こんにちは。
全館浄水システム「最上清流」の江﨑です。
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InstagramやYouTubeなど
SNSが本当に身近になってきて
いろんな情報に気軽にアクセスできるようになりました。
便利になった反面
誤った情報も多いのが悩ましいです。
今回はInstagramのフォロワーさんからのお問合せ。
『一般的な浄水シャワーは塩素が除去できないっ！！』
という投稿を見たのだそうです。
なにそれ。。。
どんな投稿だろうかと教えられたアカウントを見に行くと
自称『お水の専門家』という人が
『シャワーヘッドでは塩素とれません』
『温度が高すぎるから塩素をとる効果が少ない』
などと語っています。
お水の専門家がお水に詳しいとは限らない。
お水以外の仕事していなければお水の専門家なのかもしれないけど
こうやって都市伝説とかデマ情報って生まれているのだなあと思いました。
嘘をついているのか
それとも単純に知らないだけなのかはわからないけれど
間違った情報で商売するのはダサいです。
正直、うちの会社ではシャワーヘッドタイプの浄水器を扱っていないので関係ないし
「東レさんにでも質問してよ！」
とも思いましたが
せっかくなので実験してみる事にしました。
（※マニアなので東レさんの浄水器はいろいろ持ってる。）
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▼浄水シャワーでの塩素除去実験
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さて、今回の実験で確認したい事は２点。
①浄水シャワーでお水の塩素が除去できるのか？
②浄水シャワーでお湯の塩素が除去できるのか？
シャワーのような流速でお水を流す場合、シャワーヘッドにしこんである小さなカートリッジでは塩素が除去できないという噂。
また、お湯だと温度が高すぎて、活性炭の塩素除去性能が低下するという噂。
この噂を検証してみましょう。
今回の実験では東レさんの浄水シャワーのトレシャワーを使わせていただきました。
シャワーの水量は毎分約18Lの勢いで流すこととします。
まずは、水道水の塩素濃度を測定します。
遊離残留塩素濃度は0.6mg/Lです。
続いては浄水シャワーを通したお水。
温度を一番クールにひねって
お水の勢いは全開。
すると・・・
期待通りというか何というか
塩素はしっかりと除去できていました。
【結果①】
毎分18Lで浄水シャワーに水道水を通過させたら塩素は除去できました。
続いてはお湯に切り替えて実験。
お湯の温度は41℃に設定。
流速は毎分18Lです。
さて、結果は・・・
こちらも当然の結果。
塩素反応は無くなりました。
しっかりと塩素除去できていました。
【結果②】
41℃の水道水を毎分１８Lで通過させたら塩素は除去できました。
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実験の考察
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今回発見した自称お水の専門家さんは何でこんな投稿してしまったのかを考えてみます。
ひとつは、ただ単純にアンポンタンで自社の製品を売るために適当な事を投稿してしまった可能性。
もうひとつは、活性炭による塩素除去のメカニズムを勘違いしている可能性があります。
活性炭はいろいろな物質をくっつけて除去する『吸着』という特徴があります。この吸着という性質は、温度が上がる事により効果が下がる事があります。浄水器で吸着除去した臭気（ニオイ）などが熱で離脱する事があります。
だけど、塩素の除去に関しては炭素との化学反応です。
水道水に含まれる次亜塩素酸が活性炭の炭素と触れることで塩化物イオンに分解されます。
だから水温が上昇しようが、塩素除去性能にはそこまで影響がないようですね。
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まとめ
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浄水器の界隈にはたくさんのデマ情報があふれています。
今回の件もそうですが、他にも
・浄水器の銀抗菌活性炭は有害！（銀って水にそんな溶けるか？）
・大手の浄水器は全部銀使っている！（超大手の浄水器も銀不使用多いよ？）
・水に含まれるアルミニウムがアルツハイマーの原因！（いつの時代の話？）
などなど、
この辺の話を
「９割の日本人が知らない水道水の闇！」
みたいな感じでセミナーとかで話しているそうなのですが
そういうデマ情報に騙されないように注意しましょう！
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最後まで読んでいただいてありがとうございます！
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