9月9日 今日の褒めコミレシピ

「人間の考えは『人・本・旅」の累積

 

 

おはようございます。中村早岐子です。

今日は何日ぶり、いえ、何か月なのかもしれません。

エアコンをつけなくても、外からの秋を感じさせる風で朝を過ごせています。

 


 

またまた、気になる本と出会いました。

最近読んだ本の中で、こんなに一気読みした本はない、
そんな本です。

 

タイトルが「人生の楽しみは喜怒哀楽の総量で決まる!」

(出口治明 著)

 

今日はその中の

「人間の考えは『人・本・旅』の累積」

 

 

著者の出口治明さんはライフネット生命の創立者で、

大分県別府にあるAPU立命館アジア太平洋大学の学長もされています。

私の娘が二人、そちらの大学の卒業生なので、より関心がありました。

 

APUは当初からかなりユニークな大学でした。
別府という都会から離れたところにあるため、各界で活躍されている方を
APUに招いての講演会、ディスカッションも多く開かれていました。

 

東京にある企業で新人研修をしたときです。

質問はありませんか?

と、投げかけたときに、さっと手を挙げた方がいました。

 

「とても学びになる研修をありがとうございます。私は●●と申します。

2点、質問がございます」

 

このような言葉から始まりました。

大学での講演などもさせていただいていた中で
こういう質問の仕方を当時する大学で私が知っているのは・・・

 

「もしかしたら、APUですか?」と尋ねたら、まさにその通りでした。

その質問の内容は忘れたのですが、
「なぜなのか」という問いだったと思います。

 

まさに、APU.。自分の頭で考える習慣。

 

いろいろな立場の方との出会いが、人を創っていく。

書籍を通して、過去の偉人との対話もできる。

旅によって、その土地の空気に触れ、音に触れ、さらに人と出会い・・。

 

そういう中で、自分の考えが作られていく。

 

本の中にこういうエピソードが出ていました。

 

学長がAPUの食堂でご飯を食べていた時の女子学生との会話です。

かいつまんで紹介します。

 

彼女はロングヘア―で、高校の時に髪の毛をあまたの上にまとめていたら
ひどく叱られた。

ご飯を食べるときにお皿に入ったりするから、髪の毛をまとめろというのはわかる。

でも、頭の後ろでまとめなければならず、上でまとめてはいけないという。

その理由がわからないので質問したら

「お前はアホか。そんなのは常識だ!」と言ってさらに叱られた。

納得できません。

 

出口氏は、こう続けています。

彼女の言う通りで、納得できる話ではありません。

「常識だから」で思考停止している先生方が率先してこういう発想を変えていかなければ

子ども達に探求力を教えられるはずがありません。

 

教育委員会などに呼ばれたときにこう伝えているそうです。

 

「世の中がどんどん変化して何が起こるかわからないのだkら、

原点から考える力を養わないといけない。

考える力や探求力を養うためには、皆さんが彼女の質問に

応えられなければいけない。

髪の毛は後ろに結ぶのが常識だと言って押し付けているようでは
皆さんに高校生を教える資格はありません」と。

 

 

コロナ禍の今、それまでの当たり前の常識が一変しました。

まもなく、新入社員の方のフォローアップ研修が始まる時期です。

 

電話応対、名刺交換、形あるものは彼らはその気になれば
ネットですぐに調べられ覚えます。

そう言ったマナーの形のもととなる、「考える力」

相手の立場に立って、自分の状況を見て「考える力」こそ

本当のビジネスマナーにおいても必要だと感じました。

 

 

高校の講演に伺った時に、

こういう声が体育館から響いてくることがありました。

 

「おまえらなぁ、だまれー、しずかにせんかー。何回言わせるんやー」

生徒たちは思考停止。。。、

そして、先生の怒号の言葉にふさわしい生徒に甘える。

 

APUはとっても素敵な大学です。


娘が在学中の時に、

「ちょっと友達のところに遊びに行ってくる。」

どこ?

「スイス。」

 

友達が国際学生。そういう会話がありました。

 

秋です。

好きな本をもって、ちょっと旅気分で・・。

 

本はこちらです。

 

還暦からの底力―歴史・人・旅に学ぶ生き方 (講談社現代新書)

 

9月9日 今日の褒めコミレシピ

「人間の考えは『人・本・旅」の累積