(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。

今日のテーマは
「【講座の感想】問題からディソシエイトして、初めてコーチングが機能する」です。

 

保健室コーチングアドバンスコースオンライン第2講の感想をいただきました。

第2講では、ベーシックコースで学んだ様々な体感ワークの構造を詳しくお伝えしました。

 

ベーシックコースでもワークの理論は、お伝えしていますが、脳の科学から人間理解をすることと無意識レベルで起きているコミュニケーションの仕組みという「スキル以前の土台」を重視しています。

 

ベーシックコースを終えた方々が、そこで学んだ様々な脳の科学を、ご自身の日常や学校での対応に応用し実践された経験が、アドバンスでの理解を深めていきます。

 

今回ご紹介するK先生の気づきも、まさに、実践を重ねてきたからこその深い気づきであると思います。

 

(養護教諭Kさん)
アーカイブをゆっくりじっくり見させていただき、自分の中に落とし込みながら学ぶことができ、とてもありがたく思っています。
「問題からディソシエイトしてから、初めてコーチングが機能する」ということがとても印象に残りました。だから、気づくことって大事なんだと、納得しました。
 「未来に視点を動かす方法はたくさんある。10年経てば笑い話なんだけど、今必死。」というお話に大きく頷いている自分がいました。
子どもたちもきっと同じだなあと思いました。必死にがんばっている。もがいている。でも、ちょっと未来に行き、振り返ると、別のアイデアが浮かんでくる。何てシンプルなのだろうと、驚きましたし、脳の働きってすごいと思いました。
 改めてワークについて構造を学ぶと、「そういうことだったのか!!」ということの連続でした。
保健室でワークができるように準備しておこうと思いました(未来の椅子とか、3ポイントディソシエイトとか)。3ポイントディソシエイトは、やったことはありませんが、お話を聞いているだけでワクワクしてきました。9月の対面講座でもする機会があるとのことなので、とても楽しみです。 ディソシエイトとアソシエイトって、常にいろんな場面であるのだなと感じました。
 腹痛や気持ち悪さで来室した生徒で、ずっとその痛みを大事にして味わっている様子だったり、イライラことをずっと言っていたり、、、。アソシエイトしている状態だと感じました。
体調不良の問診の際も、生徒に何気なく質問していましたが、生徒ははじめ、症状にアソシエイトている状態なので、そこから抜け出せるように徐々に質問していけたら、早い回復につながるのではないかと思いました。新学期まで残り1週間ですが、問診内容を考えます。

 FA,FD,PA,PDで自分の思考状態を確認して、自分はアソシエイトは何も考えずにスーッとできましたが、ディソシエイトになると思考が止まりました。

考えようと思っても何も浮かんで来ず、取り残されたような変な感覚でした。姫先生の仰る通り、過去を掴んだままだと、動けない。不思議な感覚でした。 夏休み中の話ですが、1学期の来室状況の分析やまとめをしていたところ、できなかったことや、生徒の言葉に感情が揺れ動いたり体が固まったりして中々進みませんでした。先日、何がきっかけかわかりませんが、フッと自分を客観的に振り返ることができ、自分の嫌だと感じている部分を自分ではない感覚で見ることができました。「あー、だからうまくいかなかったのか。次はこんなふうに思い対応しよう」と分析を行うことができました。2学期が楽しみになりました。これがディソシエイトかと、今更ですがわかり始めた気がします。

生徒との対応で、反応や表情が良くなかったら、何が悪かったかなとよく落ち込んでいましたが、そうではなくて、何を動かせばよかったのかを考えるようにします。生徒の様子をよく観察し、何にアソシエイトしているのか、何を動かせればディソシエイトできるのか。シンプルに考えて対応していきます。

 

 

保健室コーチングは、「コーチング」という名前がついているため、「保健室で使うコーチング」という勘違いをされる方も多いのですが、そうではありません。

カウンセリングとコーチングを区別することなく、その時の相手の状況に合わせて、組み合わせていきます。大切なのはスキルを超えた「人間理解です」

 

桑原は、コーチングだけが素晴らしいとも考えておりません。カウンセリングがすごいということも思っていません。

 

保健室コーチングや養護教諭の先生方の研修会でもお話しするのですが、●●心理学や▲▲法、□□コンテンツが素晴らしいということはないのです。
人間の可能性こそが一番素晴らしいのです。

 

だから、保健室コーチングを学んだ受講生さんたちにも、「保健室コーチングが素晴らしい」という考え方はしてほしくないのです。そう思っていただけるのはうれしいのですが、桑原は、保健室コーチングというコンテンツやスキルをお伝えしたいわけではなく、保健室コーチングを通して、人間の底知れない可能性をご自身の人生の中で感じていただきたいと思っているのです。

 

保健室コーチングのスキルを使うことやそれを教えることができることなんて、そんなすごいことではないです。そこに特別意識を感じ、はまってしまうと成長はありません。

 

保健室コーチングを通して、

人間の可能性って本当にすごいんだ!

だから、自分にも無限の可能性があるんだ!

ということを、実感して人生を豊かに生きてほしいのです。