すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り -11ページ目

すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り

フィンランドの最新インテリア、家具、インテリアアイテム、インテリアコーディネート情報、現地の日常など、様々な情報を現地特派員がお届けします。

今まで経験してきたフィンランドのイメージは、湖と森に囲まれた生活環境中でとても穏やかな国としてのイメージを保ってきましたが、EU加盟、移民の取り入れの強化により、穏やかさは、徐々に減少している様に感じます。

 

8月18日、フィンランドでテロ過激派の攻撃が起きるとは、数年前までは、誰も予想すらできませんでしたが、フィンランドのトゥルク市の街の広場でナイフを振り回し、数人の死亡被害が報道された悲劇は、ISISの攻撃と発表されました。

この日フィンランドは、恐怖感と悲しさで、そして憎しみを抑えながら、決して再びこのようなことがおこらない様に祈りを捧げました。

 

今週、フィンランドの国会議事堂パラメントの前で、イスラム教組2人の自殺行為が発生いたしました。イスラム移民人への悪いイメージを緩和するアピール行動と思われました。

 

人道的意志で難民を受け入れているはずが、こんな結果をもたらすとは。。。、移民問題は、賛成派と反対派に分かれさらに深刻さが増す思いであります。

 

穏やかなトゥルク市の広場の日常風景。

 

 

この場でテロ攻撃が起こるとは、誰も予想する余地もありませんでした。

 

 

フィンランドの古都と呼ばれる穏やかなトゥルク市の市場広場で8月18日、ISISのテロ攻撃がありました。命を失った被害者へ思いを送る花束が事件場に積み重ねられて、悲しみを分け合っていました。

地震はありません。津波もありません、洪水もありません。土砂崩れもありません。

​被害ではありませんが、冬の寒さには、雪の降らない日本の地方に住む住人達には理解できない程の寒さが毎冬訪れます。マイナス10度が通常で、冷える時は、マイナス20度、例外ですがマイナス30度に下がる時があります。

​さらに、日照時間の短さは、​慣れるまで修行がいりますが、慣れてくると、冬の素晴らしが見えてきます。オーロラの美しさ、純白な雪化粧、そして心臓の強い人達は、大変健康的な寒中水泳で日々を暮らします。

 

外出は、寒中帽子、靴、厚めのコートで冬に備えて工夫ある服を用意すれば、それ程驚くことなく過ごせます。しかし、室内暖房は、しっかりしており、寒さは感じなく、セーター一枚で充分ですが、暖房が効果的であればあるほど、乾燥度が高くなり、鼻はぱさぱさに乾燥します。蒸気で湿り気を出す装置が多くの家庭で 使われている程です。そんな冬が訪れると思うと、素晴らしい涼しい緑の夏の後、寂しい思いで心が折れますが、12月になればサンタクロースが励ましてくれるので寂しくありません。

 

夏の終わりに発生する台風被害は、大きな雷の爆音と共にやってきます。

台風の被害を受け、大木が見事に折られている、良く見かける光景です。森中で倒れる大木は驚く程です。森を散歩すると、地面にはびこった根っこごと倒れている木に出会います。風力の馬鹿力は、想像を越えています。

 

木に囲まれた住居は、地方だけでなく、都会にも良く見かけます。折られた大木が、家をつぶし、車にがぺんしゃんこになってしまう災害事故は頻繁に発生いたします。

 

街へも秋の色が飛び散る季節に​なりました。8月21日撮影。

ヘルシンキ・オリンピック・スタジアムは 戦後1952年に未来への希望と期待に満ちた大会が開催されました。

 

今でも覚えていますが古橋選手の活躍は、ヘルシンキ大会前、ロンドン大会、そしてサンフランシスコ大会での優勝で、戦後の厳しい時代に国民へ勇気と希望を与えてくれました。その時の古橋水泳選手の活躍へのアナウンサーのゴール前の喝采は、テレビ 画面が吹き飛ばされそうなくらいの興奮でした。

 

そして52年のヘルシンキ大会へも参加しましたが、病気とピークを越した体調には勝てず8位になってしまいました。その時のアナウンサーの声は、

日本の皆さま、どうぞ、決して古橋を責めないで下さい。偉大な古橋の存在あってこそ、今日のオリンピックの盛儀があったのであります。古橋の偉大な足跡を、どうぞ皆さま、もう一度振り返ってやって下さい。そして日本のスポーツ界と言わず、日本の皆さまは暖かい気持ちを以て、古橋を迎えてやって下さい」と述べました。素晴らしい!!!

 

朝日新聞のヘルシンキ オリンピックの記事。見出しは、日の丸揺るがす歓声。そして活躍したナデシコ女子軍の英雄姿。

 

当時のオリンピック・ポスター。この描写のスタイルは、現在のノスタルジーを描くスタイルとして町中で見かけます。ポスターの背景には、ヘルシンキ国会議事堂、国立博物館が描かれています。

 

1952年の興奮は、このスタジアムで巻き起こりました。

古びかかったスタジアムは、現在リフォーム工事中で、こんな話を聞きました。何十年も前に観客席で財布を紛失した忘れ物が見つかりました。なんと2017年8月に現場の仕事人が見つけ、そして財布の持ち主へ、歳をとってしまいましたが無事に返却されました。

 

ヘルシンキ・スタヂアムは、1938年に新築祝い、その後79年間たまった埃が顔を出しています。

8月12日に恒例のヘルシンキ・シティ・マラソンが開始されました。
今年で37回目で、世界35か国から3500人程のマラソンのアマチュアが駆け付け競い合いました。
ヘルシンキ市内の海辺や湖を背景にバルト海から吹き込む涼しさ溢れる空気を肌に受け、コースに点在する美しい眺めに囲まれ42㎞走りまくりました。

優勝者は、ケニアの選手で完走時間は、2時間27分。最終ゴールは70歳グループからの男性で6時間6分
女子の活躍ぶりは、3時間13分ノ時間でトップを受賞し、60歳のグループからのお年寄りが最終ゴール着で時間は、5時間6分でした。

完走競技者の年齢グループ分けの参加者数。

■男性
40歳以下200名。日本人3名。
40歳-44歳137名。日本人は2名。
45歳-49歳200名。日本人0名
50歳-54歳189名。日本人3名。
55歳-59歳137名。日本人4名
60歳-64歳82名。日本人3名。
65歳-69歳48名。日本人1名。
70歳以上30名。日本人0名。

■女性
35歳以下218名。日本人3名。
36歳-39歳65名。日本人0名。
40歳-44歳79名。日本人は7名。
45歳-49歳64名。日本人0名
50歳-54歳66名。日本人2名。
55歳-59歳39名。日本人4名
60歳以上27名。日本人3名。

日本人の参加者は、年配の方々が日本を代表して頂いている様子で驚きです。頑張れニッポン!!
その他、10歳から15歳までのキッズマラソン・イベントもあり、家族一同で運動精神を鍛えるイベントとして高く評価されています。

あなたも来年ヘルシンキ・マラソン2018へ挑戦してください。


ミネラルウォーターや、バナナのサービスが受けられる30㎞ポイントまで、あと一走り。後方の建物は、コンサートホール。その左に見える塔は、国立博物館。


30㎞ポイントには、少し太り気味の応援団も声を揃えて頑張っていました。


スタートから約3時間程で30㎞ポイントを通り過ぎたランナー達の姿。完走予測時間3時間30分でランクは40位程のファイト満々の走り方でした。


こんなに近くまで接近出来て、ランナーの表情を見つめながら応援できました。約4時間走り続けた30㎞ポイントでは、疲れ切った人達の表情もありましたが、それでも完走へ向かって頑張っていました。歩きながら進む選手も多く見かけるポイントです。


選手達へ手と手を触れ合い、頑張れと応援を差し伸べる小さな女の子と父親。選手はランニングに集中しており、気づかず通り過ぎてしまいますが、余裕のある選手は微笑みを浮かべながら、フィンランド語で"キートス"有難と言いながら頑張れの応援を受けていました。


年配のランナーは30㎞ポイントを過ぎて、あと10㎞のラストスパートです。まだまだエネルギーがありそう。後方の景色は、トーロ湖。

年代物の木構造のジェットコースターがあるリンナンマキ・アミューズメント・パークが小さく見えます。北欧の一昔前の雰囲気が楽しめる遊園地です。スップボードに浮かびながらの応援者も見かけました。


フィンランドの巨匠建築家アルバー・アールト設計のフィンランディ・ホール。走りながら景色や建築が観賞できるマラソンは、フィンランドの文化に触れる事の出来るイベントでもあります。
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フィンランディアホールの敷地を通り過ぎる選手達。

後方には、中央駅の手前にある中央郵便局が見えています。


自分の家族の走り姿をヴィデオに収め、自慢そうに友人に見せている光景。

地球の最北方地域に位置するフィンランドは、夏も涼しく、クーラーを設置している建築設計は施していない程の涼しい北端にある。夏30度を超す日はほとんどありませんが、夏の間に1日多くて2日、30度の日が訪れる時があります。気温がそこまで上がると人々は、暑さの珍しさに酔ってしまいウキウキ気分になります。町中では、道端に広がったレストランのテーブルは、冷たいビールで喉を癒す人でにぎやかになります。

しかし今年の夏はなぜか、国全体にクーラーがONになっているような涼しさが続いており、30度の暖は程遠く、曇りであれば15度程、快晴でも20度程で、夜は、10度から16度程の状態です。コートを着て、海岸を散歩している人達も見かけるどです。暑さに弱い人には最高の国フィンランドの夏です。

 

 海辺での撮影。夜10時の夕日。海水温度は14度。サウナで十分に体を温め、少なくとも10mは泳ぐ思いで湖へ飛び込みましたが、あまりの冷たさで即に桟橋へよじ登りました。助かった思いでした。その後、徐々に体から湧き出てくる暖の気持ちの良さは言葉に表す事のできない程の最高の気分で、誰もいない湖畔で夕日を眺めながら過ごしました。

 

湖畔と海辺の水温度さは5度程はあります。遠浅の湖畔での水温は20度程で、快晴の太陽の暖の空の下で、アヒルと遊ぶ子供達。