懐かしい後輩から、メールをもらいました。
営業会社時代の7つ下の女性。
高校出たてで入社してきた彼女は当時まだ18歳。まだ学生気分が抜けきらぬ、言葉使いさえままならない「コギャル」。(当時そんな表現なかったですが、間違いなくそんな感じ。)
確かにノリの良い営業会社で、様々なバックボーンを持った人たちであふれかえる職場でしたが、それでもかなり異質な存在。「あたしな~」で始まる女子高生言葉連発で闊歩し、配属された総務部の上長はいつも苦虫をつぶしたような顔をしてました。
でも我々若手社員は、そんな無作法ながら天真爛漫な彼女を妹のように可愛がっていました。そんな彼女から意外な言葉を聞いたのは、確か入社後半年を迎えようとした頃。
「正直仕事に悩んでいます・・・。」
いつも元気な彼女が妙にしんみりと言います。
「総務部のお仕事は細かく、同じことの繰り返し作業。まじめにコツコツというタイプの人には向いてると思うけど、私には向いてない。先輩たちがやってる営業がうらやましい。でも営業職は高校出たての私にはさせてくれない・・・。このままだったら辞めることになるかも・・・。」
確かに彼女の性格と総務部の仕事は合わない。でも会社の顔として営業に出すのもまだまだ怖い。(だってまだ何しでかすか分からない存在で、内部のある程度理解ある人たちですら時々驚かされてましたから。)私は上長の意見も良く分かりました。でも、営業をやりたい、という気持ちは大事にして欲しい。合う・合わないってありますが、営業はやはりきつい。そのきつい営業を自ら「やりたい」と思う、その気持ちは大事にしてやりたい。そう思った私は、当時まだいちリーダー職でしたが彼女の直属上長や営業マネージャーに交渉し始めました。
紆余曲折ありましたが、最終的に出た結論は「最低限のマナーを身につけることができたら、試しに営業をやらせてみよう」でした。
そしてマナーに気を配り(ちょっとだけ)成長した彼女は晴れて営業部署に異動。あのときの彼女の嬉しそうな表情は今でも忘れません。「ああ、ひょっとしたら彼女は営業ウーマンとして成功するかも」。そのとき私は初めてそう思いました。正直「気持ち」は大事にしてあげたい、とは願っていましたが、「成功する」とはそのときまで思ってもいませんでした。(ゴメン。)でも、これだけ仕事に対して素直に喜べるなら、多少の辛さは乗り越えられるんじゃないか。苦難を乗り越えられるタフさを持ったら、結構「営業の神様」は救いの手を差し伸べてくれる。(我々営業マンは全てこの「営業の神様」の存在を信じていました。ちなみに今も。)そんな予感がしていました。
そして・・・。
(つづく)