ジェーン・エアの続きです。
今回はロバートさんの話をします。
ロバートは、ロチェスターっていう平たく言えば作品のヒーローが住んでるお屋敷の使用人です。
テーブルを運んだり旦那様にお酒を注いだりコート預かったり寝室まで入れる信頼されっぷり。
だってパーティーでカクテル用のお酒が空になっているのに気づいて下げる有能さだからね。
目立ちはしないかもしれないけど、旦那様は君の働きぶり、ちゃんと見てるからね!
あとすっごくまっすぐで絶対にいい奴です。
ジェーン・エアが「ロチェスターって誰」と世間知らずな面を見せると思わずでかいリアクション出しそうになるも必死でこらえてた。
結婚式ではウェディングドレスを纏ったジェーン・エアを見てキラキラした目で手を広げて喜んでた。
ちなみに萬谷さんは善玉の役の時は後ろのほうで指さしてることがあるんですがロバートはここでは控えめな反応かつ、上流階級の使用人だから人を指ささないんだな…って、表現の使い分けにもときめきました。
パーティーの最中、ジプシーの占い師がお屋敷に来て「未婚の女性全員を占う」と言い出し、やってきた他の女性をディスり散らかしてからジェーン・エアにだけ幸運な未来を予言するシーンがあるんです。
まあその占い師ってのはロチェスターの変装でお茶目と言うかいい性格と言うか…なんですけど、ジェーン・エアを占いに連れていくのはロバートなんですよ。
ここで疑問なのは旦那様と打ち合わせしていたのか、何にも知らずにただ言われた通り「未婚の女性全員」を連れて行かないと!と思ったのか?
ロバートは絶対にいい奴なのでそういう算段があったとしたらもっと困ったような顔をすると思うんです。
でも、身分に関わらず占ってもらえるらしいですよ!ニコッ✨って感じの清らかな笑顔だったので本当に何にも知らないんじゃないかというのが私の考えです。
そういう面ではちょっと抜けているところあるかもしれない。
でもそれも可愛いじゃん?
とすると、ロバートには「物凄く醜い」と他人を表現する感覚はあるってことになるのでそれはやや凹むかも…
しかし毎日鏡を見ればあの顔とスタイルが映るんだからある程度の美的感覚の高さはしょうがないかあ…
ロバートには教養もあってアデール(ロチェスターがなんやかんや面倒を見てるフランス人のおてんばな女の子)がシェイクスピアのお芝居をして遊んでいる時も「オフィーリアです」と教えてくれていたよ。素敵だね。
でもロチェスターはピリピリしていたのでアデールに“Maintenant”と怒鳴ります。短気は損気。
このマンタヌンですが、フランス語で「今」を表すんだそうです。
命令形の動詞を伴って、今すぐ○○しなさい!的な文脈で使われるそう。
意味を知らずに聞いた時「萬谷!」って怒鳴ったのかと思って、後ろでロバートもびっくり顔してるから急に萬谷さんが巻き込まれたみたいになって混乱しましたw
急にキレる旦那様にはロバートも怯えてニコラス君(同僚)と怖い怖いって感じで引っ込んでいきました。可哀想。
前回の記事でちょっと触れた幕間や終演後に書いたメモなんですが、ロバートに関してもそこそこメモってました。
結構ちゃんとしたメモも多かったので今回のブログにも役立ってますが「お休みになりました」に対して「え!?こんな声かわいかった…?!」と書いてあったのを見返し、2023年もしっかりキモかったことを反省しました。