とりつくしま | |
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死後の世界とか信じないというより、
怖いものが嫌いだからそういうものとは
常々関わりを持ちたくないと思っている。
でもこの本は死後の世界をほんのりと
ココロ安らぐものにしている。
死んでしまったあとの魂が、もう一度会いたい人のまわりにある
モノにとりつく、なんか不思議でちょっとなごみ系の物語。
死んでしまっても生きていた世界に未練があるものは
あの世の「とりつくしま係」が生きているもの(魂が入っているもの)以外に
取り憑かせてくれる、という設定。
短編になっていて(かなり短い)
子供から老人まで様々な死者が
マグカップや補聴器やジャングルジムや扇子など
いろんなモノに取り憑いて、
愛する人、ゆかりのある人のその後を見守り続けたり、
裏切られたりと、かなり面白い。
俺だったら死んだら何に取り憑くかなぁ・・・
んー・・・
間抜けな答えが頭をかすめた。
やれやれ。
そんな答えじゃオヤジ丸出しだ。
そうだなぁ。
大切な人の大切なモノに取り憑くっていうのがそれらしいけど、
あまり間近でその人の人生を見つめていくのはちょっと辛いし、
見つめられる方も重いかも。
遠くでそっと見守っていけるモノに取り憑きたいかな。
例えば・・・
それはナ・イ・ショ。
取り憑いてるのが分かったら面白くないもん。
本日の基準体重との差:-2.8Kg
完全に停滞期。運動せねば。