こんにちは。
全館浄水システム「最上清流」の江﨑です。
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洗車した後に残る白い汚れや
キッチンのシンクの水滴の跡。
『カルキ汚れ』
『水垢』
『イオンデポジット』
などと言われるこの汚れ。
『浄水器でカルキ（塩素）が無くなるから、
カルキ汚れはつかなくなるの？』
という事で、
この白い汚れが何なのか？
浄水器で除去できているのか？
実際にやってみました！
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▼実際に汚してみる。
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今回の実験に使うのは４種類のお水。
①福岡市の水道水（硬度34ｍｇ/L）
②浄水器の水
③精製水
④Contrex（硬度1468ｍｇ/Lのフランスのお水）
条件を同じにするために
それぞれのお水を紙コップに注ぎます。
スポイトを使って
バイクのタンクの上に
水玉を垂らします。
炎天下の元、約15分間放置すると
・
・
・
白い跡が残っています。
①水道水と②浄水は同じくらい残っています。
③精製水はほとんど跡が残っていません。
④コントレックスは真っ白い跡が残りました。
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▼白い汚れの正体とは・・・？
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この白い汚れの正体は
水道水の塩素ではなく、
水に溶け込んでいたカルシウムやマグネシウムなどのミネラルなどの不純物が残った跡だったのです。
浄水器は塩素を除去する事はできますが、
水に溶け込んでいるミネラルを除去する事はできません。
残念ながら
浄水器の水でもイオンデポジットは残ってしまいます。
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▼カルキ（塩素）を除去してもカルキが残る？
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浄水器でカルキ（塩素）を除去したのに
カルキ汚れが残る不思議。
そもそもカルキって何なのでしょうか？
カルキとは、主にプールの消毒に使用されている次亜塩素酸カルシウムの事です。次亜塩素酸カルシウムはドイツ語でクロールカルキ（Chlorkalk）、略してカルキと呼ばれています。過去には日本の水道水の消毒にも使用されていましたが、現在は使用されていないようです。現在の水道水の塩素消毒には次亜塩素酸ナトリウムが使用されています。
水道水を使った後に残る白い汚れの正体は、前述の通りカルシウムなどのミネラル分が固まったものです。そのため、厳密にいうと『カルキ汚れ』というのは間違い。
水道水に塩素は含まれていますが、カルキは含まれていません。
だけど、カルキ汚れは残るし、カルキ臭もします。
筆箱に筆が入っていないように
下駄箱に下駄を入れていないのと同様に
『カルキ』という名前だけが残っているのでした。
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▼実験のまとめ
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浄水器は
身体に有害な塩素やトリハロメタンを除去し
必要なミネラルを残します！
な～んて言っているところもありますが
はっきり言えば
浄水器ではミネラルや塩分などの
水に溶け込んだ物質は除去できません。
だから、水道水や浄水器の水で洗車した後は
しっかりと水滴を拭き取りましょう。
※豆知識
『日本の水は軟水です』ってよく聞きます。確かに日本の水道水の全国平均硬度は48.9ｍｇ/Lの軟水レベル。
だけど、平均値はあくまでも平均値。
地域や季節によっても硬度は変化します。
硬度200ｍｇ/Lを超えるエリアもざらにあります。
ちなみに
【WHO（世界保健機関）での定義】
軟水：60mg/L 未満
中程度の硬水：60～120mg/L
硬水：120～180mg/L
非常な硬水：180mg/L 以上
中程度の硬水：60～120mg/L
硬水：120～180mg/L
非常な硬水：180mg/L 以上
この表を見ると
硬度1,468ｍｇ/Lのコントレックスって凄ぇ！
というのがわかると思います。
コントレックスで洗車しちゃダメよっていうお話でした。
『〇〇県 水道水 硬度』
などで検索すると
お住まいのエリアの硬度がわかりますよ！
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