で、大学です。
今どんな存在なのか?
私大か、国公立大か?
知名度は?人気は?レベルは?(これは嫌らしい話しですが避けて通れません。)
これらの現状分析をした上で、確たる戦略を立てないと生き残れません。
ある公立大学があります。
今のままではやっていけないと考え、3つのバラバラな存在の公立大を統合して今年ひとつになりました。
ここまでは正解です。
でも、まず第一に「名前」。前の3大学のうちのひとつとほとんど変わらないんです。(「○立」と「○大学」をひっくり返しただけ)。かえって混乱する。入学した学生も実はよく分かっていない・・・。(事実)
統合繰り返して訳分かんなくなったメガバンクに近い。今新行名聞いて「昔の何銀行と何銀行が一緒になった」と言える人が何人いるでしょうか?
「三井住友銀行」くらいですか?よく分かるのは。
だったら同じように、いっそ3つの大学の名前ずらずら並べた方が「ああ、3つの大学が統合されたんだな」ってよく分かります。「もこみち」程インパクト無いかもしれませんが、意味が通じる。長~い名前の方がかえってインパクトがあって差別化できる。いっそ「日本一名前の長い大学」なら、それだけでも意味が出てきます。
あるいは「新」をつける。昔「新王子製紙」っていう会社が統合で出来て、いつの間にか「王子製紙」に戻ったという露骨な(?)例もあります。同じく「もこみち」程インパクト無いですが、「あれ、新しくなったの?」くらいは伝わります。で、浸透した頃こっそり「新」をはずす。あたかも昔から「一つの大学だった」 としてしまえば、無駄な大学(?)たくさんつくった過去の失政も何となくあやふやに出来ます。(皮肉です。)
第二に、統合の象徴として開設した「大学院」。これが、学部卒者向けと社会人向けがごっちゃまぜ。「何を目的として、どんな学生に来て欲しいのか」が、曖昧になってしまった。
とりあえず1期生は集まりました。でも早速、次(2期生)が続かない。「戦略不在」だからです。
大学院、という構想自体は間違っていないんですが、明確な区分けが必要です。「どんな人に来て欲しいか」を具体的に絞り込む。具体的な人物像にまで絞る。そうしないと「差別化」は出来ません。同じ学生に、有名国立大学からもアプローチがあったら?差別化できていなければ、確実に負けますね。
第三に、「キャンパスの場所」。3つの同じ公立の学校をタダ名前だけ一緒にしたから、それぞれがものすごく離れている。そのまま。行ったり来たりの先生は大変です。
小さいところはまとまらないと。パワー出ません。いいじゃないですか。一番便利な所に集約すれば。遠いキャンパスにいる人たちは「そこがいい」から行っていたのか?これをちゃんと調べていないんですね。想像ですが、遠方のキャンパスに通っていた学生の大半が「場所で選んでない」はず。便利な場所の方が、本来もっと良かった。だったら何も延ばすこと無い。過ちを正すのはばかること無かれ、です。これが競争力です。差別化につながるのです。
第四に、「先生の質」。少子化の時代、ユーザたる学生が「先生」を選ぶ時代です。もちろん「媚びる」必要はありません。でも良質な学生が「ああ、この先生の出会えてよかった」という先生もいないと。選ばれません。市場競争において「ユーザから価値を認めていただけない」企業は、市場から退出しないといけないんです。
(つづく・・・もういい?次回でこの項完結。)