自由こそが自由こそが欲しい(仕事行きたくねえ) | 終演後の劇場にて

終演後の劇場にて

こちらは観劇の記録はつけますが観劇ブログではありません。
お芝居の解釈・考察・妄想・時代考証などなどを行っていく
深読み暴走オタクの妄言エッセイ置き場です。
劇場の幕が下りてから、筆者の暴走は始まる…

ジェーン・エア観たよなうくたです。

いつの話?

きょ…きょねん…(2023年)

 

萬谷さんはアンサンブルとしてのご出演でしたがいい仕事してました!

ブロックルハースト役とロバート役がメインですが、彷徨うジェーン・エアがすれ違う紺色のコートの男性も、帽子を目深にかぶっている点や体温の感じない歩き方が個人というより人影でしかない冷たさが凄くて目で追ってました。

 


ブロックルハーストさんはねえ、どんどん萌えキャラに見えてきた。

初見では髭が生えていてびっくりしたしロバートさんには髭がなくてまたびっくりした。

付け髭ってものを知らなかったわけじゃないんだけどあまりに予想外だったから…


ブロックルハーストさんが萌えキャラに見えてしまったのは、簡単に幼いジェーン・エアに論破されて腹いせよろしく「うそつき」を提げさせたり無視させたり友達を鞭打たせたり陰湿な折檻をするところ。

大人げないというか普通にトラウマ製造機なんだが見ていると器ちっちゃwって笑えてきちゃった。良くない。


あと「主は熱を込めてこどもたちを見守り、この私に託された〜」の「た〜」がめっちゃロングトーンで歌いながらはけていくのが好きでした。

ただ同じ服着た同じくらいの歳の生徒たちを見分けて名字で呼んでくるところも含めて仕事への熱意はあるんじゃないかと思った。せめてそれくらいはあってくれ。


そういえば公演中に萬谷さんがアップした上白石萌音さんとのツーショットで、上白石さんが顔を隠しちゃって「ただただヘレン泣かせて困っとるおっさんやん💦」と添えていました。

話の内容的にはブロックルハーストが泣かされるべきですよね?

いや、すみません、嘘をつきました。

泣かされるブロックルハーストが見たいだけです。

 

ジェーン・エアと彼女の親友ヘレン・バーンズが出会うローウッド学院(地獄みてえな学校)の先生なんだが、服がかっこよかった。

幕間に書いたメモに「ダブル」と書かれていて自分でも引いた(ダブルのスーツだったことを書き留めていたようだ)




アンサンブルの皆さんは灰色のシャツをベースに、役が変わるごとに衣裳を足していました。


加えてジェーン・エアの心の声もアンサンブルが発することもあり、侮れない構成です。

なので「これはジェーン・エアの発言なのか」「ナレーションなのか」「それともジェーン・エアと出会った人々の声なのか」が曖昧になっていて、この物語が彼女の人生譚として語られているのが理解できました!おもろ。

 

ていうか物販にあった幼きジェーン・エアが晒されているアクキー(なんで作中1、2を争うほど気の毒なシーンをグッズにしたん?)を萬谷さんが買っていたのが「え…自分がそうさせたんじゃん…怖…」ってなってました。

役とご本人を混同すな。


ロバートさんに触れるのはまた次回にします。