- love your life/石田ショーキチ
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月日が流れた。
Spiral Life、Scudelia Electroを経て
石田ショーキチがようやく
ソロデビューを果たした。
「Love your life」、
ソロアルバムのタイトルはそう名付けられた。
んー・・・
なんか石田ショーキチらしくない。
Loveという言葉を使うこと自体、違和感がある。
あまりに直接的すぎる。
まぁ、このアルバム全体的を通して言えることだけど、
男と女のLoveというより家族愛的なLoveという
意味合いのほうが強いのかもしれない。
アルバムの最後の曲「Home Way」なんて
その典型的な曲。
愛する家族の元へ帰る、そんな歌だ。
J-POPアーティストとして
一番期待していたアーティストだったが、
このアルバムに”素晴らしい”という
評価は付けられない。
クオリティー的には他のJ-POPアーティストより
遙かに高い仕上がりになっているけど、
俺的にはまだ何かが足りない気がする。
何が足りないか。
それは・・・
と、昨日の夜書いたのだが、
今日の朝、電車の中で改めて
聴いてみると、
「やっぱいいよー」
って思っちゃいました。
石田ショーキチと俺は同い年。
彼はミュージシャンという枠組みの中で
ソングライター、プロデューサー、
レコーディングエンジニアという
幅広いフィールドで活躍している。
レコードエンジニアリングまで出来る
ミュージシャンは日本ではほとんどいないだろう。
でもそういうことは決して公にはならない。
彼のファンだけが知っている。
彼のかっこよさはそういうところにもある。
改めて「Love your life」について
書いてみたい。
先にも述べたが家族愛的な歌も確かにあるが、
彼個人のことを歌った歌もある。
ビートルズとの出会いを歌った歌。
「30 years old」。
ビートルズに出会って30年たった今、
その心高鳴る出会いを忘れていない、
事を歌っている
Podcast ではビートルズのことを
ボロカスに言ってたときもあるけど、
やっぱり自分の音楽の原点は
嫌いになれないんだなぁと思った。
そしてスターウォーズを
はじめて観たときの事を歌った歌。
「スカイウォーカー チルドレン」
「ジェダイになりーたかったんだぁー」
というフレーズは頭の中でグルグル回っている。
「光の剣を手にする代わりにギターを・・・」
格好いいじゃん。
そう、最近の俺は日本語で歌われる歌に
少しだけナーバスになっていた。
だから、聴く前からこのアルバムは
良くないって決めつけていたのかもしれない。
音楽に対して窮屈なくらい
自分自身を縛り付けていたのかもしれない。
もう少し素直に音楽を見つめていこう。
俺にとって2番目にかけがえのないものだから、
素直に向き合わないと・・・
俺は光の剣どころかギターも手放してしまったけど、
「Love your life」
俺にもその本質が少しずつ
心に流れ込み、染みこみはじめている。