「僕のピアノコンチェルト」 | When Poets Dreamed of Angels

When Poets Dreamed of Angels

変わらないものはない、終わらないものもない。だけど永遠につづくものがきっとある。そう信じていたい。




<GAGAより>
別世界から来たような天才児、ヴィトス。
初めて買ったおもちゃのピアノで「ハッピー・バースデー」を弾きこなし、
幼稚園で地球温暖化について語り、お遊戯そっちのけで辞書を読みふける。
IQは高すぎて計測不能だった。そんなヴィトスに両親は輝かしい未来を夢見ていた。
ヴィトスに高い教育を受けさせるために仕事を始めた母に代わり、
ベビーシッターのイザベルが雇われた。嫌がるヴィトスだが、
やがてイザベルに恋するように。

前の日のブログで書いた綿矢りさの「夢を与える」が
チャイドルの栄光と挫折を扱っていたので、
この映画もその類だと思っていた。

天才ピアニストの栄光と挫折・・・

じゃなかった。

天才は普通の子供になりたかった。
そしてある事故をきっかけにして
普通の子供に・・・

通常なら普通の子供になって
過去の栄光を引きずるのだが、
彼はそれを楽しんでいた。

普通の子供になるきっかけが
あまりにも現実味がなかったが、
まぁそれはそれで良しとしよう。

実際は年金生活で苦労しているおじいさん、
経営していた会社が悪化して社長の座を奪われ、
会社も追われることになった父親を見るに見かねて
こっそり株式でお金儲けをしてみんなを助ける。
そして自分も思う存分にピアノを弾ける環境を手に入れる。

そう。天才は普通の子供にはなれなかった。
普通の子供のふりをしていただけ。

すっかり騙された。
天才は人を騙すのにも天才的能力を発揮するようだ。

最後のコンサートシーンはコンサートホールを
借りる予算がなかったため、
チケットを発売して本物の観客を目の前にしての
撮影だったらしい。
もの凄くリアリティがあったし、
スタンディングオベーションは胸を打つものがあった。

感激して泣くという映画ではないが、
気持ちが晴れ晴れとする映画、
そんな映画を久々に観た気がする。

「僕のピアノコンチェルト」オリジナル・サウンドトラック
「僕のピアノコンチェルト」オリジナル・サウンドトラック サントラ ゲオルギュー(テオ) チューリッヒ室内管弦楽団

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本日の基準体重との差:・・・
寝ぼけていて体重計るのを忘れてしまった。