「40回目の誕生日に自分の頭を打ち抜くヤツは
あまりに一途な理想と望みを描き続けたそんな男さ・・・」
この曲を初めて聴いた時、俺はまだ22歳の大学生だった。
色んな物事が順調に進んで、怖いモノなど何もなかった。
自分が凄い人間だと勘違いしていた。
そして自分が40歳になるなんて考えられなかったし、
ずっと、ずっと若いままの自分しか思い描けなかった。
それから18年の歳月が流れた。
当然、俺にも40歳になる時が訪れた。
苦しみや悲しみを経験したし、色んな挫折を味わい、
沢山傷つき、沢山の人を傷つけた。
ついでに自分の無能さもちゃんと理解した。
40歳になったからと言って何が変わるわけでもない。
この歌の主人公のように自分の頭を打ち抜く勇気なんてないし、
一途な望みや夢なんて随分昔に置き去りにしてきた。
それが良いのか悪いのか分からないけど・・・
そう、大体人生の折り返し地点に来てしまった。
これまで過ごした時より、これから過ごす時のほうが
出来ることも少ないだろうし、間違いなく可能性も減っている。
かといって心だけは若くとか、少年の心を・・・とか
正直言ってどうでもいい。
自分がやりたいことをやっていくだけ。
まだまだ、クラブで踊れる。
年齢相応の生き方や暮らしは当分出来そうもないけど、
沢山、沢山音楽聴いて、映画を観て、本を読んで
カッコいい服着て、美味しいもの食べて、
美味しいワイン飲んで・・・
それらをを時間をかけてコツコツと
積み重ねていくだけ。
そう、やりたいことが沢山ある。
あまりにやりたいことがありすぎて
寿命までにそれらを全て出来るとは思わないけど、
まぁ、出来るところまでってことで。
とにかく向上心を忘れずに
スマートにカッコ良く生きていきたい。
「俺はまだダメになりゃしないさ」
お祝いメッセージをくれた全ての人に。
「ありがとう」
そしてパートナーである妻に
「これからもよろしく」