嘘書きます。 | 高田一也オフィシャルブログ「パーソナルトレーナー高田一也の体作りブログ」Powered by Ameba

嘘書きます。

もう限界だ。明日、彼女に告白しよう。

思えば俺の恋愛は全て片思いで終わっている。

最初に好きになった中学の同級生のダサ子は

地元の金持ちの妾になり、2番目に目を付けた

高校の同級生のブチ子は野犬の群れに襲われ、

村を出てしまった。

俺に助ける勇気さえあれば、恋愛に発展しただろう。

でも野犬怖いからブチ子はあきらめた。

今回こそ告白して鯉を、あ、恋を成就させるのだ!

俺は彼女の本名が分からないので、

メロンちゃんと言う名前を付けた。

メロンちゃんは、村にたった一つある

スーパーマーケット「オオツヤ商店」の看板娘。

社長の愛娘なのだ。上から、85、61、88。

そこまで知っていて名札を見る勇気はない。

まず自己紹介をしなければ。

その前にメロンちゃんの本名を聞くべきか?

いや、凶悪事件の多い昨今、いきなり名前を聞いて

怪しまれる可能性がある。

ではどうやって…

国土調査の者です。最近この辺りの地盤が下がっておりまして…

こんな切り口で恋愛が成功した話は聞いた事がない。

素直に伝えよう!練習してみる。

「メロンちゃんが好きです!あ、メロンちゃんって言うのは

僕があなたに勝手に付けたあだ名、いやニックネームです。

僕はメロンが大好物でして、僕の中の際高級なものにメロン

と名付ける癖があります。初めてメロンと付けたのは

中学の同級生のダサ子で…」

いかん、余計な事まで言い過ぎだ。

いきなり過去の女性遍歴から入ってどうする

退かれてしまうではないか!!

ここは大人の立場を利用して、財力にモノを言わせよう。

ビックリマンチョコを箱買いし、いくらかしらないが5万はらう。

箱買いしたところで5万は多いだろう。

メロンちゃんは真面目にお釣りを渡そうとする。

その時、「これは税金対策の一環なので、お釣りは

メロンちゃんに差し上げます。あ、メロンちゃんって言うのは

僕が好きな人に付けるあだ名、いや、ニックネームで、、

と、言う事は僕は君が好きと言う事になります。なっております」

これなら高額納税者を気取りつつ、スマートに愛の告白が出来る!

よし、明日決行しよう!!!


翌朝起きた時から気合いが入っていた。

絶対に性交させてやる!

あ、順序間違えた

成功させてやる!!!


身だしなみを整え勢い込んで「オオツヤ商店」へ向かった。

メロンちゃんとのやりとりを徹夜で12万通り練習した。

完璧だった。

しかし、「オオツヤ商店」は空き地になっていた。

一週間前まで営業していた、あのオオツヤ商店が!

何故だ!!!


今回は謎のまま、終わりにしよう。



今日の一言!!


























坊やだからさ。