(株)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原規歌(朱美)です。


今日のテーマは
「人の育ちを山登りに例えてみる」です。


今日は、子育てや人材育成も
含めた「人の育ち」について
お伝えします。


「人が育つ」ということは
非常に楽しいことです。

それは同時に
関わる側の人間の成長にも
繋がります。

相手が持っている「育つ力」を
引き出すために

関わる人間はどんな
「あり方」が必要でしょうか?

山登りに例えて
最近、かんがえていることを
書いてみたいと思います。


■人の育ちにかかわる人とは

育ちにかかわる人は
そのテーマ(子育て・部下指導・人材育成)
という山に先に登った経験を持つ人

育っていく人は
そのあとから山に登る人とします。

山に先に登ってきた人は、
その山の上から
後から登る人を観察しています。

先に登ってきたので
どこに危険があるかを知っています。


自分で登っていく中で
思わぬ落とし穴にはまってしまった体験も
理解しています。

そして、
どうすればよりよい方法で、
登れるかを自分の体験や経験の中で
知っています。

だからと言って
後から登ってくる人(今、育ちの過程にある人)に

あれもこれもと
全部教え込んで
先回りしてしまっては
それはそれでまずいのです。


ある程度の基本的なことは
教えても
あとは、じっとその人の
体験を見守るしかありません。


■自分で体験していない人が陥る罠

先に登った人が言うようにやっていれば
何も試行錯誤することなく
全部楽々登っていくことは
できます。

「あ、そこは、穴があるから」
「ここは、こうすればいいから」
「ここは、こう考えるんだよ」

これは、一見親切です。

ですが本来、その人が
乗り越えるべき体験を
奪ってしまいます。

危険を全部回避して
自分で試行錯誤することなく
行きついた人は

今度は、
一人で他の山に登る時期が来た時
上手くいかないのです。

だって自分で
何一つやって来ていないから。

自分が痛い思いをして
試行錯誤することなく

人が作ったルートに
のっかっただけだから。


すると
また誰かほかの人の
山に同じように
登っていこうとする。

「こんなにいろんな山に登ったのよ」
というたくさんの鎧(経歴・資格・スキル)ばかりを
着るばかり。

その中で
自分は自分でできるという
妙な万能感や特別意識だけが

育ってしまって

私はできるのよ!
ばかりをアピールし始める。

しかし、本当の潜在的な力を
引き出すだけの体験が
十分にされていない人の姿は

すでに山に登った人から見ると
かなりがっかりする風景です。

自分が本気で考えて
自分で道を切り開いて
乗り越えたという体験がないのですから

どうすれば前に進めるのか
わからないです。


どうやったらできるのか
自分の何が止めているのか

いたたたた! やっちまった!
うわっ。どうしよう!
そうかそうすればいいのか!

やばい!もうだめかも!
いや、それでも前に行く方法を
考える!

そんな全集中の体験を
していないのですから。
(擦り傷程度の体験を
痛い思いと取り違える人はいます)

この状態で
自分で登りたい山が
見つかって
意気揚々と踏み出しても

何かを自分の力で
やり遂げた経験がない人は
やはり、たちどまってしまいます。

その時出てくるのは
育ちの過程にある側の自己欺瞞。

もっともらしい言い訳。

コミュニケーションが下手だから
不器用だから
〇〇が苦手だから・・・!

いろいろです。


■関わる側の問題は?

それは、その人の問題でもあり
育ちにかかわった人間の
問題でもあります。

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人の育ちにかかわる人間は

決して転ばない登山道を
作るのではなく

「育ち」の最中にある人が
自分の山に登る時期になった時

転んだり、落とし穴にはまったり
メンタルが落ちた時、
くじけそうな時、

そこをどう乗り越えるのか
知恵を伝えていくことです。

そのために
その体験を十分に確保することです。

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育ちにかかわる人も常に学ぶ姿勢を

だから、人の育ちにかかわる人も
常に自分のあり方を
問い続け、成長し続けることが
必要です。

自分がうまくいかなかったことも
自分がうまくいったことも

その経験は
どんな構造になっていたのかを
再構築する努力も必要です。

ただ、こうやったら
上手くいったよという伝え方では
(what/how)の伝授にすぎません。

そうではなく、育ちにかかわる人は
関わり人に提供する
基本構造を自分で組み立て
場を創り、それを提供すること。

そして、体験させながら
必要に応じて
思考を導き
自分で気づく支援をすること

自分が誰かの育ちにかかわる時
その相手が
一人で何かにチャレンジする時期に来た時
その相手はどう行動しているか

その姿を見て
育ちにかかわる側が
常に自分を振り返ることが
必要です。

本当に人間として成長できる学びを
提供しているか

そこを振り返る必要があります。

これは、桑原自身が
最近あらためて
考え直していることでも
あります。

私たちはある時は
山道を登る人

ある時は
後から登る人を
見守る人

最も重要なことは
主体的に思考し
試行錯誤をし続けることですね。

 

新著 「子どもは親の心配をランドセルに入れて登校します」では

具体的な場面に応じて、どうやって一人で

山登りができる子に育てるかを書きました!

 

 


 

それでは
今日も素敵な1日を!

p.s.
いつも学ばせていただいている
永井弥生先生が桑原の著書をブログで紹介して
くださいました。
その文面に感激し、泣きそうでした。

https://kazeno-michi.com/randoseru/

 

 

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2021年5月26日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。