- ソロ・ピアノ/ゴンザレス
- ¥2,079
- Amazon.co.jp
タイトルが示すとおり、
ピアノだけのアルバム。
【Amazonレビューより】
ジャズ?クラシック?イージーリスニング?
否、既成のどんなジャンルにもあてはまらないが、
どこまでもシンプルで美しい、左手伴奏と右手メロディのための16の主題。
「ピアノとは最も多くの色を表現できる楽器だと人は言う。
しかし、ピアノ自体の色は古い無声映画と同じように黒と白である。
両の手をじっと見つめながら、私はこのひとつひとつのピアノ曲を、
壁に映し出される影絵のようなものとして想像する」(ゴンザレス)
サティやラヴェルといった作曲家も思い浮かぶようなクラシカルな部分があるかと思えば、
ジャズやカナダのフォーク・ミュージックのニュアンスを感じさせる部分もあり、
それらが全て、ゴンザレスの見事なピアニズムによって纏め上げられている。
ピアノを弾く指と鍵盤がぶつかる音や演奏している部屋の空気をも捉えたような
素晴らしい録音を手がけたのは、ゴンザレス本人と共同でファイストや
ジェーン・バーキンのプロデュースも手がける鬼才エンジニア、ルノー・レタン。
ジェーン・バーキンのアルバム『ランデ・ヴー』録音の合間に、
スタジオにあったピアノで作られたというエピソードもある。
シンプルであると同時に奥深さが感じられる。
ピアノの音だけではなく、指がピアノの鍵盤にタッチする音、
たたかれた鍵盤の音が録音されている。
彼が弾くピアノの横にいるような感覚。
シンプルなモノが必ずしも素晴らしいわけではない。
単に余計なモノを省いただけだと
退屈なモノになるだけだ。
そこにはそれなりの工夫や計算高さがないと
「シンプルだけどカッコいい」にはならない。
なーんて、偉そうなことを・・・
偶然でもなんでもいいから
こういう良い音楽にもっと出会いたいなぁ・・・