新製品 零戦のご先祖様 | ファインモールド・毎日書かない業務日報

新製品 零戦のご先祖様

寒かったり暑かったり気候も忙しいですね。

お世話になります。営業Sです。

 

気候のみならず、うちの会社も来週の静岡ホビーショーの

準備でてんやわんやの大騒ぎ中です。

いまは少しサボってこのブログを書いています。

 

さてさてそのホビーショーの新製品ですが、

お陰様で九八式陸偵当ブログtwitterfacebookにて

紹介してから特に注目が集まっているように感じています

じゃあ売れるかと言うと別問だ ありがとうございます。

 

軍用機は花形の戦闘機に人気が集まりがちですが、

地道に作戦・戦闘を縁の下で支えた功労機が注目して

もらえるのは、いち個人の旧軍機ファンとしても

なにかこう、嬉しいものがあります。

 

で、今回の新製品は九八式陸偵だけではございません。

九試単座戦闘機 改修型

このキットも1/72スケールながらが、1/48の九八式陸偵に

負けず劣らず細部までしっかりと再現しています!

 

コクピット・エンジンをアップにするとこんな感じ

パーツは1/72のため、さすがに小さいパーツもありますが

組み立て易さに考慮して設計しています。

 

ところでそもそも九試単座戦闘機って何?という話ですが、

当時、日本が世界の水準に追いついた戦闘機とも言える

九六式艦上戦闘機の試作型ですね。

九試というのは、海軍から試作指示が出された昭和九年に由来します。

 

で、この九六式艦戦の後継機が、零戦です。

つまり零戦のルーツでもある訳です。

設計主務も九試~零戦まで堀越二郎さんが担当しています

(もっと言うと九試の前の七試から零戦の後の烈風まで)

 

それとこの九試で面白いのが、試作機であるこの機体の

速度が量産型である九六式艦戦より速度が速かったこと。

 

現実の軍用機では、性能はステップアップしていく事が多いなか最終量産型の九六式四号艦戦でも遂に九試の記録を

抜くことはできなかったのです。

(量産型のジ○より、試作型のガ○ダムの方が性能が良いみたいな感じ?

九六式においては量産型の○ムも凄く性能は良かったんですが、、、)

 

理由はエンジンの事などで色々あるんですが、長くなるのでまた改めて。

 

 

それで肝心の九試単座戦闘機 改修型ですが、

試作した1号機を改造して色々試したのがこの機体です。

何をどう改修したかは下の図にまとめてみました。

日本機としては、珍しく突起のあるカウリングが一番の特徴ですね。

 

恐らくこの機体の、このタイプをプラモデル化するのは、

後にも先にも当社ぐらいだと思います…

第57回静岡ホビーショーにて完成見本を展示しますので

ぜひ見に来て下さいね。