うむ。日本経済新聞を読んでみれば、「世界市場で躍進するサムスン・LG、苦戦する日本の電機メーカー」とかいう記事は飽きるほど載ってる。でもそれは定量的な分析ではない。あるいは、純利益の絶対額がサムスンの方がはるかに大きいとかいう風な単純で表面的な比較に過ぎない。ネットで検索をかけても、日韓の電機メーカーの財務比較をやったものはなかったので今回私が自分でやってみることにした。

サムスン・LG、ソニー・パナソニック・東芝・日立・三菱・シャープ・富士通・NECの財務指標を比べてみて、日本の電機メーカーが取るべき具体的な行動を提言したいと思います。

最初はまず利益剰余金の比較。

利益剰余金って何でしょうか?

簡単に言えば、純利益から株主配当と役員報酬を払った後に会社に残ったお金の累積額です。

派遣切りが騒がれたときに、共産党が「内部留保を取り崩せば非正規の雇用が守れる」などとほえていましたが、その内部留保=利益剰余金です。

その利益剰余金が多い順に、電機メーカーを並べてみました。(全部単位は(億円)です。十億で四捨五入しています。為替レート:1ドル=90円、100円=1200ウォンで計算、日本のは09年12月末、サムスンのは09年9月末、LG電子は連結のが09年のは見つからなかったので、08年12月末です。次回からも同じレートで計算します)

利益剰余金
サムスン電子   46400
パナソニック   25200
ソニー      17700
三菱電機     7500
日立製作所    7100
シャープ     6400
LG電子      3400
東芝       3300
富士通      2200
NEC        1500


……まあ、こんなところでしょうかね。サムスン・ソニー・パナソニックは予想したとおりですが、LG電子が実はたいしたことないというのは面白い発見です。

さて、今日はこんなところで終わり。明日は売上高と利益を比較して、各社の事業領域を研究してみたいと思います。