昨日、友人3人と電車男の映画を見に行った。劇場に行ったら、開始50分前だというのにもうかなりの人が並んでいた。なんとかバラバラに座って見ることが出来たが、もう一歩遅かったら立ち見だったかも知れない。
公開してもう1ヶ月も経っているのにこんなに人気なんて。
電車男をなめていた。
何はともあれ、映画はかなり面白かった。ストーリー展開は置いておくにしても、細かいところがすごく工夫されていた。あんなに劇場全体が一緒に笑う映画を見たのは初めてだ。
主演の山田孝之君のオタクっぷりも素敵だった。
声の裏返り方や「すみませんっ」を連呼する辺り、かなりオタクっぽい。
アキバを一周すればこんな人が見つかるんじゃないかと思った。
今までさわやかな役や熱血漢の役が多かった山田君がここまでやってくれるとは思わなかった。彼の今後に期待。
電車男が震え、泣きながら告白するシーンが、自分の過去と重なった。
小学校の頃好きな人がいたが、何も伝えることが出来ないうちにその人は引っ越してしまった。
そのことがとにかく悔やまれた。
高校1年のとき好きな人が出来た。相手に好きな人がいることは知っていたが、それでもずっと好きだった。
高校3年のとき、部活の友達に「このままじゃいけないよ」と言われた。
受験に気持ちを向けるときだというのに、思いをひきずったままでは良くないと思い、告白することにした。
部活の友人達が私の好きな人の家で私の誕生日パーティーを企画してくれて、その帰りに告白することにした。
見た目も大事だと言われ、友人達に洋服を選んでもらい、化粧をしてもらい…まさに私は電車男、いや電車女だった。
パーティーの翌日、皆が帰ったあと、忘れ物をしたことにしてその人の家のドアをたたいた。
その人を目の前にして本当に震えてしまったが、「好きです」と言うことが出来た。
私は電車男と違って、気持ちを全部伝えることは出来なかったが、一番言いたかったことを言うことが出来た。
「付き合うことは出来ないけれど、俺のことを好きだと言ってくれたのは嬉しい」
それがその人からの返事だった。
その人が駅まで送ってくれた。
私を待っていてくれた友達が雰囲気を察して、何も言わずに帰ってくれた。
結局玉砕してしまったわけだけれど、あの日初めて誰かに自分の思いを伝えることが出来たのは、自分にとって大きな一歩だった。
あの日支えてくれた部活の友達がいて、次の日一緒にカラオケに行ってくれた中学の友達がいて、あの日頑張った自分がいるから、今の自分がいるのだ。
今、私は自由に恋愛をしている。
あの頃ほど純粋に相手を思うことは出来ないけれど、周りのことや相手のこと、自分の将来のことを前よりは考えながら恋愛することが出来るようになったのは成長だと思う。
あの日一歩踏み出さなかったら、私は今でも自分の気持ちを誰かに伝えられないままだったかも知れない。『電車男』を見て、そんなことに思いを馳せた。