OPEN HOUSE
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Amazon レビュー
『GO』『春の雪』などの行定勲監督が
1997年に撮った記念すべき監督デビュー作。
当時の松竹内部のゴタゴタに巻き込まれて
劇場公開が見合わされたもの の、
98年のみちのく国際ミステリー映画祭in盛岡で
新人監督奨励賞を受賞、また行定監督のその後の活躍もあって、
ようやく2003年12月に陽の目を見 たという、
数奇な運命をたどった作品でもある。
辻仁成の『オープンハウス』を原作に、
なかなか売れないことに悩むモデルのミツワ(椎名英姫)が
泥酔した夜 に行く当てのない男トモノリ(川岡大次郎)と出会い、
いつのまにか共同生活を始めていく「ミツワとトモノリ」、
離婚した女性ユイコ(南果歩)が、その影響 で心を閉ざし
奇妙な行動をとり始めていく「ユイコ」と大きくふたつのエピソードが
繰り広げられていく。故・篠田昇キャメラマンによる
フォトジェニックな映 像美は、淡々としながらも透明感あふれる
温かな作風と巧みに融合し得ており、
その後の行定作品の方向性を決定付けたといっても
過言ではないだろう。
行定監督のデビュー作。
彼の作品は結構好きだけど、
「セカチュー」からなんとなく売れ線を狙った
映画と化しているようで、
最近の作品は好きになれない。
とはいえデビュー作でこういう映画が作れるなんて
素晴らしい才能の持ち主だ。
この映画は何となくもどかしさが残る映画なんだけど、
それを映像美というか色んな美しさで補っている。
紆余曲折があって公開したのだろうけど、
単館系で上手く公開していれば
ヒットしそうな映画だと思うのは俺だけ?
何はともあれここ数日間で観た映画の中では、
一番良かったかな、というより俺好みの映画。
ところで主演の「椎名英姫」はどこかで活躍してるのだろうか?