自己自信の教育 | すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り

すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り

フィンランドの最新インテリア、家具、インテリアアイテム、インテリアコーディネート情報、現地の日常など、様々な情報を現地特派員がお届けします。

フィンランドと日本で文化の相違を感じる事は、「自分の事は、自分でしましょう」

母から言われたこの言葉を思い出す。

 

フィンランドでは、小さな子供時代から自立しています。

甘やかさないが、良い事をするとよく褒める、すると自信が付き、自分の事は自分でしたがる。

しかし疲れてくるとどうしようもなくなり、物を投げたりする事がある。

その時、妻から教えてもらった方法は、優しく抱っこしながら安心感を与えると静かに眠りに付くということで、勉強になった。2歳2か月の孫のケースである。
 

オムツの使用期間は​2年間。3歳を過ぎると使わない。頻繁におしっこ?と聞きながら、注意をはらいながらおむつの使用から離れていく。

大学生になると、ほとんどの若者は、家を出て学生寮での一人暮らしをする。学生結婚も珍しく無く、赤ちゃんを含めた家庭部屋の学生寮を申請出来る。また経済的問題は、国が補償する銀行からのローンも可能であり、多くの学生は親に心配をかけずに自立する事ができる仕組みが整っている。自己判断、自己責任で社会制度の仕組みの中へ、完全にスタートされているのである。

また学費は国負担であるので、銀行ローンも生活費のみを借りる事になります。

デザイナーの場合、仕事探しは、自分の個性を会社に知ってもらわなければならない。自分の作品を売り込む態度は、しっかりしている。はっきりと自分の思想を話し、大学生でも完全に大人になりきっている。

#私は、日本のある美術大学の教授と長年ヨーロッパの都市の美術大学で日本伝統工芸のワークショップをお手伝いさせていただきました。その時、日本の学生は先生の言うことに忠実に行動している事に気がつきました。

ある女子学生が東京で知り合ったヨーロッパの男子友達が、隣国の都市の大学で来るとの事で彼は会いに来てくれる事になりました。彼はホテルの部屋で再会の楽しさを分かち合ったのですが、その後、同室に居た学生が迷惑を受けたとの事で、先生から叱られ、皆の前で頭を下げさせられました。その時感じたカルチャーショックは、大学生が男女関係を結ぶごく自然な事に、大学生を子供扱いで対応したと感じました。大きな社会問題として取り扱った事でした。海外研修に来てヨーロッパ文化を知るためには、まず交際から他国の文化へ入り込んで行くのに、それを拒絶した態度に残念な思いを感じました。大学生の子供扱いに、いつになったら自己主張の出来る大人になってくれるか心配しました。大きな文化の差を感じる出来事でした。

日本の番組 “はじめてのおつかい” は話題を呼んでいます。
このTV番組で感じる事は、いかに日本の文化である人の優しさ、犯罪のない安全な社会だからこそ、小さな子供一人でも安全に買い物ができるという良さが滲み出ています。フィンランドも治安の良い国に属するが、小さな店がなくなり、スーパー又はそれより大きめなモールしか存在しなくなった現在、​ 思いやりと人からの援助を受けながら、小さな子供が一人で買い物ができない社会になりました。

この番組を見ていると日本っていいなーと感じます。