こんにちは、治療家の赤塚です。

ブログにご訪問頂き,ありがとうございます😊




「夫の収入で生活している」

「自分で十分に収入を得られていない」
「もし夫に何かあったらどうしよう」
「このままで、将来やっていけるのだろうか」

そんな不安を抱えている方は少なくありません。

特に子育て中は、自分の仕事や収入のことに十分な時間を使えない時期があります。
子どもが小さい頃は仕方がなかったとしても、少しずつ時間ができてくると、今度は自分の経済的な自立について考えるようになります。

すると、人と比べて落ち込んだり、家事や片付けができなくなっている自分を責めたり、将来への不安が膨らんでしまうことがあります。

けれど、ここで大切なのは、表面的な不安だけを見ることではありません。

その奥には、もっと深い前提が隠れていることがあります。

それは、

「できない自分になりたくない」
「できない自分はダメだ」
「できる自分でいないと愛されない」

という思いです。

できる自分でいたい。
ちゃんとしていたい。
人に迷惑をかけたくない。
周りから、できない人だと思われたくない。

その思いが強いほど、できなくなることが怖くなります。

家事ができない。
片付けができない。
収入を得られていない。
思ったように動けない。

そういう自分を見るたびに、心は落ち込みます。

そして、未来への不安が始まります。

「このままで大丈夫だろうか」
「何かあった時に困るのではないか」
「もっと備えなければいけないのではないか」

もちろん、現実的な備えは大切です。
けれど、心と体が弱っている時に、まだ起きていない未来の不安を考え続けると、頭のエネルギーを大きく消耗してしまいます。

不安をなくすために考えているはずなのに、考えれば考えるほど、また別の不安が生まれてくる。

これが、不安のループです。

未来の不安を考える。
頭のエネルギーを使いすぎる。
体力や気力が落ちる。
弱った自分を見て、さらに不安になる。
また未来の対策を考える。

この繰り返しの中で、体はどんどん防衛反応を強めていきます。

背中が硬くなる。
頭が重くなる。
呼吸が浅くなる。
自律神経が乱れやすくなる。

体は、心の中で起きているループをそのまま表しているのです。

では、どうすればこのループから抜けられるのでしょうか。

大切なのは、不安を消そうと頑張ることではありません。
不安は、無理に消そうとすると、かえって強くなることがあります。

それよりも大切なのは、
「できない自分」を排除しないことです。

できる自分も自分。
できない自分も自分。

うまくいく時もあれば、うまくいかない時もある。
動ける時もあれば、動けない時もある。
ちゃんとできる時もあれば、できない時もある。

それは、価値が下がったということではありません。

できない自分になったからこそ、できない人の気持ちが分かることもあります。
今まで当たり前にできていた時には見えなかった世界が、見えるようになることもあります。

「できない」は、悪ではありません。
それもまた、人間の一部です。

そして、もう一つ大切なことがあります。

それは、自分の基準だけで世界を見ないことです。

私たちは、自分の中にあるカメラで世界を見ています。

「こうあるべき」
「これができないとダメ」
「こうなったら恥ずかしい」
「この状態では愛されない」

そのカメラで自分や他人を見るほど、比較が起こり、苦しくなります。

だからこそ、少しカメラを変えてみるのです。

あの人は、あの人の世界で何を見ているのだろう。
この人は、できない状態を本当に不幸だと思っているのだろうか。
子どもは、子どもの観点から何を大事にしているのだろう。
夫は、夫の観点から何を見ているのだろう。

相手を、自分の基準で判断するのではなく、
相手の観点から見ようとしてみる。

これが、交わりの始まりです。

愛とは、何かをしてあげることだけではありません。
相手を、相手の観点から見ようとすること。

その時、自分の中の狭いループから少し外に出ることができます。

自分の基準の中だけでぐるぐるしていた思考がほどけ、
体の防衛反応も少しずつ緩んでいきます。

できる自分でなければ愛されない。
ちゃんとしていなければ認められない。
弱い自分やできない自分は見せてはいけない。

もし、そんな思いがあったとしたら、少しだけ見方を変えてみてください。

実は、人はできるところだけで愛されるわけではありません。

できないところ。
弱いところ。
不完全なところ。

そこに人が安心し、近づけることもあります。

できる自分だけを見せようとすると、周りは「この人は大丈夫」と思い、任せてしまうかもしれません。

でも、できない自分を少し見せられるようになると、
周りも手を差し伸べやすくなります。

できない自分でも、愛されます。

むしろ、できない自分を含めて自分なのだと分かった時、
人との関係は少しやわらかくなります。

体も同じです。

守ろうとして硬くなっていた背中が、少しずつ緩んでいく。
防衛していた体が、少しずつ呼吸を取り戻していく。
頭で考え続けていたエネルギーが、体の中に戻ってくる。

不安をなくすことがゴールではありません。

できない自分を排除せず、
自分の基準だけで世界を見ず、
相手を相手の観点から見ようとすること。

その時、不安のループは少しずつほどけていきます。

そして、体も心も、もう一度動き出していくのです。