
2016年7月追記:
大幅にリニューアルした新ツール「呪文シミュレータ」がリリースされました。
ぜひ新ツールをご使用いただき、その解説記事をお読み下さい。
なお、旧魔法使いシミュレータについてのこの記事も、シミュレータを使った研究方法として参考になりますので、残しておきます。
【暴走率表の意図】
先日、超暴走魔方陣の暴走率についてまとめた表を、ツイッターに上げました。
装備暴走率ごとの超陣暴走確定きようさと、装備暴走率11%(モノクル理論値を想定)のときのきようさごとの超陣暴走率。
※フルパッシブを想定
※魔法スキルの暴走率パッシブ2ヵ所を各2%、きようさ30未満の基礎暴走率は0として計算。 pic.twitter.com/JwLCjzAmAR
— フィオル (@fior_dqx) 2015, 11月 22
なかなかの反応を頂いており、ありがとうございます。
ただ実は、この表を作った意図は、「どうにかこのラインを越えようね」とはちょっと違ったんです。
というのは、超陣暴走率を100%にすることこそ正義という風潮に、以前から違和感を感じていまして。
超陣暴走率は、重さのようにラインに達しているか達していないかで別世界というものではなく、なだらかに変化するものです。
100%に達していない以上どんな状態からでも肉まんを食べるべきというのは違うだろうと思っていました。
かくいう僕も、普段きようさ450でタルトを食べています(超陣暴走率約95%)。
僕の場合は盾に持ち替えて雷100にできるという事情もありましたが、そうでなくても、100%に近いところから肉まんを食べる価値は低いだろうなあと。
なのでどちらかといえば、「確定ラインはちなみにここだけど、達していなくても変化のしかたはこんな感じだから、各自折り合いをつけましょう」という意図をこめて、変化の表を添えたところでした。
【火力のシミュレーション】
さて、ではきようさ450の僕が、レグⅠなどで雷100より火力を上げたいなと思ったときに、ふと疑問に思ったことがありました。
ミラクルサンドやマジックスープはどうなんだろう?と。
攻魔+30です。
今まで話題にも上っていませんでしたが、軽く試算してみたところ、「あれ、これ暴走率を95%→100%にするより、魔力30のがずっとよくないか?」という結果になりました。
そうなると詳細を知りたくなります。
現状知りたいのはレグナード戦でどうかなので、実際のレグナード戦でどんな割合で超陣を使用するかがわかれば、計算することができます。
そこで、実際に数えてみました。
使用した動画はコチラです。
チンネンさんが魔法使いをしているレグナードⅣの討伐動画で(チンネンさんの了承は得ています)、見たことある方も多いのではと思います。
この動画で、チンネンさんだけに注目して数えたところ、各呪文の回数及び超陣の有無は次のとおりでした。

1回しか数えてないので、多少の数え間違えはあるかもしれません。
ただモデルケースを知る意味では十分でしょう。
この動画は約14分で、比較的よく超陣が維持されています。
かといってタイムアタックのようにガチガチに理想的な展開をしているわけではなく、一般的にめざすべき戦闘としてはちょうどいいモデルケースではないかと思います。
また、討伐時間が前後しても、攻撃回数や陣割合はそう大きくは変動しないだろうと考えます。
メラガイアーを1回だけ陣外から打っているのは最後のトドメのときで(実際に陣を敷きなおさずにガイアーと相方のデドスでちょうど落としている。お見事)、CTは全てを陣から打つケースも多いでしょう。
その他キャラのスペックが高いであろうことなどを考慮し、モデルケースの回数を以下のように設定。

これをもとに、次のようなシミュレータを組んでみました。

※各呪文のダメージ計算式は、極限攻略データベースの式を使用しています。
※超陣暴走率は「(装備宝珠暴走率+4)/2+きようさ×0.15+20.5」。最初期の攻略本から魔法スキルのパッシブは1か所につき2%、きようさの影響はモグラ本から推測され、もとへろさんの調査などにより正確性が確認できていると考えています。
※陣なしでの暴走率のきようさによる影響は、モグラ本のグラフと記述から「(きようさ-30)/250」と推定(実際の暴走率)。詳細な調査は困難ですが、影響は微少であり、「超陣上のきようさの影響は通常時の数十倍」という記述とも一致(37.5倍)しているため、これでよしとします。
入れてある能力値は、「精霊王上下埋めつくし、アクセそこそこ、メラ系15%、超陣暴走率100%」の魔法使いを想定して、最初に入れてみた数字です。
するとなんと!レグナードⅣのHPの半分(耐性1倍換算)とぴったり一致しているではないですか!
あまりにもぴったりで目を疑いました。
このモデルケースは実戦をよく表していると言えそうです。
【考察】
さて、ではここからが本題となります。
上記の例では超陣暴走率がちょうど100%となる設定です。
肉まん☆3を食べた状態であったとし、ここからきようさ60を引いてみます。

超陣暴走率は91%となり、火力が落ちました。きようさが火力に影響を与えていたことがわかります。
ではここから、ミラクルサンドかマジカルスープで攻撃魔力を30上げたとします。

最初の例では101,200でしたので、魔力30でもほぼ変わらず、むしろ上回りました!
たまに暴走しないことがあっても、全体の火力が上がっているので補えているということです。
大差ではないものの、サンドやスープでは身かわし率2.2%かMP30がついてきます。
これはもう、サンドやスープの方がはっきりいいと言えます。
では、このモデルケースではこのようになりましたが、超陣の割合が上がった場合はどうでしょうか?
ここは極端に、超陣使用率100%にして比べてみます。


わずかに逆転されましたが、ほぼ同じです。
※11/30追記:奇跡の会心攻撃をつけていた場合は、あと169だけ差が開きます。
肉まん☆3の+60が丸々有効で、かつ超陣使用率が100%というありえない設定にしてみてもこの通りです。
結論、
魔法使いの食事は、超陣暴走率にかかわらず、きようさ肉まんよりミラクルサンドかマジックスープの方がよい。
【シミュレータの公開】
このシミュレータは、他にも色々なシミュレートに使えます。
単純にデフォルトの攻撃回数でスカウターのように総合値を比べあっても楽しそうです。
Excelで組んだもので、これをどうにか公開できないかと思ったのですが、これをウェブページに変換する術を僕は持っていませんでした。
そこで、そういったことに詳しいリーサさんに相談したところ、なんとExcelと互換性があるウェブ公開用のプログラムを組んでくれました!
すごい!!
リーサさんいわく、「これを手書きでウェブページにするだけなら比較的短時間でできますが、同じように需要があっても公開できないためにくすぶっているExcelシートは世の中にあると思うので、一度組んでしまえば今後に役立てられると思って。」とのこと。
そ、それもう、売れるんじゃないですか…?
今回は実際にウェブページにするまでを全てリーサさんにお任せしてしまったのですが、もしかしたら今後、Excelで組んだものを簡単にウェブページとして公開できるようになるかもしれません。
リーサさん、多大なご協力、本当にありがとうございました。
【魔法使い火力シミュレータの使い方】
そうして出来上がったページがこれです。
魔法使い火力シミュレータ
※11/30 宝珠「奇跡の会心攻撃」の項目を追加しました。
2016年7月
新ツール「呪文シミュレータ」がリリースされました。
旧シミュレータの機能は全て含まれるので、そちらをご使用下さい。
まずは、攻撃回数はいじらずに、自分の魔法使いの状態を入力してみてください。
※新シミュレータでは、デフォルトは単なるサンプルで、レグなど特定の敵に合わせたステータスではないので、自分のステータスを入力して下さい。
そこから、装備や料理をいろいろいじってみて、火力が最も高くなる調整を見つけてみてください。
攻撃回数や陣割合が多少変わっても、最適な調整はほぼ変わらないでしょう。
なお、デフォルトの攻撃回数でレグナードⅣの半分に達していなくても、不合格というわけではありません。
デフォルトの攻撃回数はあくまで上記のとおり、「精霊王上下埋めつくし、アクセそこそこ、メラ系15%、超陣暴走率100%」でぴったりとなっています。
達していなくても、その分数発多く打てばいいだけですので、無理にデフォルト設定で半分ラインを超える必要はないです。
より詳細にシミュレートをしたい場合や、あと何発で倒せるなど見たい場合は、攻撃回数の方もいじってみるといいでしょう。
また、このシミュレータはレグナードだけでなく、同じうように超陣の維持をめざしたすべてのボスに対して使うことができます。
ちなみに僕の魔法使いの状況を晒しておくと、こんな感じです。
まずはタルトで持ち替え雷100%にしている場合。

続いてミラクルサンドを食べた場合。

モノクルも魔王のネックレスもリーチだったりと色々ひどいですが(ただしアンクもリーチ)、こんな記事を書いてるくらいなので頑張ります笑。
いや、ここ数日で頑張りました。

あと一つ…。
みなさんの、デフォルト攻撃回数での戦闘力はどんな感じですか?
どや顔ツイートなど楽しみにしています!