(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原朱美です。


今日のテーマは

「<講座の感想>頭の中のことは聞いてみなきゃわからない!~音に敏感な生徒の変化~」
です。

 

保健室コーチングアドバンスコース3講の感想をアップしました。

 

学校行事前は、子どもたちの保健室来室が増えます。

体調不良や不安など、起きてしまったことに対応するだけでなく、事前にどんなことを子どもたちに考えさせれば、予防になるのか?

 

そして、相談活動の中で、相手の「心理」をごちゃごちゃ察するより

脳の中でおきていることを聴いて共有し、そこにアクセスする方が断然効果的なのです!

そこも心理学ではなく、脳科学ですね!

 

 

 第3講のサブモダリティの復習で、ベーシックで学んだことの理解が深まりました。
 先週、3泊4日の関西方面の修学旅行があったのですが、本校の保健室は旅行的行事が近づくと、該当学年の来室が急増します。けがが増えたり、体調不良を訴えたり、様々な不安(旅行に関することも、直接関係ないことも)を訴えたりする生徒が来室します。
 そんな中である女子生徒が「話を聞いてほしい」と来室しました。その生徒は家族全員が仕事や学校で多忙のため、彼女が大半の家事を引き受けている状況で、家族の仲も少しギスギスしている状況でした。そんな中で彼女が望んでいるのが「少しでも時間にゆとりのある生活がしたい。そのために夜お風呂に入りたい。」ということでした。「でも、お風呂場に行くにはリビングを通らなければいけない。夜はリビングに行けない。」と言うのです。

 そこで、彼女の頭の中にあるリビングの様子を教えてもらうと、彼女は音に敏感になっていることがわかりました。親がイライラしながら食器を洗っている時のガチャガチャ鳴る音、父親と母親の仕事の愚痴や喧嘩の声。その音を聞くと、体が固まってしまうのだそうです。

 そこで、本人と話しながら、食器の音をかわいいカエルのケロケロという声に、両親の声はドラえもんとミッキーマウスの会話にしてみました。
 さらに、部屋からお風呂場までは一本の明るいトンネルを作りました。本人は途中から笑い出し、「今夜、お風呂に行きますね」と帰っていきました。その後の話は聞いていませんが、見学旅行中はずっと笑顔で過ごしていました。

第3講のブレイクアウトセッションで「頭の中のことは聞いてみなきゃわからない」とふとつぶやいた自分の声がそのまま実感となって返ってきました!

 修学旅行前の保健指導では、空欄だらけの保健だよりと10分間の直接指導を組み合わせて行いました。
 最初に生徒たちに
「空港に帰って来た時の自分はどんな状態になっている?」と聞いて、到着ロビーでの自分の様子をイメージしてもらいました。
 そこから、出発までどう過ごすか、どんなものを準備をするか、旅行中はどう過ごすかを各自で考えてもらいました。(今の体調や体質、持病など、人それぞれなので自分に合ったことを考えてね、と伝えました)
 
 実際の修学旅行では、私たちの想像を絶する暑さで3名ほど熱中症の症状を訴えた生徒がいましたが、症状は軽く、すぐに回復して150名全員元気に帰ってくることができました!