ちょっと古いんですが、姉歯元一級建築士が国会で証人喚問を受けたことについて色々なご意見が出ています。国会議員の追及が甘いだとか、本当に木村建設・東京支店長だけが強制したのか、などなど・・・。
私も色々興味がありますが、何より気になったのが「この依頼を断ったら明日から飯が食えなくなる、と思い弱い自分に負けた」というくだり。「弱い自分がいた」「弱い自分に負けた」という発言は、もうすでに多方面で一部ギャグ化されているようです。・・・あまり笑えないけど。
しかし「明日から飯が食えなくなる」からとは・・・。姉歯さん、一応独立時業者ですよね?何言ってんですかね?
私も仕事柄色々な話を聞きますが、経営者が「この依頼を断ったら明日から飯が食えなくなるから」という理由で、法令違反に手を染めたという例には、まだお目にかかったことがありません。自分の利得のために、という例ならあります。自分の私利私欲のために法令違反を起こす。よくある話しです。でも「言うことを聞かないと明日から仕事がなくなるから」という理由で法令違反?そりゃ、サラリーマンの世界の話しでしょ?独立事業者は、そうではなくて自らの夢を追うのが目的でしょ?なんで、いちクライアントの無理な要望(しかも法令違反)に加担するんだろう?キムラの要望に応えることがアネハの夢の実現に、何か役立つことがあったんだろうか?
結局、「下請け」なら独立したって意味無いってことです。むしろ、サラリーマンのままのほうがまだいい。法律や組合が守ってくれる。安全欲求が強い人は、独立しちゃ駄目!!独立したら、自らの意思で動かないと意味無い。そう思います。自らの意志で動けるから独立するんじゃないんでしょうか?
姉歯さんも最初は独立心旺盛だったのかも知れません。それが事業を進めるうちにうまく行かなくなって、徐々にクライアントにノーが言えなくなっていったのかも・・・?なんかそう考えると、少し寂しくなります。
「どんなに苦しくても『下請け』には絶対にならない。」これは私の事業の師匠でもある再開発コンサルの大先生の言葉です。「下請けになると、ある意味楽だ。でもそれは必ずあとでしっぺ返しを食う。」よくそう言ってました。
彼は元準大手ゼネコンのサラリーマンでしたから、特に建設業界の下請け構造の悲惨さを目の当たりにしてきたのでしょう。
彼が独立したときも、あの手この手で元の会社が下に納めようとしてきたそうです。が、彼はコンサルタントとしての独立性を保つため、どんなに苦しくてもこれを跳ね除けたそうです。
業務上、どこかの下請け仕事に入ることは当然あってしかるべきです。でも大事なのは「魂は独立者のまま」でいること。精神まで下請けになってしまうのは、いけない。法令違反まで強要されて、それを跳ね除けるだけの精神が持てないなら・・・、私は即刻独立者を辞めるべきだと思います。
私がアネハさんの立場なら?キムラの東京支店のおっさんの小賢しい顔面に一発浴びせてますね。それこそが独立者の特権ですから。(笑)サラリーマンじゃ、こうはいけないでしょ?
家族を養う義務?だから、そんなことが心配なら独立しなさんな。ってことです。家族には「運が悪かったと思ってあきらめてくれ」。こう開き直りましょう。開き直れば世の中何とかなるもんです。少なくとも魂さえ売らなければ。