例年センバツ・夏 甲子園の沖縄県代表校のスタンド応援演奏を尼崎高校吹奏楽部が請け負っています。

尼崎高校もここ最近はマーチングフォーマットをある程度固定化してきているようです。

1曲目「ハリウッド万歳!」、ラスト3曲目「ショータイム」を固定化し、真ん中2曲目を年年で変えているようです。

オープニング「ハリウッド万歳!」はロードショーが始まる前のようなワクワク感を演出してくれます。

そしてサウンド! やはり高校団体になるとサウンドは一気にレベルが上がります。

年ごとに変えている二曲目は今回はディズニーアニメ“ポカホンタス”より「Colors of the Wind」です。

ここではソプラノサックス2人が前に出てきてのソリ演奏をしっとりと聴かせてくれました。

三曲目ラストは「SHOWTIME!」。

コンサートのオープニングに持ってくると似合う明るく上向きなナンバー。

あえてこれをフィナーレに持ってきて明るく上向きにフィニッシュ!

サウンドは素晴らしい!

でもそんな尼崎高校でも動きでは何点か目につくポイントがありました。

規定周回の途中での隊列スクエアローテーションで□の形がかなり崩れていました。

隊列をきれいな□に保ったままローテーションさせるのはとても難しい動きです。

また規定周回時の縦横斜めラインが決してキレイに揃ってはいませんでした。

例年ならこのあたりもきっちり仕上げてきているはずです。

市立尼崎高校ですら十分な練習時間が取れているわけではないんだろうな〜と想像します。

2.尼崎市立尼崎双星高等学校
ここも尼崎市立の公立高校ですがここも類型特色選抜コースがあり、吹奏楽部は私立高校の強化クラブのような位置づけです。
ここも今夏の吹奏楽コンクールでは関西金賞を獲得している有力団体です。

オープニングはファンファーレから。

もちろん素晴らしい演奏なのですが先の市立尼崎高校のサウンドと比べるとクリア度で尼崎高校に少し歩があるように感じました。

オープニングファンファーレに続いて「ファンファーレとマーチ」のマーチ部分で規定周回。周回出だしのユーフォニアムユニゾンの響きが見事でした。

続いて“レ・ミゼラブル”より「夢やぶれて」をフルート2人のソリ演奏を前半に組み込んでしっとりとマークタイム&静止演奏。

ここは演奏家審査員の方々のハートをガッチリ掴んだと思います。

「夢やぶれて」演奏のあとは、ドラマ“SP”より「セキュリティポリス」→映画“カイジ ファイナルゲーム”より「メインタイトル」とスピード感、スリル感、アクションテイストを盛り込んだ演奏とそれにマッチするスピーディなコンテ遷移、フォーメーション展開です。

「夢やぶれて」→「セキュリティポリス」に切り替わるメリハリ感がとても良かったです☆

ラストの「エンディング2021」という曲はオリジナル作曲のようです。

しっとりと聴かせる前半、スピード感あふれる動き&演奏の後半と緩急メリハリをつけたマーチングショーとしてとても素晴らしく楽しませてもらいました。

3.滝川第二高等学校
近年は全日本マーチングコンテスト常連どころか全日本マーチングコンテスト金賞常連の肩書きを手に入れている兵庫県いや関西を代表する団体です。
滝川第二高校も今夏吹奏楽コンクールでは関西金賞獲得していますが本心は吹奏楽コンクールでも全国出場を手にしたいといったところでしょう。
今大会コンテスト部門に出場している高校3校全てが今夏吹奏楽コンクール関西金賞獲得しているツワモノ揃いの大会なのです。

兵庫県マーチングコンテスト高校以上コンテスト部門はもうこれ以上減りようがないだろうというところまで出場団体が減りそのためこの兵庫県トップ3校で県代表2枠を競うという県大会からシビアなものになってしまっています。

滝川第二高校にも基本となるマーチングフォーマットがあります。
オープニング〜規定項目消化までは、“歌劇リブシェ”より「ファンファーレ」〜「マーキュリー」を演奏し動きも同じです。
3曲目以降を年ごとに変え、動きも変えてきます。
とはいってもこの3曲目以降も過去に演奏演技したものをライブラリーから引き出してきて組み込むことが多いようです。

今回の滝川第二マーチングは2018年大会で演奏演技し全国金賞受賞した作品のリバイバルになります。

2018年作品なので滝川第二現メンバーのなかにはこのマーチングを経験しているメンバーはいないことになります。

オープニングで“歌劇リブシェ”より「ファンファーレ」を高らかに奏で隊形を「TAKI Ⅱ」に変化させ審査員・観客に強く印象づけたファーストプッシュのところでやはり多くの人が「ここも金賞代表確定だ」と思ったに違いありません。

そこからパレードフォーメーションに移行して、「マーキュリー」を重厚に奏でながらの規定周回。

滝川第二マーチング規定周回でも3コーナー〜4コーナーに向かってくるときの演奏と隊列行進はとてもカッコいい場面です。

隊列が正面に戻ってくるとその流れのまま全隊列Uターン、そのあとマークタイム。

このマークタイム時、メンバー全員がスローなスイングモーション入れながらの「マーキュリー」演奏場面がまたいいんです。

3〜4曲目、今年は映画Mr.インクレディブルからのナンバーです。

ボールからタコ足が生えたような敵ロボット“オムニドロイド”の形のフォーメーションからはじまり、劇中で“オムニドロイド”と戦うシーン、エンディングクレジットでの作中挿入曲を演奏しながら、滝川第二十八番の超速ドリルマーチングを披露していきます。

3曲目に入るとそれ以降立ち止まって演奏する場面はほぼないです。

各メンバーはジャズラン(マーチングでの駆け足動作のこと)しまくりで高速移動します。

でもどれだけ速く動いても音が乱れることはありません。

Mr.インクレディブルが駆け出す場面を表現するシーンではピクトグラムっぽい人型フォーメーションを作り、その人型が右から左へ進んでいく場面では人型フォーメーションのメンバー全員がジャズランで人型ピクトグラム崩すことなく左へ移動します。

滝川第二はMr.インクレディブルや007のようなシークレットヒーローを上手くマーチングで表現します。

この団体のマーチング動作は体を上下にあまり動かさず脚もすり足のような動きを特徴としていてそれがMr.インクレディブル, 007といったキャラクターを彷彿させます。

特にリアマーチではスパイや忍者のようにスルスルっと後ろに動いていきます。

また衣装の一部であるテンガロンハットを深めにかぶりメンバー表情をほぼマスキングしているのもクールさを演出する手法の一つだと感じています。

マーチング終盤はホントに目まぐるしくドリル変化していきます。

最後は「ヤッ!」のコールと右腕〜右手人差し指を前に突きだすポーズでフィニッシュ☆

観客誰もが滝川第二の金賞代表は疑わないと感じました。

そして滝川第二マーチングのウリの一つが隊形全体で曲線多用した左右に大きく広がるコンテを描くシーンが多くありますがその曲線コンテが流れるようにキレイにアニメーションみたいに描かれる点です。

直線的フォーメーションやパレード隊形でもラインのズレ・乱れは見られません。

尼崎高校も尼崎双星高校も素晴らしいマーチングでしたが全国大会3大会連続金賞受賞している滝川第二のマーチングはやはり飛び抜けています。

大阪府の淀川工科高校、箕面自由学園高校、早稲田摂陵高校が今季マーチングコンテスト不在となってしまった来たる関西マーチングコンテストではこの滝川第二高校がマーチングコンテスト関西代表筆頭候補だろうことは疑う余地ありません。

でも滝川第二は手抜きなんかせず、もう1段2段レベルアップして関西マーチングコンテストに挑むことでしょう。

尼崎高校や尼崎双星高校は吹奏楽コンクールチーム、マーチングコンテストチームと完全分離できるほどの部員数を擁していますが滝川第二高校はこれら公立2校より吹奏楽部員数が少なく、吹奏楽コンクールメンバーはマーチングメンバーも兼務しています。(尼崎高校や尼崎双星高校のメンバーのなかにも吹コンとマーコンを兼務しているメンバーはある程度はいらっしゃると思います)

それでも吹奏楽コンクール関西金賞、マーチングコンテスト全国金賞を獲得し続けている点がスゴイと思います。

やっぱり滝川第二高校の演奏演技は圧巻でした。

「観に来てよかった」と実感させてくれました。


[高等学校以上B組]
1.神戸弘陵学園高等学校
この団体は吹奏楽部ではなくマーチングバンド部になります。しかしマーチングは吹奏楽連盟マーチングコンテスト規定にもマーチングバンド協会マーチングバンド大会規定にも準じていないオリジナルマーチングを身上としている団体です。
バッテリーはおらずドラムセット、エレキギター、キーボード、鍵盤打楽器をピットとして配置します。
マーチングに電子楽器を使うあたりも特徴的です。
管楽器セクションの編成もトランペット、トロンボーン、マーチングメロフォン/マーチングホルン、スーザホンの金管楽器は必ず奏者がいますがフルート、クラリネット、サックスはマーチング作品や年年によって奏者いたりいなかったり、また金管楽器から持ち替えしていたりします。
いつだったかトロンボーンかトランペットからフルートに持ち替えている奏者を見かけたことがあります。

このようないわば「神戸弘陵学園オリジナルマーチング」をおこなうバンドであるため高校総合文化祭やマーチングコンテスト・マーチングバンド大会のフリー部門を発表の舞台とされています。

今季の神戸弘陵学園マーチングはK-POPグループ BTSのナンバーを取り上げた作品でした。

ここもパフォーマンスとしてスーザホンスピンを行いますが毎年スーザホンは体格のいい男子メンバーが担当し、スーザホンスピンも高速パワフルです。

BTSばりのダンスステップを演技に組み込んだり、メンバーのバク転・側転あり、サウンドは大音量電子楽器+爆音金管が特徴で芸術性よりもイベントショーとして楽しませてくれるショーバンドです。

演奏も演技も他団体と一線を画しているため賛否両論あると思いますがフリー部門であるB組出場なんだし僕はプログラム気分転換・部門切り替えにちょうどいいと思っていて、このバンドの「音楽・マーチングは楽しまなきゃ!」というモットーには賛成です☆

このバンドのマーチングはとにかく楽しませてもらいました。

2.武庫川女子大学附属中学校・高等学校
ここも吹奏楽部ではなくマーチングバンド部です。
中学生・高校生混成のオールガールズバンドになります。
ここはマーチングバンド協会主催マーチングバンド大会にガチで出場している団体で毎年吹連主催県マーチングコンテストB組に場馴れ大会として出場されています。
マーチングバンド部であるため使用されている管楽器はオールマーチングブラスで木管楽器は使いません。
マーチングブラスとはベルがフロント向きのマーチング専用金管楽器のことでトランペット(コルネットが加わることもあり)、マーチングメロフォン、マーチングバリトン、マーチングユーフォニアム、マーチングチューバから成ります。
その他に、バッテリーセクション、ピットセクション、カラーガードセクションからバンド編成されています。
しかし近年では部員数減少が進んでいるようで、かつては100名規模のマーチングバンドでしたが今回は45名ほどの編成でした。
そのためピットとバッテリーを兼務しているメンバーが見られました。
かつては全日本マーチングコンテストにフェスティバル部門があった時代にはこのバンドはそこに出場していましたしマーチングバンド全国大会にもコマを進めていました。
全日本マーチングコンテストがパレコン部門一本化されてからはマーチングバンド大会に専念し、マーチングバンド全国大会常連だった時代がありました。

そんな武庫川女子大学附属中学校・高等学校の今季作品は「雨」をテーマにした作品でした。

水溜りをイメージした直径1mほどの円形シートがガードメンバー分配置され色鮮やかなアンブレラをガード手具として使い、演出用器物はベンチ、チェアなどであまり大きな器物を使わないのもこのバンドの特徴です。

他団体ではセンターアイコンになるような大きな演出器物を準備されるとこがあったりします。

こういった演出器物含めてこのバンドのマーチング世界観は柔らかくガーリーな雰囲気があります。

ガードセクションもライフルやサーベルといった武器を模した手具はあまり使われないような気がします。(今回作品では演技中少しだけライフル手具を使われてはいましたが)

武庫川女子はブラス・バッテリー・ピットのメンバーまでその時の作品テーマに沿った衣装を着用します。

今回は青空か雨粒、それと雲をイメージしたパステルブルー&ホワイトの衣装を着用されていました。

ちなみにガードメンバーはたぶん雲をイメージしたオールホワイトの衣装でした。

とは言ってもサウンドまで優しく柔らかいわけじゃなくは小編成バンドながら迫力満点ですし柔らかく演奏する場面ではマーチングブラスから優しいサウンドを奏でます。

オープニングは新海誠監督 アニメ映画“天気の子”サウンドトラックからのメドレーナンバーで始まりました。
“天気の子”劇中での「ねぇ、もうすぐ晴れるよ」というヒロインセリフが浮かんでくるような爽やかさ満点のショーオープナーでした。

2曲目は往年の名画・名曲「雨に唄えば」です。

アップテンポナンバーをバックにガードメンバーによる色とりどりのアンブレラを使った演技がまた武庫女カラーを感じさせます。

3曲目も往年の仏映画「シェルブールの雨傘」からのナンバーです。
映画「シェルブールの雨傘」は全セリフを歌詞化した楽曲が全編通して流れるという映画です。

その悲哀漂う劇中歌でしっとりとショーを締めくくりました。

この日、会場あたりは大会開会前は小雨がパラつく天気。
大会閉会し会場外に出ると雨はあがっていました。

天気までが武庫川女子のマーチング演出お膳立てしたかのようでした。


これで第49回 兵庫県マーチングコンテスト全団体の演奏演技終了です。

エントリー全団体が棄権せず出場できたのが何よりでした。


今年他大会の例に漏れず表彰式・閉会式なし、本番後の記念写真撮影は出演者たち・指導者だけで別室での撮影でした。

上位大会があるコンテスト部門の大会結果は閉会後1時間しないうちに兵庫県吹奏楽連盟HPにアップされていました。




高校は県内3強のなかから代表2団体というのはシビアすぎるな〜と思います。

こう言うとなんですが代表決定の席では、滝川第二は文句なく代表入りとして、残り1枠をどちらにするか協議があったと思います。

審査員のなかには「もう1枠は尼崎高校だろう」という意見の先生もいたはずです。

僕個人の予想ではもう1枠は市立尼崎と読んでいたのですが尼崎双星のメリハリ効いたマーチングショーが選ばれました。

市立尼崎高校のマーチングも関西他府県代表校に肩を並べ見聴き劣りなどない素晴らしいマーチングだったと思います。
先に開催された大阪府マーチングコンテスト高校以上の部を観覧しての感想なのでリップサービスではないです。

中学校の部は前回2019年大会時の代表枠数9から変わらなければ今回出場全団体金賞代表かと予想していましたが、2019年の兵庫県大会出場団体数と関西他府県出場団体数との比率から代表枠数見直しが入って8枠に減ったんですね。。。

1団体だけ代表掴めないというのもある意味シビアだなと思いました。

尼崎市立大庄中学校、尼崎市立尼崎高校の皆さん、今回代表となった他校にひけをとらないマーチングでした。

この厳しい世の中で座奏とマーチングの両方に取り組む大変さは想像に難くありません。

関西大会に進まれる団体皆さん、関西大会でのご健闘をお祈りしています。

関西マーチングコンテストは残念ながら一般観客無しで開催されるようです。。。