フィンランドの街で見かける無職人の姿。 | すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り

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フィンランドの無職率は8%。それに対する福祉は、いろいろな条件で異なりますが、

誰でも少なくとも6万円ほどの福祉援助を受けられます。

若い時に社会のレールからはみ出した人達は、その後の回復は難しいので、一生

福祉で暮らしている人も少なからず存在しています。

フィンランドでは、社会問題の負担は家族が面倒を見るのではなく、高い税金を

取っている国の責任になります。だから、家族の一員に不幸があった場合も、家族から

精神的援助はあっても金銭的な援助は思考外となります。そんな福祉社会だから

友達同士での金の貸し借り文化はなく、そして教育費無料なので、大学に通う子供を

持つ親への経済負担はありません。


福祉大国は、必ず税金大国でもあります。22%の消費税そして収入税があり、

悲しい思いです。大税金を払い貯蓄した金で家を買い、そして遺産相続税33%を

払うことになります。
さらに、ガソリン税は75%。1リットル現在180円近くになっており、年末には

200円まで上がるとも言われています。


国が大きく面倒を見てくれるので、将来への不安に対する貯金の理由はあまり

ありません。貯金大国の日本と比べデフレ問題は発生しません。収入は貯金なしで

消費するので、金回りが良いからです。国もインフラへ良く投資します。

今世界経済不況の中、その悪影響はもちろん多少とも受けていますが、インフレで

あり住宅価格は向上し続けています。貯金するより家を買い求める若い世代は多く

います。貯金より物質資産の方が,インフレの影響なく将来性があるからです。

金を使わせる方針の国です。


ひと昔前の世代のヘルシンキの街には酔っ払いが沢山いました。彼らは無職で,

国にとって隠しておきたい対象だったので、法律でベンチでの居眠りなど厳しく

禁止されていました。そんなちょっぴり陰険な姿が昔はありました。


今はEUへの加盟という理由も加わり、ヘルシンキの街の雰囲気は新風な雰囲気が

湧き出し、酔っ払いはいなくなりました。フィンランドのデザイン、建築がその土台に

なっています。

最近の個性ある無職人たちは、街の片隅で何かパフォーマンスをしています。

こんな人がいました。音響装置を使い捨てられた乳母車に取り付け、ガラクタで

装飾しています。


【フィンランド便り】音響装置を取り付けた乳母車


【フィンランド便り】歌う前に音響装置の調整


【フィンランド便り】その歌声は素人とは思えないレベル
 
ガラクタ芸術に道を歩く人たちの視線が動くが、忙しいヘルシンキ人は前を歩き

去っています。
イタリアからの観光客が好奇心で何か質問し、イタリアのオペラを歌うとの事で

立ち止まりました。歌う前にマイクの音響をチェック。
イタリア語で歌い始め、2分間ほどマイクを通して歌い続けました。素人とは思えない

程で腹の底から力強い歌が流れてきます。

この道端オペラ歌手は、現在無職と想像しますが、以前何者であったか好奇心を

そそります。




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